紙の本
西田幾多郎氏が1911年に発表した主客合一を説いた書です!
2020/05/04 09:54
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、我が国の偉大な思想家として知られる西田幾多郎氏によって1911年に発表された作品で、観念論と唯物論の対立などの哲学上の根本問題の解決を純粋経験に求め、主客合一などを説いて、知識、道徳、宗教の一切を基礎付けようとした画期的な一冊です。内容は、「第1編 純粋経験」として「純粋経験」、「思惟」、「第2編 実在」として「考究の出立点」、「意識現象が唯一の実在である」、「第3編 善」として「行為」、「意志の自由」、そして「第4編 宗教」として「宗教的要求」、「宗教の本質」といった構成になっています。非常に読み応えのある一冊です!
紙の本
胸震える本
2020/11/30 18:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
全てを理解したとは言えません。
ですが、胸が熱くなります。
私の心が震えます。
これはいのちで書かれた本だと思います。
西田幾多郎大先生の人生の数々の試練のなか、紡ぎだされた思索の結晶だと思いました。
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日本人による最初の哲学書。
明治時代に書かれ、かつ日本に新しい風を
吹き込んだという点ではすごみを感じた。
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ヘーゲルだのデカルトだのカントだのといった有名どころの思想をうまくまとめた感が否めない。さらに読みにくい。この人の考え方は嫌いじゃないけど日本オリジナルとはとてもいえないかも。
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日本人が日本語で考えているんだから、理解できない訳が無い。素直に読んでみよう。わたしには、一番理解しやすかった哲学書。
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烏兎の庭 第三部 書評 11.25.06
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto03/bunsho/zen.html
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第74回:花の『美しさ』を手折る
「序」「再販の序」「版を新にするに当って」...(07.11.29)
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日本で数少ない「哲学者」の名前に値すると評価される著者の代表作。
元々は学校の講義内容であり、決して予備知識は多量に必要ではないはずなのだが、完全に形而上概念を元にしていることもあり、比較的難解な部類に入る。
人が「これはこうだ」と知覚する以前の「純粋経験」を、万物の本質だと捉え、主客の区別すらない状態であると定義し(禅の概念に近いかもしれない)、それに基づいて知識や宗教のあり方について――そうした純粋経験そのままにある状態を善であると看做し、その為の手段として――考察した。
この概念は後年、著者自身に乗り越えられる概念であり、この著作も最早現代的意義は持たないかもしれないが、
日本の哲学史というものを通してみる時、やはり欠かすことの出来ない一冊ではある。
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西田幾多郎(1870-1945)の主著。1911年刊。「善とは一言に言えば人格の実現である。これを内より見れば、真摯なる要求の満足、即ち意識統一であって、その極は自他相忘れ、主客相没するという所に到らねばならぬ。」と説き、「純粋経験」こそ真の実在であるとする。西洋思想を思弁的統合することにより独創的な思想を展開する。西田哲学の原点となる著である。
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「いかに小さい事業にしても、常に人類一味の愛情より働いている人は、偉大なる人類的人格を実現しつつある人といわねばならぬ」そうですか。がんばります…。
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「価値判断」というのは、時代背景やおかれた環境によって変化する。昔は「良い」と思われていたことが今の時代では通用しない、とか。あの国では「良い」と判断されることが、他の国ではダメだとか。「善悪の判断」についてもそうだ。それは「価値観」ほど個人的なものではないが、決して絶対的・普遍的なものではない。では、唯一絶対普遍的な「善」は存在しないのか。自分の行動の拠り所とすべき、絶対的な「善」は存在しないのか。
その探求に果敢に取り組んだのが、日本で始めて哲学体系を構築したといわれる西田幾多郎教授である。ただし超難解なので、内容を十分に消化するのは、初読では不可能に近い。
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昔から読んでみたかった本。もう少し読み直しが必要。
知識が実感に変わる瞬間☆
純粋経験
存在
善
など。
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初読のときはまったくわかんなかった。思うところがあって、また引っ張り出してきて、後半部のみを再読したんだけど、すっごくクリアに頭に入ってきた。目的をもった読書だったからかな?それともちょっと賢くなったからかな?カッコワライ!
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前半部分の言葉の定義はいまいち興味をそそられなかったけど、
後半以降の、具体的な『善』『徳』に関する記述は見事としか言いようがない。
自分が人格的に完成するための作業を好むものであるならば、つまり命を最大限まっとうしようとする善者であるならば、
他人のなにかの弊害になるような真似はしなくなるし、
逆に誰かの役に立つことで、生きがいを実感することがわかるようになる
人間には根幹部分に他愛の精神がある。
こう考えると、やっぱり仕事ってのは人間にとって大きなものであると同時に、命を全うするためには欠かせない手段であるということが言えると思う。
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序
再版の序
版を新たにするに当って
第一編 純粋経験
第二編 実在
第三篇 善
第四篇 宗教
解題
(目次より)