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死者の姿を見、声を聞くことができる娘・おいち。
医師である父を手伝ううちに、父のような、患者の声に耳を傾けることのできる医者になりたいと願うようになった彼女だったが、周りはみな「嫁にいって幸せになれ」と言う。
女としての幸せは嫁に行き、子を産む事だけなのか?
思い悩むおいちの前に現れた一人の青年。
彼に惹かれるものを感じるのはなぜなのか。
大切な友人だったおふねの死の謎、もう一人の友・お松の不審な行動。
おいちの周囲がさわがしくなってきて・・・。
というストーリー。
おいちの出生の秘密が少し明らかになってきましたね。
まだまだ何かありそうですけれども。
中身がややミステリ風味のジュブナイル小説っぽいので、大人から見たら味気なさも感じてしまうかな。
私は嫌いじゃないんですが。
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おいちは町医者の娘として忙しい日々を送っている。仲良しのおふね、お松との子ども時代はもう帰ってこないけれど、父の手助けをし、病む人たちのお役にたつのは嬉しい。
そして、実はおいちにはこの世のものならぬものたちが見えるという不思議な能力が・・。
あさのさんの時代もの、「弥勒」シリーズがとてもとても好きなので、これも期待して読み始めたのですが、う~~ん、冴えが全然違う…。
手習い仲間の三人娘のおふねの突然の不幸におののくおいち。
なぜ?何が起こったのか?と知りたくなるのは当然のことだけれど、岡っ引きの親分や、口の達者な叔母、人のいい父親、と、それぞれの会話が無駄に饒舌で類型的すぎる気が。
それに、不思議な能力、と言っても、それが話の展開にそんなには影響を与えず、メリットとは受け取れないのが弱いかな。
「弥勒」シリーズの、研ぎ澄まされた性格描写をやってのけた人と同じ作家さんとは思えないくらい。
表紙の緩さが気にはなったんだけど、うん、それが全てを物語ってたかな、なんて言いすぎ?
期待しただけにがっかり・・・というお話でした。
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「ガールズストーリー」の続編。相変わらず、毎日を忙しく、そして充実した時間を送っているおいち。今回はおいちの出生がおぼろげにわかる・・・。スカッとする内容ではないけれど、日常生活の中で起こるちょっとしたことから静かに深く話が広がっていくところがいい。
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月刊文庫「文蔵」に連載した「当世侠娘物語ーガールズストーリー◎自立編」に加筆・修正したもので、
『ガールズストーリーーおいち不思議がたりの続編』
長屋に住む町医者の娘おいちは、美貌の17歳だが嫁に行く気はなく、父を手伝いながら医者を志している。
このおいちが、自分に語りかける死者の声を聞くことができ、事件の真実をとき明かす。
今回は、仲良しの商家の娘おふねが流産で死ぬという事件から始まり、ごろつきに襲われたことろを助けてくれた医者の卵が、思わぬ形でおいちの出自を教えることになる。
おふねの声がもう一人の仲良しの危機を教え、おいちは無謀にも犯人の住処に乗り込む。
あさのあつこは、大人になっていこうとする時期のみずみずしい心の葛藤を描くのに秀でているが、女性患者の心に寄り添う女医になりたいというおいちに望みは、そんなことをすれば大変な苦労をすると諌める大人たちが味わってきたであろう苦労を理解するが揺るがない。
おいちの成長を喜び、応援したくなる作品ではある。
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第2弾なんだけども、前段を覚えていない…
不思議語り、といいつつもあんまりそこが際だってもいないかな。
しかし読みやすい。
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前作と同様、
設定も、キャラクターも、悪くはないし…、
ミステリーの要素も、少し上がったけど…、
やっぱ、何かがもぅ一つ足りなぃ感じが…。
何が足りないんだろぅ…?? 不思議だ…??
また続編が発刊されたら、読んでみよぅ…。
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前回謎だった、おいちさんの過去が!
父、松庵と叔母おうたの掛け合いがまたおもしろい。
新吉さんももちろん登場。以前よりも進展したんだか?してないんだか?
これでおしまいなのかぁ・・・?
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貧乏町医者の娘 おいちが主人公の時代小説。
バッテリーの著者が書いた時代物ということで、どんな小説なのか興味がありました。
最後まで話が読めず、なかなか面白かったです。
武家時代の医術がマンガの「仁」とかぶるところもあり、個人的には楽しめました。
ところどころバッテリーのような鋭いというか、冷たい感じの描写や
変に長い回想シーンがちょっとバランスが悪いなと思いました。
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☆3.5
あさのさんの時代小説は、いい。好き。
ある悲しい事から話はすすんでいく。
一生懸命生きる江戸の人の息吹が伝わってくるよう。
悪人は想像どおりだし、そうなんだろうな?と、思ったことがやっぱりそうだった。
でも、驚きがないことを補うものがあると思うな~
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図書館で借りる。前作でも思ったけど、若い女の子が主人公だからか「弥勒」シリーズより軽い印象を受ける。同じ作者で、同じ時代物だが全く違う印象で、子供でも読みやすいと思う。
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L おいち不思議がたり2
読み進めるうちに設定を思い出す感じ。時代小説としては17歳前後の江戸の娘の心情にそって表現されていたと思う。女医といえば藤原氏の藍染袴、宇佐江氏の斬られ権左を読んだけどどちらもその腕で食ってて尚且つ長崎帰りだったような?そういう意味では父親の手伝いから始まっているおいちは目新しい。前回散々匂わしていたおいちの出生の秘密と松庵が大名家の御抱医師への道を蹴った理由が明かされる。おいちの出自については途中でネタバレ状態だったけれど、はっきり松庵の口から語られることで決着。あまりに手の内をさらしすぎて驚きゼロ。ま、それがいいのでしょう。
おいちの不思議体験は前回よりもなりを潜め気味。友人の死というデカイ始末に終始した感じ。十斗は添え物だったな。
小粋のいい台詞廻しは相変わらずなので続けてほしいけれど、過去の記憶と不思議体験とが入り乱れてそっちに割かれるページが多いのが個人的にNG。新吉はいいやつだな。
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なんていえばいいのかな。なんだか江戸の風情が足りない感じ。現代物に置き換えても平気な雰囲気がする。これってガールズストーリーっていうのの続編だったのね。一応そちらも読んでみるかな。
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2012.11.8読了。
長屋の医者の娘、いちが幼馴染の三人組のうち、一人を亡くし、その霊に導かれながら、もう一人の友達を救う話。
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江戸は深川、菖蒲長屋で、父である医者・松庵の仕事を手伝うおいちが聞いたのは大好きだった今は亡き友の声。
「助けて・・・」その声に応えるように駆け出したおいちが知る真実は・・・ 前作よりも おいちの世界がより深く描かれて、それぞれのキャラクターが色濃くなってきたなぁという感じ。
自分らしく生きる道とは。その道を歩む覚悟とは?うーん。私も考えないといけないか!?
1冊でたくさんの出来事が起こりますが すらすらと読めるのはあさのさんの筆力でしょうか。ただちょっと。すらすらと読めすぎておいちの心情の移り変わりが突拍子もなく感じることがあったのは私が歳をとったせい?
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医者の娘である「おいち」が活躍する。
おいちは医者になれるのだろうか。
どうやらシリーズものみたいなので、また見つけたら図書館で借りようかと思う。