紙の本
「かぜ江」続編待っていました
2013/10/18 14:07
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
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朝香三国志、10年待った甲斐がありました。
コバルト文庫、角川ビーンズ文庫の「かぜ江」シリーズに胸を熱くした方、必読です。あの二人にもう一度、逢えます。
描かれているのは、今までのシリーズに描かれていなかった周瑜の生涯と言えばいいでしょうか。
ですから、初めて朝香三国志を手にされた方は「なぜ、そこ?」「赤壁の戦い、これだけ?」と疑問に思われるかもしれません。
が、ファンにとっては待っていた場面ばかりです!
嬉しさと懐かしさで、一気に読みましたが、一方で「これで終わったな…」と一抹のさみしさを覚えました。
このまま終わらせないでほしいです。ぜひ今度は陸遜あたりで書いてほしいな…と期待しています。
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九年ぶりの、かぜ江シリーズ。
今まで書かれなかった部分を完結編にふさわしいボリュームでたっぷり読ませてくれます。
今までのシリーズ中のシーンが端々に出てきて、とても懐かしくなりました。
孫策、周瑜、呂範、呂蒙…やっぱり、朝香先生の書く呉の面々が大好きだなぁと改めて思います。
「旋風は江を駆ける」に繋がるラストシーンが切なく、美しいです。
大満足な一冊でした。
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シリーズ本編よりも会話文で話が進行する量が減ったし、だいぶ文章が大人びて落ち着いている。そりゃ16年以上前に比べたら落ち着くわなw。久々に朝香三国志を堪能しました。でも三国志を大雑把にでも知らないと理解がしづらいでしょう。
「群青」は袁術の死から孫策の一番いい時。孫策・周瑜の嫁取りでは、周瑜のプロポーズの言葉は味気ないなあ。あれじゃ私のように鈍感だったらあまりに都合あわせで事務的で解らないぞ。「華焔」は呉が主役とはいえ、清々しいほど蜀の関与が無視された赤壁の戦い。「望西」孫策亡き後の周瑜の話。
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周瑜をメインに置いた孫策との夢物語。
各事件・変を淡々と記載し、周瑜周辺の人々との繋がり、絆を描く。
二人との若くして亡くなっていなかったらと思える内容。
三国志ならぬ二国志が成立したかもしれない。
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キル・ゾーン、銀バラ、四龍島、炎の蜃気楼、龍と魔法使い、そして、かぜ江。
コバルト文庫に夢中になった世代としては、店頭でこのタイトルと作者名を目にしたら、手に取らずにはいられませんでした。
コバルト文庫、今はアオハライドとか君に届けとか、キラキラした少女漫画のノベライズのイメージあるな…こういう歴史モノとかファンタジーモノって、今はどうなんだろうなー。
朝香版三国志との出会いがあったから三国志演義を読んだし、最初に触れた三国志作品が朝香版だったから、今でもずっと揺るぎない呉推しです(笑)。
色々な三国志作品を見る度に、蜀の人気と認知度の高いキャラクタ達に嫉妬したりしますが、こればかりは揺るぎません。呉推しです(笑)。
当時描かれなかった部分を補完してくれる本作。
袁術との決裂。
劉勲との対峙。
大橋・小橋との出会い。
天下二分の計。
そして、共に大望を描き、西へ目を向けていた二人の男達の最期。
十年以上の時を経て、彼等の物語に「了」を付けてくれた朝香先生に、ただただ感謝です。
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大昔、コバルトで出たシリーズで大ハマリした作品
まさか、続編が出るとは思わなかったのですが
当時ほど、熱くなれなかったのは、私が年をとったからか
孫策と周瑜が結婚して、孫策が死んで、赤壁で勝って、周瑜が死んで…が
物凄く駆け足で、テンポが良いと言うより、雑と言うかやっつけっぽい
コバルトで中断した話を、取りあえず終わらせたかったの?って感じ