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お嬢大学生逹を描いた物語。誰もが不安やコンプレックスを抱えながらちゃんと成長していくのが気持ちいい。ちょっとイライラしたりイタイと思うけど最後は痛快!女子は日々闘ってる…それに比べ男逹の情けなさ。著者の世界観はクセになる、面白いという事か。
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有名人の親を持ち、幼いころからの女子校暮らし。
教師との恋愛をとがめるクラスメイトの視線すら自らの自信の糧として、人とは違う自分に満足していた栞子。
体が弱く、純真で、やややぼったいものの真っ直ぐな憧れの気持ちをぶつけてくる真実子。
幼馴染を取られたように感じ、何とか栞子をくだらない女なのだと知らしめたい美里。
三者三様の想いが交錯する物語。
かつての栄光が薄れたことをうすうす感じ、うとましくもあるが自分に自信を与えてくれる真実子を手放せない栞子の気持ちがうまくタイトルに現れているなぁ。
でも真実子もただバカな女じゃなかった事が最後の最後でわかる。
実は互いに見ようとしなかった真実があった事を、ラストで明らかにするっていう書き方がうまかったな~。
柚木さんの作品は、ホント外れがないです。
次回作も楽しみだー。
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【女は、みんな“自分”が大好き。
気は強いが、傷つきやすい彼女たちが欲しいのは、“自信”だった。
良家の子女が集まる女子大を舞台に
元・有名人の自意識過剰な先輩と世間知らずのダサい後輩が
繰り広げるエゴのぶつけ合い。
金持ちで、才能をもてあまし、男にのめりこむ「栞子」は、ダサくて真面目な後輩・「真実子」の憧れのひと。優越感で満たされていたはずの栞子が抱く苛立ちと哀しみ、そして次第に明かされる真実子の稀有な才能。自分の魅力に気付けない女子大生の繊細な心模様をコミカルに描いた共感度100%の成長物語。著者にしか書けない視点で、プライドや劣等感を痛切に描き、女性なら誰でも胸に突き刺さる小説です。】
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今一番好きな作家さんの新作、やっと読むことができました。
なんかぞわぞわする、というのがずっとある作風。ぞわぞわ、嫌な感じ、なにがとは明確ではないとにかく嫌な感じがずっと残る。
第三章までだらだらとしてて、あれーこれはちょっと期待はずれかもしれないなぁと思っていたんだけど、ラストはもう大爆発。
オモチャのように、道具のように使っていた、自分を慕い続ける後輩が、どんどん覚醒していく様。そして怖いとまで思ってしまうその瞬間、見事です。
ただ、終点のあの子の方が心に響いたな。このけむたい後輩は、気持ちは分かる、でもなんかピンポイントではないなにかがあって、とにかく明確できない嫌なもやもやが残り続ける作品でした。読後若干すっきりはするものの、やはりもやが残る。これも作者の意図だとは思うが、もやもやするのは気持ちよくない。
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スッキリしなかった。
栞子を憎めないのかな。
どの人も悪くはないと読み進めると思えてくる。
フワフワ~っと行くんだけどラストの感じ。
美里みたいなれたら....
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末っ子だからか慕うことはあっても慕われることにそこまで慣れていない私。
こんな後輩いたらすぐに邪険に追いやってしまいそう。。。
最後に、憧れていた先輩にガツンというシーンはみていて爽快だった!
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ある種ホラー小説ですねこりゃ。
女性の厭な部分もですが、男性の厭な部分もたくさん盛り込まれてます。
ラストですとんとタイトルに着地。上手いな~。
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栞子みたいな女にイライラするけど、あれだけ栞子を優先する真美子もイライラする。よく周りがあれだけ言っても聞かず、周りから孤立しないものだ。現実だったらもっと友達離れていきそうなのに。最後の終わり方もそんなんか、ってちょっとがっかり。
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女子大や女子校ってきっとこんな感じなのかな?っていうような女の子同士のもろもろが綴られている。最近女子会が楽しくてたまらない私だが、こういう世界をあまり知らないからかな…
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柚木さんの本は自意識過剰(イッツミー)にとって、胸の奥底に鍵をかけた、頭を掻き毟りたくなるくらい恥ずかしい思い出を呼び起こすシーンが満載。で、息苦しくなるころにようやく読了のパターン。もちろん、こんなに華やかな青春じゃなかったけども。
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王様のブランチで一位になってた。
・詩人気取りの雰囲気美人、栞子
・ウブで純粋、体の弱い、真実子
・美貌に甘んじず努力を続ける、美里
三者三様の大学生活。
女の友情バトル、三角関係、恋愛模様、学園生活、夢・・・
誰が主人公なのか、分からない感はあったけど
ラスト、「先輩、先輩」と栞子を追いかけ、尽くしてきた
健気な真実子の変わり様に、ちょっとスカッとした。
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デビュー作の「終点のあの子」が印象的だった作者の最新作。
何気なく手に取って、読み終えて、ぶったまげた。
お嬢様大学を舞台に、女同士の夢、見栄、嫉妬が渦巻く。かといってドロドロしてるわけじゃなくて、最後はスッキリ。ものすごく変で面白い本だった。
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「ブランチ」で紹介されてるのみて手に取ってみたかど面白かった。きっと女子向けの作品なんだろーけど、男の自分でも楽しく読めました。
駄目人間の描き方の容赦なさにゾクーッとしたけど、ある意味で読み手が叱咤激励される応援歌のような作品とも受け取れた。
この人の他の作品も読んでみたい。
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早熟な人が、見下していた人達に追い抜かれていく。
栞子の魅力が、分からないので真実子が、あそこまで惹かれるのかな??
里見は、かっこイイ。
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最初は、栞子の気持ちもわかる。。
ひたむきな努力の積み重ねは凄いし、、でも、それを見ているのはうっとうしい。。でも、だんだん、栞子の何でも自分に都合のいいように解釈したり、嘘を並べてるのに、嫌気がさしてきて、、最後のけむたい後輩からの逆襲は読んでてスカっとする。。
後輩が気がつけば、全然上に行ってた。。。