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高野山のガイドブック的な内容と言うべきか。 新書のボリュームで、密教・空海・高野山を網羅的に知るには良い一冊。 「三業」「三密」においては、より学びを進めたい。
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入門書しては、ほんとに素晴らしいシリーズだ。
真言宗とか密教とか、どこがどうなんだか、よく分からなかったのが、なるほど!!!
南北朝のときのかかわりは、こんなとこから始まってたのか!
ほうほう。
本質が分かったとは言わないけど、取っ掛かりとしては、ほんとに分かりやすい。
すごい、すごい☆
面白かった。
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密教は難しくてよく理解できていないため、図説で解説しているこの本を読んでみました。
そもそも、空海の一生もよくわかっていなかったため、合わせて学ぶことになります。
空海は、初めは特に僧侶になるつもりはないまま大学で学んでいたそうですが、宇宙不変の真理を追究したいと考えて大学を去り、仏門の道へと転じたとのこと。
当時は、仏教は宇宙の謎を解き明かすという意味での科学的要素を持っていたのでしょう。
20年の中国滞在予定を2年で切り上げて帰国してきた空海。
前例がないということで、京都に入る許可がおりませんでしたが、その後許されて上京します。
空海の中国での実績を朝廷が認めたためだと思っていましたが、そうではなく、奈良の仏教界が空海への恩赦を朝廷に働き掛けた結果だとのこと。
比叡山の最澄が頭角を現して奈良仏教に対抗し始め、それに危機感を覚えた奈良が空海を京都に招いたのだそうです。
ただ、空海の密教も奈良仏教とは違う教義のため、南都六宗は結局衰退していくこととなるのですが。
室戸岬で修行中に、明星(金星)が自分の口に飛び込んでくるという神秘体験をしたということも紹介されていました。
真言宗では、教主は釈迦から大日如来に変わります。その理念を曼陀羅で具象化したのも大きな特徴です。
この辺りから難しくなるのですが、釈迦が説いた顕教と大日如来の真実である密教は異なるということくらいは覚えておかなくてはと思います。
彼の潅頂名「遍照金剛」とは、大日如来を表すそうです。
高野山の九度山は、真田幸村が蟄居した場所として知られており、(変わった名前だ)と思っていましたが、女人禁制の高野山近くの九度山に空海は母を住まわせ、月に9度母に会いに来ていたことが、この山の名前の由来なのだと知りました。
高野山には戦国武将たちの墓が多々並び、有名武将でそこに墓がない人はいないくらいですが、財政面で困窮する高野山が窮乏を乗り切ろうとした手段だったそうです。
金剛峯寺の木食上人の政治力で、時の指導者、秀吉からの圧力をのりきった話も紹介されていました。
もともと難解な教義までは踏み込んでいない内容なので、ざっくりと大まかな流れが頭に入ったような気がします。
今や日本の堂々たる聖地である高野山ながら、歴史的には存続の憂き目にさえもさらされた大変な時があったことを知りました。
五大明王はそれぞれ四方を守護しており、中央に不動明王が位置するということも、この本から学びました。
真言密教に興味がありながらも、難しくてよくわからないといった人には、入門編としてお勧めです。
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空海、真言密教についての基礎知識は学べる。
原則、見開き1ページで1項目の構成にしているが、こういう内容にはそぐわないように思う。