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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
積読本消化。戦後の大事件に迫る3部作シリーズの一つ。本書はオウム真理教、金大中、豊田商事、グリコ・森永を中心に事件の真相と社会的背景に迫っており、未解決事件の闇は深いと実感。ただ、一橋氏特有の断定口調には違和感があり、話半分で読んだ方が賢明でしょう。それにしても、オウムがロシア政府にまで食い込んでいたことには驚きました。また帝銀事件や三億円事件で活躍した「平塚八兵衛」は、自供最優先の捜査手法で、冤罪や数々の判断ミスを犯していて、そんな無能な刑事がチヤホヤされていた時代に真相解明は不可能だったと思われます。
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それほど話題になってはいないけど、知らなかったことなども結構書かれていて、参考になりました。
豊田商事のだましのテクニックが「秘伝書」という存在になっていて、現在「悪のバイブル」となっているそうです。
うーん、真偽はともかく、面白い(不謹慎ですが)。
個人的には「人間の闇」よりもこっちが好きでした。
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特に目ぼしい情報もなく、ただただ作者のこれまでの取材の残滓をまとめてみました的作品。期待してなかったので、まぁいいでしょう。
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「闇社会と対峙して30年」の個人情報未公開の著者が、国家や社会などとの関わりの中で起きた犯罪を取り上げた力作。収賄汚職、大疑獄事件からグリコ・森永事件、オウム真理教事件まで、新聞にはあかされていない事件の本質や背景事情が記されており、まさに「巨悪は永遠に眠らない」!
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政治的なことはほとんど知らないことが多かたが
闇の内容が中途半端すぎる。
闇が闇のまま、
もしくは「詳細は自著を参考」など。
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詐欺や疑獄事件などの凶悪な経済犯罪は後を絶たないけれど、著者が云うように、裏で糸を引き、巨額の金を吸い上げる黒幕が徹底的に追及されることは殆どない。
今に始まったことではない、と云ってしまいえばそれまでだが、今日もなおこうした「国家の闇」を葬ることができないのは、遠い昔から日本という国、或いは国民が行ってきた差別や略奪などの悪事が澱のように蓄積してできたものだからではないという気がしてならない。
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組織犯罪の戦後史…というところか。新潮文庫の『未解決』と
重複する部分が多々あるのはご愛嬌か。
多くの報道陣の目の前で刺殺されたのは、オウム真理教の村井秀夫
だけではない。豊田商事の永野会長刺殺事件も、実行犯が堂々と
「俺が刺した」と報道陣の前に登場した。
この豊田商事のペーパー商法の詐欺のノウハウが、現在の振り込め
詐欺やオレオレ詐欺に連綿と引き継がれている…なんてのは興味
深い。詐欺の「秘伝書」なるものが存在しているそうだ。
さぁ、では誰が何のために永野会長を刺殺させたのか。
豊田商事事件に限ったことではないが、著者お得意の謀略説が
延々と述べられている。分かっているんだ。「闇社会」と「闇の
紳士」が裏ですべてを動かしているって結末は。
古くは下山事件や3億円事件、グリコ・森永事件からライブドア・
野口氏刺殺事件まで。一橋氏にかかるとぜ~~んぶ闇の紳士
たちが大活躍だ。いいけどね、それでも。
確かにこの世の中、事件の裏でほくそ笑んでいる人間はいる
のだろう。ロッキード事件の角さんなんて、正に「はめられた」
という感じだもの。
闇社会と闇の紳士の悪行を公にするのは難しいのだろうな。
取り敢えずは、ロッキードもリクルートも逃げ延びた中曽根
康弘に事実を語ってもらおうか。笑。