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同名映画の原作本ということで興味を持ち、図書館で借りて読みました。児童文学にカテゴライズされており、それほど長いお話ではなく、内容も読みやすかったです。
最も面白かった点は、やはりストーリーが主人公の「馬の視点」で書かれていることでした。馬が賢い動物とは聞くけれど、本当にこういう風に考えたり感じたりしているのかも…と思うと、とても興味深かったです。鍵となる場面では、「この馬が喋れたらいいのに!」と真剣に思いながら読みました。
子供が乗馬を習っているので、馬を身近に感じるようになった私には、楽しく読めた一冊でした。
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読みやすく、文量もそこまで多くない。
馬が主人公のお話。
ただひたむきに生きるジョーイ。
もどかしくなったり、胸が熱くなる。読んで良かった。
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まさかの馬が語ると言う切り口。
映画では馬は目で訴えるだけでしたが
本は完全に語ってます。
でも、ジョーイの心とか馬同士の交流?とか
映画でも結構良く見せられていたんではないかと思いました。
ストーリーも当然ながら映画より細かく、
映画以上にジョーイと出会う人々の交流が書かれていて
良かったと思います。
ラストもちょっと映画とは違うし、ソコにいたる部分も違うので
読んでよかったなと。
子供向けってのも含めても結構引き込まれる作品でした。
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映画を観る前に原作を読んでみようと
図書館で借りて読みました。
児童文学の分類に入るので、
難しい漢字もなく、中編小説ぐらいの量で
3時間ぐらいで読了。
動物目線で書かれる名作に
白い牙、野生の叫び声などありますが
この作品は、馬目線。
馬も犬と同じように、人間との結びつきが
強いので、心の交流があるのが自然です。
主人公のサラブレッド、ジョーイから
見る人間、戦争は、やはり愚かで醜悪。
その中でもピュアな気持ちを持ち
正直に、逞しく生きている人々は
まるで、おとぎ話にでてくる精霊のようです。
闇と光を分かりやすく、胸に残るように
描かれるストーリーは、
是非とも、様々な方々に読まれるべき
作品のように思われます。
読了、すぐに映画も観ましたが
小説、映画の相乗効果があり
とても、感慨深く観る事が出来ました。
映画を観る前にも後にも
原作を読まれると、ジョーイの心情が
より感じる事が出来て、より一層
物語の骨となる部分が胸に染みると思います。
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馬が語り部。戦場で馬たちはどんな扱いを受けたか。子どもたちにわかりやすく伝えたいという作者の気持ちが満載。スピルバーグが映画化したくなるのもわかるなぁ。
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映画館で予告だけ観て馬の目力に秒殺されました。
結局、映画は観に行けなかったので本を手に取り、読みやすくてサクサク。馬が語るという意表をついた形でしたが、むしろそれゆえに人間を客観的に見れてよかった。戦争はバカな人間のすること。力のない庶民や、子どもや動物がそれに振りまわされるんです。
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映画を観て読む。馬が主人公だった。小さいころ読んだ、名馬スモーキー(確か)とかと似てたかな?映画で印象的だった勲章がわりの旗は出てこないけど、最後のセリのオチなど、わりと原作通り。映像の方がよかった。
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映画は観ていないが、展開はまさに映像向きではある。
モーパーゴの作品ということで、無人地帯での主人公ジョーイを
めぐってのドイツ兵とウェールズ兵のやりとりは、自然と、
同作『世界で一番の贈り物』が思い出された。
若い世代に、戦争の悲惨さを伝える手法として、
戦火にまみれながらも凛としたこの素晴らしい生き物に語らせる
というこの物語は、「馬」という動物をあまりよく知らない者が
読んでも、その美しくも気高い存在の、人間とともにあることの
幸せを感ぜずにはいられないだろうなどと思ってしまった。
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人が人を殺すという、過酷な状況の中で、さまざまな人と出会い、心を通わせる様子には心を打たれた。馬は臆病な生き物なので、砲弾やら死体やらどんなに怖かったろうと思う。結構剣呑な人物も、馬に語りかけたり愛情を示すなどするシーンが印象的だった。
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馬のジョーイが語る人間と馬との愛情と、その絆を引き裂く戦争の悲惨さを描いた物語。辛くても辛いと言えない馬が、戦争のために酷使されて死んでいく様子に、戦争は人間だけでなく罪のない動物まで犠牲になるのだと思って胸が痛かった。最後のおじいさんの行動にわずかに救われた気持ちだが、戦争などして誰が幸せになるのだろうか?と改めて思った。
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第一次世界大戦時のイギリス、フランスを舞台に、戦争に巻き込まれた馬とその馬に関わる人々の物語。
児童書ですが、大人が読んでも十分楽しめます。
登場人物や馬のキャラクターも豊かで、特に主人公の馬・ジョーイの盟友・トップソーンはそのふるまいから人柄ならぬ、馬柄が感じられ、魅力的でした。
思うに、語らぬ馬ゆえ、読者はいろいろな思いをそこに映すのかもしれません。馬たちの様子は、時には無邪気な子どものように、時には血気盛んな青年のように、時には老練な紳士のように、感じました。
心に残る1冊です。
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もの凄く私好みでした。このストーリーなら映画でみたい。感動の波が何度も押し寄せ、泣きました。馬という生きものは前から美しいと思っていましたが、その思いがいっそう強くなりました。この本の語り手が馬であることが、この物語の神髄。あぁ、読んで良かった。
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映画とは若干ストーリーが違っている原作だということを、読了して初めて知った。
馬の個性にもよるだろうが、実在したモデルのある優れた馬だけに、人間と同じような視点に置き換えたならば、成り立ちうる作品でもあろう。
日頃馬と接していても、彼らの感性や知的レベルは、作品とそれほどかけ離れてはいないだろうと思える。
この作品の何よりすばらしいところは、映画もそうであったが、戦争がいかに人々を、軍用動物を、悲惨な目に合わせるかを描き、明確に反戦の意思を持って書かれているかということだ。
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ジョーイが戦場で出会う人々の優しさにグッときます。
馬目線なのに、妙に擬人化しすぎるところがなく、抑え目のトーンなのもいいです。1ページ読んだだけで、「これはすごくいい!」と思った本。
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戦争の中で、いろいろな人や馬との関わり、生と死を、馬の目線を通して知る事が出来ました。
戦争によって起きる悲劇だけでなく、その中にも暖かいこころの交流があったこと。こころがあたたかくなりました。