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読みとけば見えてくる自閉症児の心と発達 みんなのレビュー
- 熊本 勝重 (著), 越野 和之 (編), 大阪教育文化センター (編)
- 税込価格:2,200円(20pt)
- 出版社:クリエイツかもがわ
- 取扱開始日:2012/03/29
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紙の本
人との関係の中で育つ自閉症児の心の内を読みとく醍醐味を読者とともに(著者より)
2012/03/30 02:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くま先生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学校6年間、音に対する感覚過敏というようなことを感じなかった自閉症児のりょうた君が、中学生になって、イヤーマフ(プロテクター)をして私の前に現れた。なぜ?という思いがいっぱいになり、もっと自閉症児の人間としての内面を見て欲しいと思い書き上げたのがこの本である。
障害特性や対症的な取り組みを学んでみても、目の前にいる自閉症児その人のことが見えてこない。多くの保護者や先生のジレンマではないだろうか。
本書の主人公、りょうた君たちとの6年+αの関わりが教えてくれたことは、障害にとらわれるのではなく、子どもそのものを見ることである。読みとくキーワードは、『人間関係』『言葉』『安心感』である。
自閉症児に多い偏食。食べようとする意欲を起こさせるのは、安心できる人間関係であった。(『人間関係を食べる』)
社会性に弱さがある自閉症児が、仲間たちとの人間関係を求めていこうとする人間らしい姿を見せる。(『クッキー、誰にあげるの?』)
こうしたやわらかい心を育てていくのは、仲間や先生、親との人間関係である。今、支援教育で進められている「個別の指導計画」は、『個別』に重点が置かれすぎているのではないだろうか。人との関係の中で、彼らが育って行く過程を是非感じて欲しい。
あなたの目の前にいる彼らの心の内を読みとき、ともに感動する自分を感じて欲しいと思う。その一助に本書が役立てば幸いである。
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