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紙の本
大正から昭和にかけて活躍された吉田健一氏の最後の長編小説です!
2020/06/24 11:24
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、大正から昭和にかけて文芸評論家、英文学翻訳家、また小説家として活躍された吉田健一氏の最後の長編小説です。同書では、いつものように大きな出来事が起きることもなく、しかし日々の移ろい、一日の移ろい、午後の移ろいがゆっくりとしっかりと語られていきます。同書には、「日差しが変って昼が午後になるのは眼に映る限りのものが昼から午後に映るのでその光を受けた一つの事件もその時間の経過によって人間の世間に起った一つの出来事と呼んで構わない性格を帯びる。もし時間が凡てを運び去るものならばそこに凡てがなくてはならない」、さらに「又一日は24時間でなくて朝から日が廻って、或は曇った空の光が変って午後の世界が生じ、これが暮れて夜が来てそれが再び白み始めるのが、又それを意識して精神が働くのが一日である」と語られています。こうした吉田氏の文章に触れると、凛として朗々たる気分になれます。ぜひ、一度、読んでみてください。
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