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2012/2/24 Amazonより届く。
2017/11/12〜11/13
京極さんの奇妙な味の短編集。「手首を拾う」、「ともだち」、「下の人」、「成人」、「逃げよう」、「十万年」、「知らないこと」、「こわいもの」の8編。どれも良いが、巻頭の「手首を拾う」がマイベストか。
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どこか幽んだ雰囲気のある話の集まった、短編集。
印象的に残っているのは、理由もなくぞっとした"成人"、
清かな月光との対比が美しい"手首を拾う"、そして、"十万年"は、、
これも恋物語ですかね、ラストシーンは共有できたかも、なんて。
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怖い話が好きな人にはおススメ。京極ミステリが好きな人にはおススメしない。
正直あまり意味が解らなかったわたしは怖い話・不思議な話には向いてない。でもちょっと三津田さんを思い出したり、そんな読書になった。
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手首を拾う・ともだち・下の人・成人・逃げよう・十万年・知らないこと・こわいもの
京極夏彦が描く6つの物語。
怖くはないので怪談ではない。
ただもやもやとしたものが後に残る。
だから幽(かそけき)談(はなし)なのか。
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不思議なものが必ず出てくる短編集。
それは現代の妖怪か。
心の中にある何か不穏なものが表出し
人間が絡めとられて行く。
まさしく京極ワールド。だがしかし、アブストラクトすぎて
もう一歩こてこての京極ワールドが楽しめないのが残念。
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日常の中のちょっとした綻びやズレ、歪みを描いた短編集です。
怪談とか、怪異譚のようにおどろおどろしいものではなく、日常の中に非日常がさりげなく紛れ込んでくる感じで、登場人物たちも、異常な事態をなんとなく受け入れてしまっています。が、だからこそ読む側としては、常にいや~な不安感を抱かずにはいられなくなってしまいます。従来の京極作品とは、趣の異なる味わいを楽しめる1冊でした。
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うーーん、座りが悪い。この不条理さはちょっと苦手かなあ。かといって、綺麗な結論があればいいとも思わないですけどね。
短編集です。「十万年」が一番良かったかな、個人的には。似たようなこと感じ考えたことがあるのでねえ。今感じていること考えていること生きていることが本当に自分なのか?夢か現か幻か?荘子の「胡蝶の夢」みたいな、ね。
「下の人」とか、案外、人間の反応ってそんなものなのかも?なんて変な納得したりして。
百鬼夜行シリーズの関口巽さんが書きそうな感じ?
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不思議なことは何一つない世界ではなく、不思議なことは不思議なことで終わる世界を描いた短編集。都市伝説めいた怪談とはいえなさそうな不思議な話が語られ、その世界観を広げたところで、ひたすらに理屈っぽい古書屋や視える探偵もメカ少女や狼少女も誰も居ない世界の中で、何も解説も解決もされずに、ひたすら余韻悪く、後味悪く話が終わってしまう。こういう不思議な話であることがお約束の世界なので、答えを求める方には不向きな話ばかり。
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幽談。怪談ではない。
ほそぼそとしていて、気持ち悪い。
個人的には十万年が好きだった。
漱石の夢十夜に似ていると他の方もレビューにお書きになっていたように、この十万年は特に第一夜に似ている…ような気がする。
しかし京極堂シリーズのような、京極夏彦っぽい小説の方が好きかも。
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久し振りの短編集。
京極氏の本は本当に独特な世界観があって面白い。
全てを語らないから、どうなっているのか、それからどうしたのか、もの凄く気になる話が多かったです。
想像を巡らせる事が出来るのも 面白い本の条件かな。
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タイトル&表紙の通りちょっと怖い短編集。
いやはや怖かった!怖くて明るい時間にしか読まなかったので読み切るのに時間がかかってしまいましたが、夏にぴったりの小説でした。
どのお話も物事の途中から主人公?の思考を覗き見ている感じ。徐々に起きていることの全体を把握し始めて、案の定怖いことが起きていて背中がゾクッとしました。でも読み終わってちょっと思い返してみると、起こっていることよりも出てくる人の思考の方が怖かったのかも。
私は結末がはっきりせずモヤモヤしたお話は好きなので楽しめましたが、すっきり結末がわかる小説が好きな人には合わないかもしれないです。
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うー、モヤモヤ(笑)
戦慄するほどの恐怖!!!ってのはないんだけど。
思考がぐるぐるしてくる感じです。
やはり京極さんは長編が良いな。
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こどもの頃こっそり覗き見た2時間ドラマ(だったと思う)に、殺された女の右手(肘から先ぐらい)が意志を持って這いまわり、犯人達に復讐していく…というものがあったのを思い出した。
巻頭作「手首を拾う」に登場する手首は、それとは全く性質の違うものだけれど…人間の手、というものの持つ力や意味などについて、つくづくと考えさせられる。
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「怪談」ではなく、「幽談」
作者いわく、よくわからないものをかきたかったらしい。読み手にゆだねると。
その発言の通りで、完結しない、ぼやぼや、ゆらゆらした本って感じでした。でも、幽霊とか、そちらのものって、そんなにはっきりしない存在だろうし、これはこれでいいのかも?
最後まで何か明かされない、こわいもの、いやなもの。何だかよくわからないもの。
ほんとうの怖さってなんだろう。
手首を拾う
ともだち
下の人
成人
逃げよう
十万年
知らないこと
こわいもの
気になる話もちらほら。
京極夏彦さんの本は、これが初めて。面白いと紹介されたけど、長編がおすすめらしい。
長編にも、挑戦してみようか。
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題名からは幽霊がでてくる怪談を連想するが、そんな単純な内容ではなかった。何か、得体のしれないものの恐ろしさを描こうとしたものだと思う。得体のしれないもの、は結局人間の心が作り出したものなのだろうけれど、普遍的な存在感がないために極めてあいまいな存在として描かれている。だから内容はとても難解だった。