投稿元:
レビューを見る
"この世は地獄以外の何ものでもない…"
嘘と真実の狭間に悶えながら身を委ねる3人の少女のストーリー。
嘘に飲み込まれて嘘の世界でしか生きられなくなった少女
嘘と真実を行き来し、最後は嘘によって真実を殺してしまった少女
真実を知りながら、名誉のもとに死をもって証明を挑んだ少女
嘘と真実のトリックに飲み込まれたら、何も信じられなくなって、最後には死を選んででも人は自分のなかに真実を見つけようとする。
「社会的に地位と名誉のある人の言葉は
たとえ嘘でも本当になり…
何も知らない純な少女の言葉は
たとえ事実でも嘘になる」
「今日もどこかで誰かが嘘をつく
そして死んでいくのは事実ばかりなのだ
この地獄からは誰も抜け出せない」
投稿元:
レビューを見る
何でも無い、殺人リレー、火星の女の3編。虚言癖と虚構で人を翻弄、復讐の中で生まれる恋愛、容姿コンプレックスを持ちながら男性社会への死による復讐と、女性目線から見た社会の生きにくいさや、真実を隠し、偽る世の中への批判のようなものを感じた。特に「何にも無い」のユリ子が怖かった。原作は難解なのだろうか。気になる。
投稿元:
レビューを見る
Kindleで。
「何んでもない」「殺人リレー」「火星の女」
嘘、復讐、虚無・・・。
3冊目だけれど、この方の本を読んでいる時の感覚は、
「あたし、狂いそう。」
投稿元:
レビューを見る
読み易く巧くまとまっています。絵柄も好みです。
しかし、夢野久作の真髄とも言える書簡体、あるいは一人称形式ではないので、一体全体何が起こっているのか解らないという不気味さがありません。登場人物の描写も弱く、原作を知る私には物足りなく感じてしまいました。
投稿元:
レビューを見る
三人の少女の不幸話を書いた本。
さすが夢野久作であり、本作品も何となく後味悪い本ではある。
ただ3部作1構成の作品が私としては物足りなかった。
はじめの【姫草ユリ子】は最後のエピローグにも出て来たが、地獄なのかはイマイチ。ただの虚言癖なのか、世の中の粛清をしているのか。
【殺人リレー】の殺人鬼に恋する女の話もミステリヤス。殺人鬼と知り、自分が殺されるだろうなと知ってて、好きになる話もまた夢野久作らしい作品である。
投稿元:
レビューを見る
まんがで読破を読破するシリーズ。
このシリーズで知った「ドグラ・マグラ」の夢野久作。
目次を見たら、「何んでもない」「殺人リレー」「火星の女」と並んでいたので、あれっ?小品集??って思ったけど、「少女地獄」自体がそんな構成なんですね。
怖い女性、女性怖いと思ったりもしますが、結局、そんな状況に追い込んだ周りがおかしいんですよね。