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国際関係私法入門 国際私法・国際民事手続法・国際取引法 第3版 みんなのレビュー
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紙の本
オールインワンの素晴らしさ
2012/04/13 14:58
11人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、国際私法、国際民訴、国際取引に関する法律について、すべてオールインワンで十分な説明を加える良い本である。本当に絶妙なバランスですべてについて、しかも有機的に説明されているので、国際関係の私法についてはこれ以上読む必要は一切ないと思うくらい良い出来である。
国際私法というのは、要するにどこの国の法律を適用するかを決する国内法のことをいうのだが、実は法律としては簡単な部類に入る。
国際取引法というのは、その名のとおり国際取引を扱う法律のことを言い、いまや重要なのはウイーン条約(CISG)ということになる。実務家の中には、知らないものにはかかわらず、なのか、CISGをそもそも適用除外するように契約書を作成するのが趨勢といっていい。要するに、それだけみんな勉強不足な分野なのである。実は、非常に使い勝手がよく、わかりやすい条文構成になっている。本書においても、CISGの肝要な部分を適度な量で説明されている。これで十分である。あとは、条文を読み、ドイツの裁判例でもあたれば実務にも一応の対応ができる基礎を作れると思う。
国際私法に限らないが、法律というのは深みにハマると抜け出せない恐ろしい学問である。国際私法というのは、要する42条しかない通則法のどれにあたるか、という問題にすぎないのであって、試験対策という観点からは分厚い本を読む必要は特にない分野である。学部では松岡でおつりがくる。司法試験でも、問題を見る限り、松岡で十分であり、これ以上やっても点数は伸びないはずである。
こういう本が他の分野でも欲しいと思う。
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