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久しぶりの作者の作品で、楽しみにしていましたが、その期待通りの作品でした。淡々とした描写、どこかホラーチックで暗い感じの作品世界。物語の内容で読ませる、と言う意味では、決して多くのラノベファンに受け入れられるような感じではないかも知れませんが、この作者の描く世界は好きだなぁ、と思える内容でした。ラストが割とあっさりと終わっていたのが、物足りなさも感じましたが、続きが出そうな内容ですし、あとがきからも続きが出そうな感じでしたし、今しばしこの世界を楽しめたら嬉しいな、と思いました。
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10年前
とあるマッドサイエンティストによって引き起こされた
「シックスデイ事件」
犯人は、被害者の1人を連れて依然逃亡中
事件の被害者たちも、各々傷を抱えながら今もひっそり生きている
TVの向こうの、
ちょっとSFのようだと思いながら見ていたその事件が
画面の中から這いずり出てくる……
*
犯人によって投薬実験を行われ、生き残った被害者たちは
ディー・ゼクス(始まりの6人)と呼ばれ
人間離れした特殊能力が芽生えた
もともと、異能力によるバトルが好きなので
ワクワクしながら読み進められた
登場する異能力はやはり増えてくる流れだろうか
主人公と行動を共にする刑事が
ゼクスの中でもとりわけ普通なのが好感が持てる
全然無敵でもなくて
絶対もなくて
それでも「守る」と約束してくれた
それが彼女の力
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超能力に新人類とありがちなテーマだが、作者の筆力の高さできちんとそれがカバーされている。少し昔のラノベが好きな方も、今のラノベが好きな方も、是非。
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主人公である少年のキャラクターを受け入れられるかが肝だろうか。彼が自らを奮い立たせ事態に立ち向かうことを決意するきっかけはヒロインとの交流だが十分に描かれていたとは思えず、そのため自分のことも満足にできないくせに誰かを、特に彼よりも明らかに強いヒロインを守りたいなんて思い上がりでしょ?と意地悪な見方をしてしまいたくなる。シリーズ化され主人公として続投となれば周囲の人間に恵まれているだけにしか思えない彼の魅力とやらもちゃんと見えてくるんだろうか。
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とある事件にまきこまれ誕生した能力者×6人
バトルというよりはスリルサスペンス風味。
冒頭はなかなか面白そうなんですが、中身はよくある感じで普通でした。
続刊ということで今後も続くみたいですが。
主人公の二人がどうも好きになれないので読むことはないかなー。
『ロミオの災難』作者ってことで期待して買ったんだけどやや裏切られた感もあり★2
※※※以下ネタバレ雑感
ビックリ屋敷みたいので萎えました。
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少女を助けたら、お礼をします、と言われた。
その日から、自分の周囲で火がつく。
目の前で焼死体、というショッキングな状態。
これを2回も見る羽目になるのはちょっと…。
3回目は未遂ですけど、それでも遠慮したいです。
これが少女の言う『お礼』なのかどうなのか。
巻き込まれた主人公は考えながら突き進みますが
こういう人間が開き直ったら、すごいです。
生死がかかっている、というのもありますが。
誰がこれを吹き込んだのか、は途中で気が付きましたが
さらにその後ろ、はまったく。
事件と人間と関係は、はっきり分かる内容でした。
次、あるような終わりですが、どうでしょう?