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東日本大震災関連の書籍で、意外となかった本…。
3/11に生まれてきた赤ちゃんのこと…。
ひとり10ページほどの写真とエッセイで綴られた
3/11に生まれた11人の赤ちゃんとお母さんとご家族と病院の記憶です。
地震発生直前に生まれたある母子は、病院の屋上で夜を明かし、
地震発生直後に生まれたある母子は、駐車場の車の中で出産し…。
3/11に生まれてきたことによって、
家族全員が、震災から無事に生還することができ、
また、改めて家族の絆を再認識させることができた
その偶然と奇跡を呼び込んだ、ふつうの赤ちゃんたち…。
津波によって亡くなられた赤ちゃんやお母さんや妊婦さんも
たくさんおられるそうですが、
こうして授かった命を大切に、でも、決して特別なことだと思うことなく、
ただただ健やかに育って欲しいですね。
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Twitterでたまたま流れてきた本のタイトルに惹かれて、図書館を検索したら、誰も借りていなかったので、早々に読めた本。
あの日の事を語る時は、どうしても亡くなった方の話に触れる事が多い。
その中で、その日に産まれた赤ちゃんの話は新鮮で、「希望」の何者でもないと感じた。
出産は、産むお母さんも産まれる赤ちゃんも大変な苦労だと思う(私自身はまだ経験がないが)。この日は、そこに、未だかって経験をした事のない恐怖がつきまとう。お母さんも、赤ちゃんも、家族も、医師も、助産師さんも、看護師さんも、過去のお産の中で経験をした事がない中での出産は、とても不安で苦労されたと思う。
その中で産まれた赤ちゃんは、今まで以上に皆を感動に包んだと思う。
電車の中で読んでいて、危うくおり損ねたり、泣きそうになった。
3.11誕生日というと、気の毒に言われたり、自粛しろとか言われたり、申し訳ないと思う人がいるが、まったくそんなことはない。胸をはって誕生を祝うべき。
見知らぬ赤ちゃんやお母さんだが、お礼が言いたくなった。ありがとうと。そして、赤ちゃんの健やかな成長を心から祈る。本当に希望だと思うから。
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3.11のあと、たくさんのニュースが流れた。
新聞でもインターネットでもテレビでも。(個人的にテレビはあまり見ないが)
でも、震災でピックアップされるのって、亡くなった方やったりその遺族やったり…。もしくは生き延びた方たちやったり。
でも、その日に生まれた命もたくさんあったんや、っていうのを教えてくれるのがこの本。
まさに3.11のその日、生まれてきた赤ちゃんとそのお母さん、ご家族を取材して書かれた本です。
ギリギリの状況下で生まれてきたことの素晴らしさ、命の重みを感じました。
母は強し!ってやつやな。
本当、お母さんも立派やし、大変な状況でもそれを喜んで祝福した周りの人たちもすごい!と思う。
でもその一方、なんとか生まれてくることができた…というのを読むにつけ、同じような状況で亡くなってしまった赤ちゃんやお母さんもいたんやろな、と考えてしまいます。
本当に複雑な思い。なかなか言葉にできません。
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あかちゃんはさ、外がこんなことが起こってるなんて知らないんだよね。
知らなくて当然なんだけどね。
それでもさ、産まれようとすることにさ感動しちゃうよな。
多くの人が特別視するんことにこれからもなるんだけど、それでも普通に生きて欲しいよね。
そこにこそ、人間としての強さがあるのかもしれないな。
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東日本大震災が起きた2011年3月11日に被災地で誕生した赤ちゃん(かわいい写真も掲載されています)と11組の家族の物語です。
その日、多くの方の命が失われましたが、誕生していた命もあったことをこの本で改めて知ることができました。今、生きているということに感謝せずにはいられない1冊です。
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この子達が二十歳を迎える時にゃ、自分はヨボヨボの爺いになっているが、改めてあの日を思い出すだろう。そして心から成人おめでとうと言ってあげたい。