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著者の主張するところに納得できるところがあるが、完治していない「患者」のチャレンジ日記くらいに捉えるほうがいいだろう。私も著者と同様な経験、似たような工夫をたくさんしたが、まだこの著者の回復状況で本を出すようなことは、かえって頑張るうつ患者を増やしてしまうことにならないかと、思う。
うつ患者には有害な図書ともいえる。
結局、他人と同じ視点で物事を解決しようとしてもそれは無理なのだ。
アインシュタインも、問題は発生したときと同じレベルで解決することは難しいと。
過去の自分と決別し、新しい自分、「超」自分にならない限り、著者のいう「うつアンテナ」をぶちこわすことなどできないのである。
正直なところ、この著者は過去の自分の延長上で生きており、また病気が再発しないことを祈るばかりである。
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作者のうつ病体験を元に、仕事に対してどう向き合えばいいのかを、作者の視点で書いた本。
参考にはなりますが、鵜呑みにするのは危険です。
人それぞれ、症状は違うからです。
自分の現状としっかり照らし合わせて、活用するといいと思います。
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筆者の最大の難関は朝起きて出社するまでだったと言う…。
切実な問題を具体的に解決して社会復帰を目指す方法を綴っている。
客観的な目を持って読んでみたが、一般人の生活においてもGTDが極めて有用であることには間違いない。
病気でストレスを少なくしなければいけない筆者とくらべ、ストレスの少ない一般の我々ならさらに快適に生活が送られる方法を参考にしたい。
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うつ病による休職から復職と、その後の仕事の進め方などを、具体的にどのようにしていくか書かれた本。
復職に関するノウハウは、あまり参考図書がないのだけれども、この本は復職を視野に入れ始めた人に見て欲しいと思う。
一度うつになったら、以前のような仕事の作業状態には戻れない、ということを念頭に入れて、それではそれを何で補うか、心構えや、不安、怒りの逃し方、現場で混乱しないための作業フローの作り方や参考書、iPhoneなどのアプリなどを紹介しています。
何より、ご本人が乗り越えてきた不安や怒りや悲しみを、読者も併走する気持ちで読むことで、自分の不安は自分だけのものではないと感じることができる。復職の際に必ず役に立ってくれる友人のような存在になる本です。
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とても実用的で、うつでなくても充分仕事術として参考になる。そのベタなサラリーマン根性・社畜振りに好感をもった。精神科医やカウンセラーの口からは絶対に聞けない、戦場で鍛えられたサバイバル術だ。
不安というのは、何が起きるかわからないから、どう対処してよいのかわからないから、不安なのだ。これからこういう困難が待ち受けているので、こう対応したらいいよ(完璧ではないけどね)ということが予めわかっているのは大きい。
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現役、一個人の経験則だとしても、幾つか共有出来ることがあったりして…個人の感想に、止まらず、いくらか普遍的(病んでる人に)なこともあるのかな…あ、私は「うつ状態」で「うつ病」で無かった診断書上は…
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「うつ」でなくても十分、仕事の参考になる。
今日の日曜日も、小学生の8月31日状態で、なんとか仕事をやっつけようと、休日出勤している私が言うのだから、間違いない。
ちょっとした仕事上の工夫が、仕事の推進に役にたつのは、「うつ」であっても、そうでない人も同じ。
平均的なビジネスマンは、1年間で150時間は探し物をしていると。(私はもっと多いかも)。机のまわり50cmを片づけるだけでも仕事が廻りだすと説く。できていないなあ・・・
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1.本書の内容が他書の引用が多く、その書籍らを読んでいないと難解点が多いく結局ビジネス書のいろが強く患者にとってはハードルが高いかもしれないと感じ取れた、
私にとっては本書は頭の中でジャンプカット状態で読みづらかった。
2.著者のように子供がなく二人共、共働き家庭で貯蓄が潤沢にあるケースが多数ではないことに配慮し、更には確証を上げるために専門家の監修をつけていない事が残念な気分だ。
1つ良い点は巻頭の導入部と巻末にあるコラムが著者の本質がにじみとれた事がよく印象的だった。
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2012年2冊目。
207頁。
三省堂神保町店で購入。
著者は未だ抗うつ薬を服用しながら仕事をされているということで、他のうつ病について書かれた書籍にはない生々しさ、うつに苦しむ方の叫びのようなものが感じられた。
その一方で、現実問題として、うつを抱えたまま仕事をし、賃金を得なければならないという状況下での、日常の行動やメンタルコントロールといった部分で勉強になることが多々あった。
特に今後は、
1.月に1度、最低1時間は一切の情報を遮断する時間を設ける
2.セーフティーネットとして、最低限の貯蓄をする
3.GTDを日常生活において活用できるよう、以前読んだ関連書籍を再読する
を意識して行いたい。
≪本文引用≫
p.3
私は、2007年の夏に「うつ病」と診断され、2回、休職と復職を繰り返しました。今なお寛解(症状がほとんどなくなったものの、完全に治癒したわけではない状態のこと)には至っておらず、抗うつ薬を服薬sなければ、極度の抑うつ状態に囚われ、身動きが取れなくなってしまいますし、睡眠薬を飲まなければ寝つけない不眠状態となってしまいます。
p.10
本書は、中小企業に勤めていて特別スゴイ経歴も特技もない、ごく普通のサラリーマン、しかも「うつ病」というハンディを抱えたサラリーマンが、ビジネスを進めるうえで実行している小さな工夫を扱ったものです。
p.42
1か月に1度、1時間でもよいので、家族とも会わず、何も見ず、何も聞かず、一切の情報を遮断する時間と空間を確保するだけです。
イメージとしては、座禅に近いでしょう。
p.51
「備えあれば憂いなし」というのは本当です。一定のお金があることは、身近ですぐ行動に移すことができる一種のセーフティーネットだと私は思います。
p.74
私はこういった「気分に的を当てたコンテキスト」を維持しておくという工夫は、健康な方にも有効だと考えています。たとえば「@喧嘩したとき」なんてコンテキストはどうでしょう?
p.114
先に「大逃げ」を打っておけば、「1日くらい休んでも何とかなる」と思うことができます。
p.159
今自分にできること。頑張ればできそうなこと。
そういうことを積み重ねていかないと、
遠くの大きな目標は近づいてこない。
と、シアトル・マリナーズのイチロー選手は『イチロー 262のメッセージ』(ぴあ)の中で言っています。
p.182
ワークとライフは、どちらに比重を置くべきだというような捉え方ではなくて、「ライフの一部にワークがある」と考えた方がニュートラルではないかと私は思っています。
仕事であれ、プライベートであれ、バランスなどという二者択一的で矮小な視点ではなくて、「クオリティ・オブ・ライフ」という大きな視点で考えてみてはいかがでしょうか。
p.200
過酷な競争の中で戦い、賃金を得ていく以上、復職はゴールではありません。その先が重要なのです。
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「小さな工夫をすることで、過酷なビジネスの現場でも、平常心を保ち、心を守り、高いパフォーマンスを発揮しつつ、楽しく笑って生活することは可能です(P.203)」
ここに著者の想いがすべて集約されていると思う。
ぼくらは過酷なビジネスの現場から逃げられないということ。
過酷な状況に人は耐え続けることはできないということ。
それでもちょっとした工夫で、人は幸せに生きていけるということ。
本書にはその「小さな工夫」が紹介されている。
うつ病の人でもそうでない人でも、「あるある」と思える事例とそれへの対応策=小さな工夫はきっと役に立つはず。
もちろん「明日使えるテクニック」も大事なのだが、私が本書を好きな理由は「自分も幸せになれそう」と思わせてくれる著者の等身大の文章だ。
「それでも明日、職場へ向かうすべての人へ。」というコピーがすべてを物語っている。
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うつ病とともに生き、仕事をしていくための小さな工夫を提案する一冊。実際に、うつ病に罹患し、休業・復職を繰り返しながら、現在も一会社員として社会生活を送っている著者の、実体験および読書体験に基づく「ライフハック」が記されている。医療者にはない視点からのハウツーが非常に斬新だ。最近のビジネス書からの引用も多く、著者の読書家ぶりもうかがい知ることができる。
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うつを患っている方の書いた本なので、とても具体的で当事者目線。
うつを患っている人がどういう考えをするのかにもよく言及されていて、家族に鬱病患者をもつ身にとってはとても参考になった。
まだ、この本を渡して読んでみてと言える状態ではないが、彼女の心にヒットしそうなトピックスを対話に盛り込んでいきたい。
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うつ病を患い2回の求職と復職を繰り返した筆者が、生活の上でどんなことをして病気と寄り添っているかが書かれています。
精神病は基本的に投薬治療ですが、自分の行動や考え方でメンタル管理が出来る工夫を42個に分けて紹介。
うつ病患者さん本人、周りにいる人だけでなく、ただ単に落ち込むことが多い人にもおススメです。
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壮絶な体験談というより、淡々とライフハックを並べた本。
うつほど重篤でないとしても、誰しもバイオリズム的な波はあるもの。
そうした調子の山と谷を乗り切りながら仕事をこなしていく姿勢が、うつでなくても参考になる。
うつ病の体験記として見ると、2度の休職を経てもなお社員として復職できるあたり(優秀な従業員ということだろうが)、おそらく大きな会社の社員で、奥さんも社員で、と比較的恵まれているように見えるので、誰もが真似できるものではないかも。
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タイトルには「うつ」とありますが、「うつとは無縁!」という人にも大いに参考になる提案がもりだくさんです。
会社の経営者や人事担当者、部下を持つ役職者にとっても、気持ちが沈んで仕事が手につかないとはどういうことなのかについて触れるよい機会になると思います。