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高度かつ現代的なキャリア論。これもまた,残酷な世界を生き残るこれからの方法のヒントをくれる一冊だった。PHPビジネス新書侮るべからずw
プロフェッショナルとは,「高度な専門性を活用し,個別性が高い問題に対して第一線で創造的に価値を生み出す職業。政治的意図や株主価値,組織都合などのバイアスを排除し,クライアントの意向のみを重視する,極めて独自性の高い職業団体や職業集団」。
プロフェッショナル化に向いている仕事の特徴。
①上司より顧客が大事である。
②ある程度自己完結できて自分で価値が生み出せる。
③同じことの繰り返しではなく,個別事情への対応などで常に創意工夫が求められる。
自信(=自己効力感)と誇り(=価値観へのこだわり)
内因的仕事観と規範的仕事観のバランス
一般化された信頼
誰かがAと言ったら自分はBと発言しないと,存在価値がない。
キャリアの背骨=働くうえでこれだけは絶対に譲れないという哲学や思想,自分の価値提供のスタイル,アイデンティティ。
一般化された互報性概念=情けは人のためならず
共働きの夫婦に比べて妻に専業主婦をさせている夫は,家族が何よりも大切だと思っているという答えが高い一方,その家族と話す時間は逆に少ない。
プロフェッショナルのキャリア=自分のキャリアを振り返ったとき,そこに自分らしさを感じることが出来る。
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抽象度を上げて普遍的な基礎理論を身につけることが必須。
グローバル化とは単に海外と仕事をするということではなく、どこにいっても同じ価格で同じ品質のサービスを提供するということ。
その根元には、プロフェッショナルな職業人たる人間的な成熟が必要と解釈した。
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管理職が「What」(何をやるか)を定義して「How」(どうやるか)に分解、現場が「Do」を担うというやり方ではプロフェッショナルは育たない。「What」を定義できなければ臨機応変な対処ができない、「What」構築能力がプロフェッショナルとして不可欠なスキル。これからの時代、昔と違ってゼネラリストの需要は減る一方。
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■プロフェッショル
1.キャリアの8割は予想外の偶発的な出来事によって決定される。(クランボルツ)
2.毒まんじゅうは食べるな。一度食べると癖になってもとには戻れない。
3.インドの学校では、答えが合っているかいないかよりも、いかに人と違うクリエイティブな解き方をしたかのほうが重視されます。
4.実技を通しての技術伝承だけだど、使う金属の厚さや質が変更になったときに、使い物にならなくなってしまう。しかし、原理原則をきちんと押さえていれば、応用がきく。
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読了。
高橋俊介さんの著書は、『いらないヤツは、1人もいない』『知的資本のマネジメント』あたりから、『人材マネジメント論』『組織改革』『キャリア論』までほとんど全て読んでいる上に、BBTの番組(組織人事ライブ」もテーマやゲストによりますがかなりよく観ているので、さすがに初めて聞くような内容はありませんでしたが、高橋俊介さんの著書を読んだことがない方にはお勧め、かな。
20〜30代の人に特に。
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【読書その49】30歳の節目を迎え、自分のキャリアを再度見つめなおす中で、生涯第一線で働き続けるために何が必要かを見出そうと手に取った本。本書を読んで得たのは次の3点。
1つ目:問題解決のポケットを増やすこと
社会が流動化していて想定を立てていても、なかなか思い通りにいかない世の中。ものをいうのが、問題解決のポケットの多さ。色々な刺激、多様な情報を自ら求め、自分の中の引き出しを増やすこと。タコツボ化した中だけでは、いざというときにアイディアが出てこない。日々、創造的に物事を考えることが大事。
2つ目:ヨコ型リーダーシップの構築
タテ型リーダーシップとは、リーダーが命令権限のある部下にビジョンを示し、部下のモチベーションを高め、先頭に立ち組織を引っ張ること。一方、ヨコ型リーダーシップは、タテ型序列を前提せず、直接権限の及ばない相手に対し、間接的な影響力で行動を促すもの。大きな成果は、こうしたヨコ型リーダーシップから、思わぬところで生まれる。
これに必要なのは、タテ型序列に依存しない信頼感が必要不可欠。つまりは自分の人間性が試される。また、相手の立場で考え、相手の行動の背景を探る能力が必要。理屈で説き伏せても、問題はいい方向にはいかないもの。
3つ目:多様で開放的な人間関係の構築
プロフェッショナルには常に最先端の知識と情報が必要。それを入手できる人脈を定期的にリニューアル必要。地位や肩書に安住し、自分と同じような種類の人間とだけの付き合では成長はない。現代のような変化の激しい時代には、予期せぬチャンスや出会いの機会を大切に。
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チェック項目11箇所。生涯プロフェッショナルになるには何が必要か?仕事やキャリア形成の意識は20代が強い反面40代は仕事観が確立されていない傾向。自分のキャリアに投資が必要、目の前の仕事をやりながら同時に自己投資して将来の仕事に必要なスキルや能力を身につける努力を怠らない・・・研修や自己啓発に対する意識が低いのが日本のビジネスパーソンの特徴。これからの組織に求められるのはジェネラリストのままの管理職ではなく、第一線で活躍できるプロフェッショナルと能力と意欲のある中堅社員に権限を与えプロフェッショナルに育てる支援ができるマネジャー。医師やコンサルタントは自分がプロフェッショナルでないとマネジメントできない。プロフェッショナル化に向いている仕事の特徴・・・上司よりも顧客が大事(社内顧客含む)、ある程度自己完結できて自分で価値が生み出せる、個別事情への対応などで常に創意工夫が求められる。顧客は誰で、その顧客に対してどんな価値を提供するのか?一般論で語らず、自分で決めることがプロフェッショナルとしての第一歩、その実現には自信(顧客のために価値を生み出す自己効力感で実績を繰り返す)と誇り(これだけは譲れない、譲りたくないという価値観へのこだわり)が必要不可欠(両方とも)。ヨコ型リーダーシップに欠かせない・・・多様性への感受性、自己動機だけでなく他己動機の把握・・・相手の立場で考える能力を養う。教えて症候群。抽象的なメッセージを受け止めて抽象的なまま自分の表現に変えて使う・・・物事の本質に迫れない。いまの日本に必要なのは内因的仕事観の強化だけでなく、規範的仕事観をつくり直すこと。
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言ってる点にはどれも正しいのだろうが、こういう本がいくら出てもバイブルにならないのは、人によって必要な情報は異なり、情報の取捨選択が必要だからだろう。これだけ本が好きで読んできて、イマイチうまくいっている気がしないのは、本の内容より、それを自分がどうとらえ、そして行動を変えるか、ということが大事だということだろう。
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成長実感も大事なのだが、それよりも大事なのは成長予感。
本当にそう思う。
でそう考えると、会社あるいは産業ってのはある程度大きくなったら分割するか、潰れるってのが必然なのではなかろうか。
成熟しつつ/しきった組織で、成長予感と言われても限定的な気がするんだよね。
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21世紀のキャリア論と、重なる部分があるが、プロフェッショナルとは何かの考え方、仕事とどう向き合えばよいか、参考になる
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2012/09/24
提言する際、あまり確たる事実に基づいていない印象。
このレベルになるとだいたい自分の言うことは正しいと受け入れられるからなのか?
なぜそう言えるかがよくわからないとこがある。
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印象に残った点
◆プロフェッショナルの定義が最後までわからない。
◆問題解決のポケットを増やすこと
問題題解決のポケットの多さ。色々な刺激、多様な情報を自ら求め、自分の中の引き出しを増やすこと。
◆ヨコ型リーダーシップの構築
ヨコ型リーダーシップは、タテ型序列を前提せず、直接権限の及ばない相手に対し、間接的な影響力で行動を促すもの。
◆内因的仕事観、功利的仕事観、規範的仕事観の仕事観
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若干の既読感が逢ったんだが、読み進めているうちにやっぱり、という感じで、前にも同じ著者の同じような本を読んでいたことに気づく。もちろんこの本にもえるものはあるんだけど、新味はないというか少し焼き直しているだけなので2冊めとして読むにはパンチが足りないかな。
決して悪い本ではないと思うので、評価はまずまずということで。
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大学時代の講義を思い出させる相変わらずの歯切れの良さ。典型的日本企業への思いやりが故の建設的批判っ
、てことでしょうか。
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・プロフェッショナルの本質は日々の働き方にある。組織で働いている人であっても、専門性の高い技能をもち、組織の論理よりも顧客への提供価値を重視し、自律的に行動できる、もしくはそういう仕事観や思想行動特性の持ち主であれば広義のプロフェッショナルであるといえる。
・成長率の鈍化やポスト不足の理由から、45歳=管理職ではなくなった。その一方で企業は組織の第一線に対し大きな裁量権を与え、プロフェッショナルとしての働き方を求めるようになってきた。また、管理職もこれまでのように上がりのポジションではなく、専門性と自律性を兼ね備えた、プロフェッショナル性の高いチームリーダーが務めるようになってきている。
・自分にとって顧客は誰で、その顧客に対してどんな価値を提供するのかを、一般論で語らず自分で決めることがプロフェッショナルとしての働き方の第一歩。
・仕事観の3分類
1)内因的仕事観 →仕事そのものに対して感じる価値。仕事が直接内面に与える心理的報酬。
2)功利的仕事観 →何か目的があってそれを達成するためにどれくらい役立つかで仕事の価値を計る考え方。
3)規範的仕事観 →自分の顧客に対し、仕事で価値を提供することに働く意味をみている。
・プロフェッショナルという仕事が、どこかにあると考えるのは間違い。それは与えられるものではなく、自分が自分の仕事をプロフェッショナル化していく。それにはまず、仕事に自律性をもたせること。what →how→do→checkを自分でまわすことがプロフェッショナルの基本。
・ヨコ型リーダーシップを発揮するためには「一般化された信頼=目の前の人が信頼できる人物かどうかを、言葉や表情などから短時間で見極められる能力、自分は信頼に足る人間だという印象をできるだけ早く相手に与えられること」を身につけることが不可欠。
・適応を同化と勘違いすることが日本のビジネスパーソンには非常に多い。同化は過去を捨て去りゼロから新たなキャリアを構築していくこと。普遍性の高い学びをするためには、適応すれども同化せず。
・働くうえでこれだけは絶対に譲れないという哲学や思想、自分の価値提供のスタイル、アイデンティティ=キャリアの背骨をつくる。
・プロフェッショナルが自分らしいキャリアを自分で切り拓いていくのに必要なのは長期的なゴールではない。10年後のキャリアゴールは意識しない。自分らしいキャリアに落とし込む。
・今の日本に必要なのは、社会規範的仕事観や仕事規範的仕事観と、内因的仕事観を併せ持つ、プロフェッショナル的な働き方をする人が増えることが今の日本に必要。