投稿元:
レビューを見る
テレビで見た対談がとても面白くて本になったらいいなぁと思っていたらなったので早速購入。
DVDで何度も見てしまった私としては、言葉が編集されてる感じに違和感を覚えたけれど、テレビでは流れなかった内容も読めて良かった。
谷川俊太郎を中心に彼を大好きな箭内道彦、そして私たちと同じような目線で彼を見る宮藤官九郎の対談の感じがとてもいい。
震災のことや親子の愛情のことなど、押し付けがましくなく考えさせられた。
タイトルの「自由になる技術」てのがいまいちピンとこないけど…
投稿元:
レビューを見る
この回をきっかけにボクらの時代を見始めた。面白いのにこのメンバーでこのタイトルになるのが不思議。もっといいタイトルにすればいいのに。
投稿元:
レビューを見る
2011年11月13日にフジテレビで放送された「ボクらの時代」が書籍化。毎回様々なジャンルで活躍する3人が集い対談する番組。この回の3人は、80歳の詩人谷川俊太郎さん、コピーライターや猪苗代湖ズとして活躍中の箭内道彦さん、脚本家の宮藤官九郎さん。箭内さんと宮藤さんの「是非谷川さんにお会いしたい」という希望が実現し、お二人が谷川さんに色々なことを問うたり言葉を聞いたりする面白い回でした。もちろん箭内さんや宮藤さんも素晴らしい方なのですが、お二人が私たち視聴者を代表して谷川さんにあれこれ聞いてくれているような気がして、親しみやすく見られたのも良かったです。その短い放送ではカットされた「詩をどう感じたらよいか」や「自分を消して器を大きくすること」「詩を書きかえること」「死への考え方」など様々な面白いお話が収録されています。もちろん震災のことも。
「「いま・ここ」に未来も過去も含まれている」「矛盾してなきゃおかしい」という谷川さんの考えが心に残りました。深いお話なのにサクサクと楽しく読めるのもお人柄からなのかな。箭内さんや宮藤さんのものづくりへの姿勢や大切にしていることなどにもどこかで共通項があって、読んでいて嬉しい気持ちになりました。
投稿元:
レビューを見る
【本からの抜粋】
宮藤 そうすると、「この詩、おもしろくない」って言った
ときに、自分に返ってきそうな気がするんですよね。
何て言うんでしょう、面白くないってことは、感じられ
なかったことじゃないですか。
谷川 そうです、そうです。感じられなかったのは、自分が
悪いか、詩が悪いかってことでしょう? 詩が悪いん
です。
宮藤 あ、詩が悪いでいいんですか?
谷川 いいです。その場合はすぐに捨てて、他の詩を読む。
感じられる詩もぜったいあるはずだから。
(略)
谷川 だから、詩っていうのは、本当はわかる/わからないが
基準じゃないんです。おいしいかまずいかなんです。
だから、なんとなくおいしければそれは良い詩なんですよ。
まずければ、食べ物と同じで食べなきゃいいの。
意味で出来あがってる詩もあるんだけど、詩って、
意味よりも言葉の味わいだっていうふうに僕は考えて
るんですけどね。だって、芭蕉の有名な「古池や蛙
飛び込む水の音」という俳句だって、どういう意味って
聞かれたら何て答えますか? 「池に蛙が飛び込み
ました」って、それしかないでしょう? 意味としては
それだけなんだけど、何か良いわけですよね。だから、
そうやって直感的に好きか嫌いか。おいしいかまずいかで
いいと思ってるんですけどね。
「感想」
谷川さんのこの感想をもっと若い時に知っていれば、
自分に合わない詩や、小難しい詩を我慢して読まなかったのに、
とも思う。が、そういった努力も若い時には必要だったのだと今は、
思うことにしよう。
これからは、谷川さんの「直感的に好きか嫌いか。おいしいか
まずいか」で読んでいくことにする(笑)。
投稿元:
レビューを見る
十五歳で一度人生は終わる。
わかる気がする。
自分は中学生で感じたことを軸にずっとやってきたんじゃないかと思う。
何かを生み出すってゆうのは、本当に体力のいる作業で、
自分の仕事を誇りにも思うし、しんどくも思う。
クリエイターでいたい。
投稿元:
レビューを見る
散文なんかに比べると、言葉がすごく曖昧で多義的なのでが詩の言葉の特徴だから、わざと簡単には割り切れないように書くわけ
僕はずっと自分をなくすってことを常に考えてるところがあるんですね。できるだけ自分の容量を大きくしたいってことなんだけれど、簡単に言えば。つまり自分の器が大きくなれば他人が入ってくるだろううということ。
詩も基本的に、どこかから違う言葉が降ってくる、あるいは湧いてくる。そんな感じがある。
詩は基本的に言いたいことってないですよ。メッセージは何もないんです。
詩って意味よりも言葉の味わいだと思う
投稿元:
レビューを見る
この本は「自由になる」技術を説明している本ではなくて、「ボクらの時代」という対談番組を文字お越しした本。
対談メンバーは、谷川俊太郎さん、箭内道彦さん、宮藤官九郎さん。
この回の放送は総集編でちらっと見ただけなんだけど、谷川さんの、
「母親から120%の愛を受けた自信がある、その無償の愛は生きていいんだという自己肯定につながり、それが生きる力になった」という発言にびびっときて、この回が本になってることを知った瞬間にポチりました。
作り手の裏側が見えたり、こんなに凄い人たちでも自分が共感できるようなことがあったり、なるほど!と思えたりして、なんだかワクワクしながら読めました。
今感じていることや、人生で何を考えているか、みたいな話しって面白い…面白いというか、そういうことを発したり、交わしたりすることって大事な気がする。生きるためには必死になって働いてお金も稼がなきゃいけないけど、それは生きる事の一面であって、そればかりにはならない方がよさそう…とか、読んだ直後に思ったりしています。(←これは今の自分の思考と連動しちゃってるだけで、本書にはあまり関係ありません)
投稿元:
レビューを見る
自己肯定感てやっぱ大事なんだ。。他者との関わり方は大人になって学べばいい、か。。詩ってわからなくてもいいんだ。頭空っぽにして入れてみよ。
投稿元:
レビューを見る
詩はわかる、わからないが基準ではない。美味しいかまずいかだけ。
だからなんとなくおいしければ、それは良い詩。
詩は意味よりも言葉の味わい。
原発はやはりどこかおかしい。
投稿元:
レビューを見る
改めて谷川俊太郎ってすごいなぁと。
こんな80代っている?(これを書いている2022年現在は90代ですね。)
才能豊かで、経験豊富で若い世代に分かち合えるものの引き出しが多いのに、謙虚で、少年のように好奇心旺盛で。
鼎談のお相手の宮藤官九郎さんとら箭内さんも刺激を受けているのがわかる本でした。
テレビの内容を書籍化して下さり、ありがとうございます…と出版して下さった方々に伝えたい。