紙の本
家庭菜園におすすめ
2016/05/25 22:37
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投稿者:農家予備軍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分で野菜を育てることを楽しいと思う人なら、苗を買わずに種から育てたらもっと楽しいはず。
どうせ種から育てるなら、自分で育てた野菜の種を育てたら最高に楽しいはず。
とは言え、スーパーで売っているような野菜だと、その種を育てても同じ野菜は育たない。その理由や、種採りできる野菜の育て方、種の採種方法まで詳しく説明している。
ただ、F1の野菜を食べると健康に悪影響を及ぼすかのような記述があり、その点は全くのエセ科学で、本書の価値を損なっていると思う。
固定種野菜の育て方の本としては良書。
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内容紹介
それぞれの地域で連綿と受け継がれてきた固定種野菜。多くの野菜が均質、量産のため、F1(一代雑種)化していくなかで衰退、絶滅の危機にさらされている。 個性的な風味、形質をもつ固定種野菜の価値を見直し、主要野菜ごとに無農薬・無肥料による育て方、種の採り方を解説。
出版社からのコメント
野菜ごとに固定種の種による無肥料自然栽培の考え方、取り組み方の完全ガイド本、手引き書です。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
野口 勲
1944年、東京都青梅市生まれ。手塚治虫の担当編集者などを経ながら1974年、実家のある埼玉県飯能市にて家業の種屋を3代目として受け継ぐ。店名を野口のタネ・野口種苗研究所とし、個性的な風味、形質をもつ固定種野菜の種を取り扱う。2008年、山崎記念農業賞受賞
関野 幸生
1971年、埼玉県富士見市生まれ。建築・塗装、自動車整備などに従事した後の2001年、実家の跡継ぎとして就農。それまでの慣行栽培から減農薬栽培などを経て、農薬、肥料をまったく使用しない無肥料自然栽培と自家採種を実践。関野農園代表。2010年から無肥料自然栽培を普及、提唱する団体nico(にこ)会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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〈本から〉
固定種の種
何世代にもわたり、絶えず選抜・淘汰され、遺伝的に安定した品種
自家採取できる
F1交配種(一代雑種)
異なる性質の種をかけ合わせて作った雑種一代目
もともとあった野菜は「ワサビ」くらいで、ほとんどの野菜は世界中から入ってきた伝来種です。
連作をする意味
無肥料自然栽培では、畑の肥料分を抜いていくことが必要
略
種採りをするということは、作物の代を重ねることでその環境の変化に慣れさせていくことです。毎年同じところで育てていかないと、作物が戸惑ってしまう。
無肥料自然栽培とは、いわば土が本来持っている生態系を取り戻し、そのシステムを利用して作物を栽培することなのです。
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