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有りそうで無かった、縄張りに特化した城郭めぐり手帖。
北は松前城から南は首里城まで、全国の城郭の簡単なレポと主要城郭の縄張り図、見所が掲載。
訪問(攻城)日時や気になった所も書き込めたり、本に貼るシールも付いてます。
ただ、全国版としているためか、縄張り図は各国主要城郭のみ。
地方ごとに出版して、全城郭の縄張り図を掲載してほしいところ。
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致命的な誤字が多いです。
ツッコミどころも多いです。
が、こういう本は少ないので、新鮮な部分で☆3つ。
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面白い!全国のお城を攻め落とし(笑)たくなる。
そのお城の、その地方における他城や地形との関係性や、城の縄張り図がとても興味深い。つい城攻めの戦略を…
お城って天守や石垣や建築物に目がいきがちだけれど、実は縄張りや立地の方が実用面からいえば重要なのだと気付かされる一冊。
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日本のお城について紹介されている本ですが、好戦的なタイトルの通り「城を攻めるように訪れる」ように紹介されています。
まず巻頭に「天下統一マップ」「城攻めマイ年表」がついており、各城のページごとに書き込み用「攻城日誌」が載っていて、用意万端。
単純にお城について知りたいと思っていた気分が、おもしろいことに徐々に城攻め気分になってきます。
日本百名城とは違うチョイスがされており、著者のこだわりが感じられます。
各地域の城が掲載された地図と年表が見開きのページに載っているため、地図を見ながらそこで起こった戦いを確認でき、わかりやすい作りになっています。
常陸国では佐竹家本城の太田城と対抗派の小田家の小田城があったと知り、(大と小のようだ)と思いました。
安房国は里見家が支配していたというところで、『南総里見八犬伝』は千葉が舞台なのだと思い当たります。
これまで場所について考えたことがありませんでした。読んでみなくては。
細かい武将の名前も登場し、自分と同じ名字の領主がいたことを知りました。
ご先祖様かもしれません。
伊豆国では足利政知の死後、足利茶々丸と足利潤童子の間で後継者争いが勃発したと年表にありました。
どちらもかわいい名前なだけに、「茶々丸が潤童子を殺害」という記述がやけにシュールでした。
調べてみたところ、これは幼名で、正式な元服をする前に死去したそうです。
築城の名手、太田道灌は暗殺されたということもこの本で知りました。相模国に墓があるとのこと。
上杉謙信は越後の人ですが、24歳の時に鎌倉八幡宮で関東管領職についたとのこと。
さらに調べてみたところ、謙信はその名誉職についたことで、14回も関東に出陣し、そのうち7回も関東で年を越す事になってしまったそうです。
決着の付かない川中島の戦いを繰り返しながら、いろいろとほかにも忙しかったんですね。
日本一落城回数が多い城は、岐阜城だとのこと。
なんと6回も落城しているそうです。
かつて訪れた時には、それほど守備が甘くは感じませんでしたが、城攻めの視点で分析すると、山頂に平坦部が少ないため、兵力を置けないのが最大の理由だったとか。
また、激戦地となる二の丸門が天守閣と近いのが原因だったようです。
当時、築城の際には神への生贄として、人を埋める「人柱」という風習があったということにギョッとしました。
荒れる自然を沈めるための人柱は聞きますが、城にも埋められていたとは、知らなかった風習です。
ただ、毛利元就はその風習を嫌い、吉田郡山城築城の際には人柱の代わりに「百万一心」の石碑を埋めたのだとか。
単純に城の美しさを愛でるだけはいけないのですね。やはりもろもろの背景も頭に入れておかないと、理解は深まりません。
歴史は好きなつもりですが、まだまだ浅い知識だけで、知らないことが多いと気づかされました。
これまで、お城を見ると「わー、きれい、かっこいい」と、外観ばかりに目がいっていましたが、実際の居城、要塞としてのよしあしは、見かけだけではわからないものだと理解できます。
ただ見るだけではわからない、どの城も持っている怒涛の歴史を知ることで、かつての持ち主だった領主たちのドラマに思いを馳せることができました。
この本に触発されて、日本百名城もチェックしてみました。
攻める気持ちで城を訪れるのは、ただの観光よりも前向きで楽しそうです。