投稿元:
レビューを見る
私たちは、毎日いろんな事に悩み、進むべき道に迷い、くじけたり諦めたりしながら生きている。
それでもそんな中に必ず一筋の光がどこかに射している。その光に生きる希望を託したい、みんなきっとそう思っているはず。
今、勇気がなくて一歩を踏み出せずにいる誰かに、この小説を贈りたい。希望の光と幸運がたくさん落ちているこの小説を読んで欲しい。明日の光を見つけるために。夢を形にする力を育てるために。
投稿元:
レビューを見る
ひとことで言うならば、サッカー版「フィールド・オブ・ドリームス」です。
歳をとるにつれ、澱のようにしてたまっていく様々な記憶。後悔しても取り返しのつかないこともあるでしょう。諦めてしまったこともあるでしょう。
けれども、一番始末が悪いのは、後悔していることや諦めていたこと、そのこと自体に自分自身でも気づかずに、ただひたすらに時が流れ去ってしまった時。
くも膜下出血で一命を取りとめた老人は、残り少ないであろう人生を見つめ、そうしてそこからなお、夢と希望、そうして幾ばくかの償いを見いだして行きます。
老人のたどり着いた答えは青々とした芝生の生えるサッカー場。
登場人物に悪人は誰ひとりとしておらず、物事は思い描いた方向へとするすると進んで行きます。あまりに上手く行きすぎて、ちょっと物足りないと、特に若い人はそう思うかもしれません。
けれども、ある程度年齢を重ね、「人生はいつからだってやり直しがきく」という言葉、あまりにもありふれたこの言葉に素直にうなづけない時が増えて来ている方ならば、この物語のゆるゆるとした雰囲気にきっと心を泳がすことができると思います。
投稿元:
レビューを見る
これは寓話として読めばいいのか?
あまりにも"いい話"すぎて、ちょっとつらかった。
サッカーボーイズが直面する現実は、もっと全然シビアなので。
小学校や中学校でサッカーが大好きだった男子(女子も?)が、なんらかの事情でサッカーを続けていくことが出来なくなり辞める、というのはよくある話である。
事情はいろいろある。怪我、監督と合わない、出場機会が少ない、先輩や仲間との確執…しかし、何をどう言おうとも、すべては、続けられなかった言い訳でしかないことは、否定出来ない。
あっちはだめ、こっちもだめと閉め出されて、ボールを蹴る場所を探す親子が…という設定が面白い。まあ、フィールド・オブ・ドリームスの変型だよね。
それならそれで突き進めばよかったのに…と思うけれど。
投稿元:
レビューを見る
うーん、ちょっと入り込めなかったかな。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-864.html
投稿元:
レビューを見る
『馥郁たる読了感』。
書名が「友情のグランド」でも「フレンドシップパーク」でもなく「ホームグラウンド」であることが素晴らしいな。
主人公圭介と春菜の、祖父雄蔵と君枝の、母由紀子と修司の「年月を積み重ねること」の物語…かな。
物語の終わったあとの、最期の三行がとてもよかった。
投稿元:
レビューを見る
どなたかも書いてらっしゃったけど…日本版フィールド・オブ・ドリームス、だった。
サッカー、出生、仕事、恋愛、芝生…欲張り過ぎた感がある。
読みやすい本ではありました。
投稿元:
レビューを見る
イイ!すごくイイ!
サッカーを題材にしてるけど、サッカー以外の部分もすごくイイ。
負け癖がついた圭介が再生していく様子が、読後に爽快感を残す。
もちろん周囲の人物達も、それぞれに背負うものがあって守るものがあって、正直に生きてる。
読み終えた時の、この心地よさ爽快感は貴重。
大事にしたい一冊。
投稿元:
レビューを見る
ただ、ちょこっと親子でサッカーをしたいだけなのに、いつの間にか学校のグラウンドも公園もマンションの中庭もそれが許されないことになっちゃってた…。そしてそんな父と息子が見つけた板塀の向こうの芝生の広場! 夢のような芝生の広場の描写から始まるこの物語。
思わずSFだろうか、なんて思ってたら、なんか情けない不動産会社の営業社員・圭介が出てきて何?何?
農地を宅地に転用することを承諾していたはずの祖父が、庭先で倒れた以来、のらりくらりと言を左右にし始める。
困り果てた圭介は祖父のところに先輩社員・春菜と共に通い詰めるのだが…。
う~ん、導入はよかったんだけどなぁ。
圭介の中途半端さがあまりにヒドい。
仕事も恋も、自分で何を求めているのかちっともわかってないし、その割には、なんだかトントンとうまくいってしまうのに意義あり!と言いたくなってしまう。
祖父のところに現れる小さな男の子の正体は?
なんで祖父は気持ちが変わったの?
謎が徐々に解き明かされて、うん、よかったね、と思ったり、それはあまりにしつこいだろう!と思ったり。
大好きな本の雑誌社の小説なのだけど、ちょっとこれは好きじゃなかった・・・かなぁ。
投稿元:
レビューを見る
人生のふっとした、優しさと生き方を垣間見た。
小説としてのストーリーであり実際は??、とおもうが正直な生き方をしたい願望がダブる。娘を持つ親父の気持ちも、わからんでは無い。
投稿元:
レビューを見る
〈内容〉大切にしまっておいた夢はあるか── サッカーをする場所を探し求める親子。校庭の扉は閉め切られ、公園からも追い立てられたふたりが、偶然たどり着いたのは、緑の芝生がどこまでも続く広場だった。芝生の向こうには、手をふる老人が立っている。いったいだれが、なんのために、この場所をつくったのか?『サッカーボーイズ』の著者が描く、ひとつのグラウンドと三代に渡る家族の物語。
投稿元:
レビューを見る
ラストに進むにつれ、出来過ぎ感は否めないものの、読後、「こんなハッピーな話があってもいいじゃない♪」と爽快な気持ちになりました。
頑固で偏屈と言われる老人ほど、生きることがただ不器用なだけで、情にあつく信頼がおけるのかもしれない と改めて感じました。
投稿元:
レビューを見る
久々に面白かった一冊。
とあるところで芝生のサッカー専用グラウンドを作る話を軸に登場する人たちの思い、気持ちがうまい具合に絡められ、温かさを出している。
投稿元:
レビューを見る
親子三代に渡る天然芝サッカーグラウンドのお話、言うてしまうと見も蓋もないけど、サッカー版「シューレス・ジョー(フィールド・オブ・ドリームス)」である。
こういう万物万端万々歳小説も嫌いではない、夢がある小説ってのはポジティブな気持ちよさが味わえて心地よい。何しろサッカー版「フィールド・オブ・ドリームス」、筋は通っている。
しかし、子供の遊び場って本当に減ったよなぁ。公園だって野球はアカン、サッカーはアカン、走ったらアカン、大声出したらアカン、アカンアカンでしばりやがる。スポーツするならクラブチームでやれって傾向、上手くなるにはそれでいいんだろうけど、日本の子供にとってスポーツは「遊ぶもの」じゃなく「習うもの」になってるんだってこと。
そういう求道的風土があるから、イチローもマー君も中田も本田も誕生したんだろうけど、思いついたときにグローブとボールとバットもって、あるいはサッカーボールもって遊びたい・・・みたいなことで満足できるその他大勢の子供たちにとっては、随分若い頃からスポーツは観るものか、「ゲーム機かスマホで」するものになってんやろな。
そらいびつになる子も出てくるわ・・・と、本筋と関係ないことを考えてしまった小説でもあった。
投稿元:
レビューを見る
2014/4 設定はとても無理があるけれどたまにはこういうハートウォーミングな小説もいいかな。
フィールドオブドリームが思い出されるような話でした。
投稿元:
レビューを見る
ところどころ痛い言葉もありましたが、それぞれの自己満足が、結果的にさわやかな地域貢献に繋がったような。どんなものにも、ストーリーがある。
2020/6/13読了