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12/26 読了。短時間で読める。正統派の投資論について書かれている。前提となるのは61頁のグラフだが、10年間でTOPIXのリターンがマイナス30%の時に、48%の銘柄のリターンは平均すると倍になったということだ。TOPIXは加重平均なので、発行株数の大きい銘柄ばかりが下落したということなのか。このグラフは130頁にも出てくる。京大の川北教授も日経新聞でインデックス投資を否定しているが、インデックス投資を否定するなら、もう少し納得のいく解説が欲しい。チャールズ・エリスの「敗者のゲーム」を再読してみたが納得がいく。
日本の貿易収支が今後長期に渡り赤字になりそうであり、所得収支が日本の経常収支を支えることになる。シェール革命の影響も含めて話を聴いてみたい。
2013.3.14 再読
株のほとんどを売ったが、さらに上昇している。今後の投資方針をどうしようか、この本を含めて3冊を再読して考えてみようと思う。
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マネックス証券チーフストラテジストの広木隆さんが個人投資家向けに自身の投資哲学を語ったのがこの本。
対象となる投資対象は国内株式。投資スタイルはファンダメンタルズに基づく長期投資を前提としています。内容は実にストイック。
一般的に、個人投資家が取るべき手法として、株式の長期保有やドルコスト平均法を推奨することが多いのですが、筆者はその″罠″を指摘し、長期投資におけるロスカットと機動的な銘柄の入れ替えの重要性を説いています。
また、世界経済の大局観を持つこと、株式投資の基本的な評価手法を
″基本に立ち返り、徹底的に、深く、その意味を理解するまで学ぶ″
など、要約すれば当たり前のことを当たり前にやることこそが投資の王道と語っております。
極め付けの金言は
″必要なのはインテリジェンス″
″相場の方が勝手にブレる、自分はブレないこと″
なんちゅーか、ここまでいくとハードボイルドな趣きすら感じますね。筆者にとって、投資は単なる金儲けの手段ではなく、まるで人生をかけた修行のようです。
ちなみに、精神論ばっかりではなく、VIX指数連動型ETFを活用したリスクヘッジ手法や、アクティブファンドのパフォーマンスチェックによって相場変調を捉える手法なんかは即実践で役立ちそうです。
株式投資にそれなりの時間とお金と労力を使える人にとっては折に触れて読み返したくなる良書だと思います。
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先月までは年度末ラッシュで殺人的な業務量をこなしていたため、活字を読むのなんて不可能であったのだが、新年度になって落ち着いて来たので、2012年度最初の読書である。
個人投資はなぜ儲けられないかという問題意識を、これまでの投資理論を振り返りながら明らかにしていく一冊。
僕自身は個人投資家でもなければ、もちろん機関投資家でもない。しかし、投資家でなくとも株式の理屈や経済動向について参考になるとの書評を目にして読んでみることにした。
基本的にはよく知れた株式理論がわかりやすく解説されており、 個人投資家が儲からないわけではなく、機関投資家が膨大な量のデータを基に投資活動を行ってもそう簡単には儲かるものではないとのことだ。
ただし理論は必要であるため、正しい投資理論を駆使して相場の波に乗ることが大切であると説いている。このあたりは、ICSの楠木教授の『ストーリーとしての競争戦略』でも語られており、しっかりと引用もされていた。
株価や経済の成り立ちをちょっとかじってみたい人にも、これまで我流で投資活動を行ってきた方にもおすすめの一冊だ。
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薄い本で内容もそれなり。
うなづけるのは以下の二点ぐらいだった。
・個人投資家が勝てる根拠としては長期の視点に立った投資ができるというところにあるが、buy&holdと称してほったらかしでいるだけではダメ。実際、Topixがこんなありさまのここ10年間に限ってみても、48%の銘柄はプラスのリターンとなっている。大事なのは、予想に反して下がってしまった、期待を裏切ったものをきちんと切っていくというロスカットを行い、プラスのものを残していくこと
・逆張りとは、意図してやるものではなく、こちらがブレずにいるとマーケットの方がブレて結果的に逆張りになる
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分かりやすく、腑に落ちる。
世界の流れは日々変わっているが、
本質の部分は変わらないのだと考えさせられました。
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「投資において理論はとも重要である」とありますが、そこが上手く書かれていると思います。
シンプルに成長に投資すること、そして自分がブレるのではなく、相場がブレるということで、投資を続けていきたい。
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「株式投資論」といいつつも、全く難しい話ではない。いや、わりと難しい箇所もあるけど、すごくわかりやすく書いてある。そして、株式投資はまったくやらない自分も、「なるほど」と思うところが多い。「長期投資」を真っ向否定する根拠がなんとも正論で納得。
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著者はファンドマネージャーとしての20年間をフィデリティ、JPモルガンなどを渡り歩き、現在はマネックスのチーフストラテジストである。そんな著者からの個人投資家が負けてしまう理由の解説であり、そこから脱却する指南書となっている。まっとうな投資の本であるので、対応策は基本的なことを確実に実行することなのである。損切り・分散(業種・地域と期間)投資・余力を残す等、まぁ個人投資家にはこれが難しい訳ですが・・・。分かり易かったのはPBRの意味。PBRが1倍を下回っているのは割安なのではなく、将来の赤字による自己資本の毀損を織り込んでいるためであり、1倍を下回る会社が多い日本株は割安なのではなく、ただ安いだけというものであり、納得できる。
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安かったら手元に置いてたまに読みたい。投資のマインドというか世界の見方として読めるし、エッセイ的な読み物としても面白い。
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投資について新たな視点でみえてくる。が、書いてある理論面はかなり難しい。個人投資家の心情と本質をつく一冊
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マネックス証券の広木隆のレポート。投資において理論は重要。
手書きチャートをつけると体に覚え込ませることができる。
日経新聞電子版。オンラインニュースのほかに投資情報に特化した「マネー」というタグがある。
市場の均衡が崩れると、その後に大きなショックがおきる。リーマンショックに先立つ兆しがあった。理論通りにならない市場現象。
売却基準を設ける。トレーリングストップなど。
恐怖指数(VIX指数)でヘッジする。
相場が勝手にぶれる。自分はぶれない。
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ライトな株式投資本。すぐ読み終わった。
国内外資のファンドにいた人の目線での投資本。
理論的な事もわかりやすく書かれてて良かった。
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投資と株と広木隆が好きで10年遅れで追っかけ。当然情報は最新でないが、逆にこの10年で起きたことと併せて検証出来て面白い。
インテリジェンスが大事という見解には賛成だし研鑽は楽しいしそうしたいが、問題はどれだけそれに時間かけられるか。個人は皆仕事あるので。語り口が心地よくてちょっと気分が高揚しちゃって、ルービンさんに忠告されたって、なんだかもうわかった様な気になり攻めちゃう自分が一番危ないなと。
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本書も楠木先生の「戦略読書日記」で取り上げられている著書。楠木先生の本書に対する最後の箇所が的確にまとめられている。
「僕がいちばん感銘を受けたのは、『自分はブレず、当たり前のことをきちんとやっていればそれでいい』というくだり。
投資においては常識の背後にあるロジックをきちんと理解して、現実主義に徹することがもっとも大事だと著者は繰り返し強調する。…堅実で常識的なスタンスで投資をしていれば、そのうちに相場のほうが勝手にブレるからである。つまり、逆張りは狙ってやるものではない。自分の原理原則に忠実に行動していれば、期せずして『逆張り』になる。戦略の要諦をついた、まことにシビれる話である。
地に足をつけて、謙虚に、現実的に市場とつきあう。大負けすることを避けながら投資というゲームに参加し続ける。それを続けていれば、相場が勝手にブレる。結果的に独自のポジションがとれるようになる。これが、著者の考える『長期投資』だ。
商売にしても同じことだ。当たり前のことを普通に、しつこくやり続けているということが大切。無理に裏をかいたりしても、『策士策に溺れ』てしまう。戦略の本質は違いをつくることにある。しかし、それは奇を衒うということではない。
『株式投資なんかで夢は見るな。夢は仕事で追え』と広木氏は釘を刺す。株で何億儲けた、資産を何倍にしたといった一攫千金の話は聞き流せ。…株式投資で夢を見るのは、交通事故で死ぬのを心配して外に出ないというのに等しい。
身も蓋もない話である。しかし、みんなが身も蓋もないことに蓋をして、見て見ぬふりをしているのが株式投資の世界。そのなかにあって著者は、あっさりと蓋をとり、身の中にある実をつかみ出し、核心部分をを手にとって見せてくれる。」
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株式投資全般の復習になりました。
PBRの将来利益の考え方は新鮮で、ROE、PBR、PERの関係性が参考になりました。