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藤井氏はこの本の帯にあるように、今から10年前に「週末起業」というベストセラーを世に送り出した人ですが、私はある集まりで、彼がサラリーマン時代だったころから知っています。
その彼が提唱していた「会社にいながら週末に限定して起業をしましょう」というスタイルを敢えて否定するように見えるこの本のタイトルには驚きました。本を読んでいくと、最も重要な準備段階では、彼が主張してきた「週末起業スタイル」は有効であることがわかります。
彼が述べているように、あと10年以内には私たちが現在思っている会社の中身はかなり変容していることでしょう。勿論、例外もあるので世の中の流れがその方向に向かうことだと認識しています。
彼に触発されて、私も週末起業の真似事をした時期がありますが、私の結論としては、その時に得た財産(お金よりも経験が主)をベースに転職をして、自分のなりたかった姿に近づいているのが現状です。
ただし彼が主張するように「FA時代」が来た場合、また米国本社が日本人スタッフの人件費(給料の額)をドルベースで見るようになった場合を考えると、それに対する準備は常に必要だと思います。
本の中(p91)に「稼ぐ力」を試す33のチェックリストがあり、自己採点では半分程度でした。7割程度を目指してさらに自分を変えていく必要があると感じました。
以下は気になったポイントです。
・提案したいのは、これまで会社でやってきた仕事や、スクール等で身につけた知識・スキル、いわば自分の強みを生かして、個人や法人の問題を解決することで、その対価として報酬をいただく働き方である(p9)
・新しい週末起業の特徴は、1)現在のサラリーマンとしての仕事を生かす、2)自分と家族が暮らせる範囲の安定した稼ぎを優先、3)FA宣言をしてフリーエージェントとなる、である(p32)
・会社も国もお金がなくなっている中で、最もしわ寄せがきているのがサラリーマン、平均給与が465@1998→406@2009である(p46)
・自分の外の力よりも、自分の足元にある「蓄えてきた力」「いま持っている力」を信用、利用して何ができるかを考えるべき(p50)
・フリーエージェント化は、出版・テレビ・広告等のマスコミ業界、コンサルティング業、マーケティング業界ですでに起きている(p60)
・1つのプロジェクトを立ち上げるために何人かのフリーエージェントが集まって「仕事人チーム」を結成してビジネスを成功へと導く(p61)
・アメリカでFA化が進んだ理由として、1)従業員と会社との関係が崩壊、2)生産手段が小型安価となり個人で所有可能、3)仕事目的が、生活の糧の取得から「やりがい」を希求、4)会社組織の寿命が短くなり、勤め先よりも雇用者が長く生きる(p68)
・アメリカの社会は日本の20年くらい先を行っている、のが5年程アメリカにいた時の感想(p70)
・新しい週末起業の注意点として、1)会社を辞めずにスタート、2)一人で、3)お金をあまりかけない、4)本業はしっかり、5)途中であきらめない、である(p1��0)
・第1ステップのポイントとして、本業の専門分野を生かして何ができるかを考える(p107)
・スペシャリストとは、知識・能力(問題解決能力)・実績を兼ね備えていること(p111)
・自分の棚卸が有効なのは、1)自分がやりたい仕事のヒントは「自分の中」にある、2)客観的に見ないと自分の得意なポイントには気づかないから、そのためにシートを使う(p119,222)
・名刺には、自分が得意な専門分野、それを瞬時に伝える「肩書」「キャッチフレーズ」が必要、説明が必要となるような表現を使うのがコツ(p126)
・専門分野がないからこそ情報を発信する、人は、情報発信をする人、自分の意見や考えを発信する人と、その分野の専門家と考える(p133)
・FAのための3種の神器とは、名刺・名簿・自分メディア(ブログ、Twitter,Facebook等)(p137)
・こちらからのサービス資料を提供する見返りに、名前やメールアドレスをもあるようにして、見込み客名簿を作成していく(p139)
・最初は無料で仕事をさせてもらうが、その代りに、評価をもらう、できれば実名・顔写真入りでもらって、ウェブで紹介させてもらう(p142)
・開業届出で自営業がいやであれば、屋号をつけて、経営者としてスタートさせる(p176)
・FA時代に対応するには、自分がどんなアプリで、どんな付加価値があるか、どんなパフォーマンスを発揮できるかを考えて、自分を特徴づける(p209)
2012年2月26日作成
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前書きと、3章、4章だけ読めばいい。あとは同じことを言葉を変えてしつこく書いているだけだと思った。あと、この本の対象読者は30代~40代だと思う。社会人生活をスタートさせたばかりの20代が読んでもピンとこない内容で、参考にならない。
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今の雇用制度(正社員・非正規社員)のくくりは徐々に崩壊すると予想。
アメリカでも1980年ごろまでは終身雇用が主流→その後ものづくりが日本に移ったため、維持できなくなりFAが出現。
日本はアメリカを20年遅れで後追いしているとの分析。
著者の見方が是だと考えると、現在の厚生労働省の方針は
憤りを通り越してただ笑ってしまう。ただ、殆どの国民は思考停止して
役所の方針を是だとしてしまう
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著者の言いたいことはよくわかる。特に今40代以上の人には耳が痛い
話である。この本はいつ会社を辞めてもいいように、もうひとつの収入源を
作っておきましょうそして本業をサラリーマンからフリーエージェントにシフトしましょう。とフリーエージェントになるまでの大体の道筋を説明している
が、内容がおおざっぱすぎると私は感じました。
この本では自分の専門はなんなのかや、武器となるものが掴みづらい。
また第4章で書かれている「会社を辞めたらどうなる?」の不安に備えよ
でも、ただ淡々とどこかで聞いた話が書いてる感じする。
まえがきに東日本の震災ついて触れられていたが、本当に誰かの為に
なろうという意思は感じられなかった。
この本を窓口にいろんな人にフリーエージェントを目指す為の、おすすめ書籍や参考文献があればと思うの甘えすぎなんだろなきっと。
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ちょうど転職ということでタイトルが興味を引き、購入。
内容はFA(フリーエージェント)として生きるための方法や心構えとなるが、これから別の会社で働く予定の自分にも心構えや将来の準備の参考になった。
内容はわかりやすく、3日もあれば読み終わる内容。
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企業の存続が厳しくなっている時代、サラリーマンではなく自立して生計を立てることが出来るようになるには?というのがこの本の趣旨。
以前は、この方、本業である会社での仕事とは異なる分野での起業を推奨していたが、今や「待ったなし」での自立が求められる厳しい時代になってきたのを受けて、本業とリンクした手っ取り早い事業の立ち上げ、を推奨している。
また、本業であるサラリーマンをむやみに止めて起業するのではなく、本業をやりつつスモールステップで事業を立ち上げていくのが無難であろう、との事。
今の時代を考えれば、最も適切な自立化のステップと思われる。あとは個人ごとに何を題材に収入源を確立するかが問題であろう。
本の途中で「企業という組織体で働く事が主流の時代はあと10年程度しか持たないだろう」という文脈があり、神田氏の「2022」と主張がほとんど重なっているのは偶然にも思えなかった。
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ノマドなライフを送るための第6段に選んだ本。
著者の藤井さんは「週末起業」で一躍有名になった方です。
前々からの主張は大枠としては変わっていない印象でした。
多少のマイナーチェンジはあるとのことです。
(今の仕事の延長で独立しましょうとか。)
全体的にはこれから世界がどんどんフリーエジェント化して
いくだろうというダニエル・ピンクの論を取り、
一つの会社に縛られるだけだと、リスクですよと言っています。
どちらかというと、テクニック的な話より、
考え方というかマインドに重きを置いた本になっています。
色んな人の色んなフリーエージェント(ノマド)の考え方を
吸収するという意味で、読んでみればいいのではないでしょうか。
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会社を辞め、組織で働くということに疑問を感じていたため読んでみた。
理想は、会社に勤めつつ、スキルを上げ、週末に副業としてはじめていくのが王道だ。
しかし、会社を辞め、これといったスキルもない私には、この手は使えない。
こうなったら自分が今できる範囲での稼ぎ(yahooオークションやアフィリブログ作成)をしていくしかない。
頑張ろう!
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週末企業の藤井さん。
副業的にやるのではなく、自分の専門分野での本格的な企業指南書。
フリーエージェントの時代が到来する。
そのために、サラリーマンのうちにやっておくべきことが、具体的ではないが、イメージしやすく書かれている。
〈週末企業の7ステップ〉
①本業の専門分野を生かして何ができるかを考える
②「自分の棚卸し」をして事業内容を決める
③肩書きを決め、名刺をつくる
④あなたの専門分野に関する情報を発信する
⑤見込み客リストをつくる
⑥タダ働きをして、実力をつけ、実績をつくる
⑦受注する
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これを読んでわかったこと。とにかく、揺るがない力と自信と健康を手に入れる日々の努力から、全てが始まる。
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ノマド、10年後に食える仕事、ワークシフトと流行ノリノリのちょい危機感を決定付けられた。書いてあることに異論はまったくなく、自分が抱いている不安をしつこいくらいになぞってくれている。
「なんでもやりますが、どれも専門ではありません」のユーザー企業ゼネラリストからの脱却。落ちたら上がらない自覚は必要。自分棚卸し開始。
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2000年代初めに「週末起業」を発表し、会社に属しながら第二の収入を得ようと説いた著者だった。しかし、東日本大震災を経験したことで、会社は永遠ではなく、「辞めて生きよう」と個人事業主、フリーエージェントを勧める。
会社員時代に得たスキルと人脈を駆使するフリーエージェントのすばらしさはよーくわかったし、時代はフリーエージェントを求めているらしい。だけど、そんなハッピーなことばかりなの?
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かなり片寄った意見のように見受けられたが、これからの時代の働き方とマッチしていくのではないかと思った。
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辞めて生きる技術 / 藤井 孝一 / 2013.11.01(37/168)
・生活の安定や先々の保障を全面的に会社に預けてしまうこは、将来の不安定さを招くリスク。
・ブリコラージュ的発想 =持っているもの+できることを組み合わせて、いきのこる ために使えるもの=仕事をものにしていく。
・週末起業のための7つのステップ
①本業の専門分野を生かして何ができるか考える
②自分の棚卸をして事業内容を決める。
③肩書きを決め、名刺をつくる
④専門分野に関する情報を発信する
⑤見込み客リストをつくる
⑥ただ働きして実力をつけ、実績をつくる
⑦受注する。
・自分は何者で、何ができるかを決めること。