投稿元:
レビューを見る
いずれのお話も心に沁みるが、中でも「空のひと」には泣けた。会社の昼休みに読んでいたので、泪をこらえるのに苦心しました。(^^ゞ
投稿元:
レビューを見る
『大阪万博』『仮面の忍者赤影』『公団住宅』『ワイルド7』『カルメン・マキ』そういった 時代背景に7つの短編が収録されている。
これらの物語には、わずかなものでもよく見ることができる、かすかな声でもよく聞くことができる、小さな幸せを、より感じることのできる心を持っている。そういった人たちが生活している。
読み終わったとき、温かな気持ちになる。
投稿元:
レビューを見る
夢中になって読みました
時代は昭和、語り部のそれぞれの主人公はほぼわたしと同年代
住んでいる場所は違えども、情景は手に取るようにわかるのも
この小説にのめり込んだひとつの理由かもしれないです
それぞれの短編の中の少し不思議な話が違和感なく
人の心のさびしさやむなしさ、やさしさが淡々と流れている感じ
朱川さんの小説は「かたみ歌」以来でしたが
この小説の方がとっても好きです
短編それぞれが、いとおしくって大切に思われます
いい本読んだなぁ
投稿元:
レビューを見る
不思議な話が入ってる。
短編。
朱川ワールドなんだろうけど。
でもそういうこともあるんだろうなっていう。
投稿元:
レビューを見る
少し不思議に包まれた物語でした。
電車内で読み始めてしまったのですが、
表題作でおばさんを思う男の子と
お姉さんの気持ちに重なってしまい、
半泣我きで我慢するはめになりました。
美味しい元気のでるチャーハンを食べたいし、
虹の香りも、嗅いでみたいです。
投稿元:
レビューを見る
小さな感動、小さな衝迫が優しさいっぱいに散りばめられた短編集。涙をもらったり元気をもらったり。いつもの朱川湊人だ。ちょこっとだけ異色なのが湯呑の月。微笑ましい中にも黒々とした人間の深層を見せてくれる。知ってるつもりが全然分かってない。そういうことって沢山あるんだろうなぁと今更ながら思わされる。
投稿元:
レビューを見る
あした咲く蕾 / 初出 オール讀物 2007年8月号
雨つぶ通信 / 初出 オール讀物 2009年2月号
カンカン軒怪異譚 / 初出 オール讀物 2008年8月号
空の人 / 初出 オール讀物 2008年3月号
虹とのら犬 / 初出 オール讀物 2007年11月号
湯呑の月 / 初出 オール讀物 2008年11月号
花、散ったあと / 初出 オール讀物 2009年7月号
解説 (宇江佐真理)
『あした咲く蕾』 2009.8 文藝春秋刊 文庫化
イラスト 中島梨絵
デザイン 中川真吾
印刷 凸版印刷
製本 凸版印刷
投稿元:
レビューを見る
昭和の東京下町が舞台の少し不思議な短編集。「湯呑の月」でやるせない気分になった。まぁ、いいとこどりされてるような気分になるよね……。
そういえば、『わくらば日記』って続きまだかな。2冊目まで読んだけど。
投稿元:
レビューを見る
上質、っと思います。上質な本、かなぁ。女性のものとは違う、きれいな文章。
カンカン軒が好きかな。わかりやすくて、読んだあと嬉しくなる感じが。
2012/12/11読了
投稿元:
レビューを見る
命を分け与える力を持つ女性.雨の日だけ,人の想いが聞こえる少女.昭和の下町を舞台に,ちょっとだけ不思議で温かい7つの物語.朱川作品は初かも.とても読みやすく,面白かったです.一番好きなお話は「カンカン軒怪奇譚」.鍋を振る陽気な女主人がとても魅力的でした♪
投稿元:
レビューを見る
昭和の東京の下町を舞台にした、ちょっと不思議でいい話七編。
朱川さんは、こういうシチュエーションの物語を作ると本当に巧い。浪花節にならず、お涙頂戴でもないのに、ホロッときてクスッとくる。特に今回の作品はラストのスパイスに味わいがある。
お気に入りは表題作、「カンカン軒怪異譚」「花、散ったあと」。
投稿元:
レビューを見る
阿刀田高の後継者候補かなと思う。
オチがあって、ブラックかホラーの短編が好きですけど、
本書は暖かい話が多かったです。
「雨つぶ通信」「虹とのら犬」が特に良くて涙が出そうでした。
この作者の本をもっと読もうと思う。
投稿元:
レビューを見る
ちょっと不思議で、しんみりしたり、ほろりとしたり
雨が降る夜なんかにしっとりと読みたい短編でした。
投稿元:
レビューを見る
「カンカン軒怪異譚」という話が、一番心に響いた。
ハラ減ると、ロクなこと考えない。
おばちゃんの考え方に、確かにその通りだなと思った。
どんなにやりたいことや、諦めたくないことがあっても、お腹が空いたままだと、なんだかどうでもよくなってしまうというような、経験をしたことがある人は、結構いるんじゃないだろうか・・・。
でも、お腹がいっぱいになってみると、もう少し頑張ろう。生きてて良かったと思うのだから、不思議なものだ。
肉や魚だけじゃなく、野菜、山菜、貝・・・。
どんな食べ物にも命があって、その命をもらうことで、生かされている。
どんな悩みも抱えている時は、深刻に考えてしまうものだけど、いつか、笑い話に、いい経験になったと思える時が来るはず。
悩みに覆い尽くされそうになってしまった時は、食事をしよう。そこから、全てはやり直せる。そう考えさせられた小説でした。
投稿元:
レビューを見る
カンカン軒の話が個人的には面白かった。ただし、全体通してこれまでの氏の作品と比べると何か物足りなさを感じてしまった。