紙の本
合戦の痛快さと悲劇の双方が味わえる良作
2020/10/05 22:33
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投稿者:dsukesan - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作の前夜譚。今作では、合戦の様子がしっかり描かれており満足。如何にして、主人公が、戦略眼や戦術眼を磨いていったかもわかる。
家族や友人の様な郎党に囲まれた幸せな日々があっただけに、ラストは悲劇としか言いようがない。
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全2巻。
ワクワクしながら待ってた
「哄う合戦屋」の続編。
http://booklog.jp/users/bullman/archives/1/4575664944
結論から言うと、
個人的には残念。
少し読んで、
主人公が前作と同じってことに気付き、
ん?って思った。
嫌な予感というか。
前作がうまく完結したなあと思ってたので、
シリーズとはいえ
別の話になると思ってたのに。
前作の主人公の過去の話。
エピソード1て感じ。
で、
あーあって感じ。
や、面白いのよ。
面白いんだけど、
ああ書かされたなあって感じがした。
前作が思わぬヒットで、
出版側が続編って企画かためちゃったんかなあって
勝手に少し切なくなった。
事情が先行してしまって、
凡作になっちゃった感じ。
舞台は前作より史実を強く出し、
戦国小説っぽさは強くなってる。
けど、
前作のヒットをふまえて、
あまり慣れ親しんでないライトな読者ってのを
念頭に置いてるっぽく、
やたらに注釈がつくのが少しうっとうしい。
そこいる?って箇所にバンバン入る。
出版側の意図が見え隠れな感じがイラッとした。
また、歴史ものっぽさを出そうとしすぎたためか、
背景描写や登場人物が多くなってしまい、
それらが消化しきれてない感じがする。
読者がおいてかれる感じが少し。
前作のように計算された構成は感じず、
泣かそうとする陳腐な演出が何点かある感じ。
泣いたけど。
そもそも、前作で素晴らしいラストを向かえてるのに、
無理矢理過去の話を作る意味が分からない。
こんな素敵だった主人公が
こんな哀しい事件があった為に
あんななってしまったのよっていう、
ただそれだけしか売りがない。
シリーズ3作目も決定しているらしいけど、
たぶん今作の続きなんだろうと思うと
少し心配になる。
よい作家さん出てきたと思ってたので、
自由に、本当の意味での2作目を読ませてほしい。
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長時間の移動の楽しみに、空港で買った本。
なんとなく手に取って買っちゃったんだけど、当たりでした(^^)
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上巻は合戦屋のタイトルにそぐわない穏やか展開で、戦国物としては少しインパクトに欠け気怠さを感じる。下巻は小気味よく展開が進むが、非史実のエンターテイメント物であるならば、もう少しあっと驚くとかの要素が欲しいと感じた。
ただ、個人的には、義清と一徹の人間関係が、たまたま読んでいる最中の自分の現実環境と相似しているところがあり(私は部下に見下される義清の方)、それの投影として噛みしめながら読むことが出来た。
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本屋さんで見つけて、即買い!!
スターウォーズ形式とでもいうのか、すでにその結末が見えているので、
読みながらつらかったところも半分あって。
まだ恐れを知らず青くて熱い一徹の姿も心地よく、
なんと言っても兄と父親という理解者に抱かれて、
一徹が成長しつつも育まれているのが読みながら暖かくなる。
朝日のおおらかさ、花と三郎太、
サイドのキャラクターも明るくほんわかとしていて、
このまま大団円を祈りたいのだが。
人としての吸引力、この時点では十分に一徹にも備わっていたと思うのになー。
次回作のあまりのギャップに少し残念。
第三作はこの夏に出るそうで、それも楽しみ。
ただ、文庫本が無駄に2つに分かれて合計で1200円ってのが今ひとつ。
単行本と同じような値段。。1冊に出来なかったのかな〜
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上下巻合わせてのレビューです。
前作「哄う合戦屋」がとても面白かったので、
続編であるこの本も読んでみました。
(正確にいうと、前作の前編に当たります。)
※哄う合戦屋
http://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4575664944
今回も主人公の石堂一徹が、
持ち前の頭脳と知力を最大限に活かして、
主君の元で力を尽くします。
その落とし所というか、策略・作戦は見事の一言。
読んでいて、なるほどそうきたかと唸らされます。
最後の最後の結末が何とも言えない悲しい終わり方ではありますが、
それでもこの歴史小説の価値が低くなるわけではないでしょう。
もっとたくさんの作品を読んでみたい著者の一人です。
できれば、文庫は一冊にまとめてもらいたい。。
それだけが次回に向けての要望でしょうか。
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つい今しがた読み終えたところですが (-人-) ぃゃぁ面白かった♪ 前作「哄う~」同様、人物の活き活きとした活写に好感が持てる。
それにしても、この作者の描くヒロインは、どちらもとんでもなくスーパーな能力を持ったデキる女ですね~ ちょっとスゴ過ぎるくらい(あり得ないくらい?)にw そこら辺には、多少の違和感を覚える人もいるかも知れない(失礼w)
しかし、前作同様、設定、舞台(戦場はやっぱり信濃、敵はやっぱり武田軍!)、人物描写等、魅力は尽きない。しかも、前作では暗く陰気だった主人公が、今回は基本的に明朗快活、陽気な一面を多々見せているという意外性もある。でもやっぱり能力値と個人技量と理想とが余りにも現実離れ(当時から見て)し過ぎていてトップから疎まれてしまう悲劇の主人公なとこは全然変わってないのが可哀相なんだけど愛嬌と読めてしまう。ヒロイン同様、ちょっとスーパーマン過ぎやしないかいくら何でも極端な程に強すぎるってのはどうよ?あと、猿は「哄う~」の時どこにおったん?? というツッコミは当然あるのだけれど、人物と物語が魅力に溢れていて面白いのだから、そこはスルーしておこうw
前作も今回も、正しく一気読みだったのがその証左♪ 第3弾が待ち遠しい♪
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石堂一徹の武力、人望、戦況を見抜く力は武将としての力量はリーダーとしてあるべき姿。またそれを支える朝日の魅力も伝わった。
戦国時代の中で、戦術をもった武将が自分の地域を勝ち抜き、さらに戦略を持った武将が争いを制していくという話は、今に通じる。
最後は一徹にとって、朝日、娘の青葉、おなかの息子も失う、悲しい結末となったが、それも信じて仕えてきた武将 村上義清の安易な考えから生じたもの。目先にとらわれて信頼してくれた部下を失わないようにしないといけない。
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[BOOKデータベースより]
天文二年(一五三三年)、若き石堂一徹は、中信濃の豪将・上村義清に仕えていた。秀でた武芸と並外れた戦術で、家中で台頭していく一徹。それに伴い、村上家は中信濃での勢力を盤石なものとしていった。朝日という素晴らしい伴侶を得た一徹は、愛娘にも恵まれ、すべてが順風満帆に見えたが…。
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嗤う合戦屋の主人公、石堂一徹の昔のはなし。
嗤う~の方は、表紙のおにーさんのあまりの色男ぶりに表紙買いました。今回はちょっと表紙のイメージが違います。前作では一匹狼っぽい感じでしたが、今作はそんなになる前の話なので一徹には沢山の理解者と家族と大切な人たちがいます。
その感じがベルセルクのガッツの黄金時代を彷彿とさせます。そのあとに一人になっちゃうというのが分かってるから、なおさらホントに「今」が幸せって感じ。
上巻なのでひたすら幸せにほのぼのと終わりましたが、下巻でこれからどうなるのか。
気になるから明日下巻を買ってこよう(^-^)
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哄う合戦屋から遡ること十二年。石堂一徹が村上義清に仕えていた頃の話。遺憾なく才能を発揮するも少しずつ主君から煙たがれてしまう。
少しずつ二人の感覚がずれていくのを描いているが、最後、朝日が自刃する場面にきてもいまいち感動できなかった。全国の書店員が絶賛とか書いてあるけど、それほどでもない。
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続編はお約束の過去に遡っての話になったけど、幸せすぎる恵まれた上巻に下巻の非情な展開が予想されて、今から心の準備が必要かも。
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いやぁ~
すばらしい主従関係。
すばらしい夫婦仲。
でも「嗤う合戦屋」を読んじゃってるから…
下巻読むの辛いな~
でも、読まないわけにはいられない。
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哄う合戦屋の主人公、一徹の若かりし頃の物語。
恵まれた体躯、家庭というものはあるものの、決して功名のためには動かない彼はこんな風にして作られたんだ〜と。
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前作と全く違う印象の一徹に驚く。
彼を慕い、強い絆を結んだ家族や部下たちとのやりとりから生まれる心地よい響きのせいか。一徹が失ったものの大きさが改めて心に染みる。