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ヤクザは人気商売。ヤクザに憧れる人がいる限り、ヤクザはなくならない。
巻末付録の「ヤクザ史跡ガイド」が秀逸。
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先立っては「福島原発侵入」を企てたルポなどをものにした鈴木智彦だが、これは本業であるヤクザ本で、「ヤクザ1000人に会いました!」に続くヤクザの日常生活に迫るルポだ。
今回は、数えきれない取材の合間に一緒に飯を食った経験からヤクザと食事に焦点を当てている。ラーメン一杯のために上海までヘリを飛ばす、自宅で高級松阪牛を一頭丸ごと解体する、冷麺一杯のために韓国まで飛行機で乗りつけるパフォーマンスをする親分など常識を越えた親分衆の生態が描かれている。
外食で一流の店に行くのは「見栄を張るのも稼業のうち」、焼肉が多いのはと「深夜にあいている店は焼肉屋くらいだから」という一方で、「在日が意外と多いせいかも」という話も特に関西では信憑性があるようだ。最も、事務所での賄い飯は意外と質素で、焼き魚・味噌汁・お浸し・佃煮や梅干しというようなものだが、実は米や梅干しは産地から取り寄せたりする超一流品。
但し、飯に関する情報は限られており残りはヤクザの稼業に関する雑学が殆どだ。例えば、最近のヤクザは健康オタクが多くなっているが、健康食品業界にも怪しい輩が多く親分さんの名刺の束を見るとたいていは健康食品会社の社長の名刺があるとか中々面白い情報が満載。
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タイトル違いの初版を読む。ヤクザにもいろいろな種類の人間がいると思ってはいたものの、まさかアイドル好きで秋葉原へ侵攻している勢力がいるとは思いもしなかった。ヒトがいるところにヤクザあり。肯定はしないけど否定もできない点もあり。関わらなければなかなか興味深い人種だと思う。