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プロモーターの伊木章吾の招聘したチェロ奏者が逮捕され・・・
次から次へと、彼の周辺でトラブルが起こっていくんだけれど、なんだかね。60歳にもなって、こんなに生臭いのって嫌だわ。
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大好きな藤田作品、今回はクラシックのプロモーターが主人公の、ハードな雰囲気の作品でした。
仕事を巡るトラブルあり、遺産を巡る親族トラブルあり、家族とのトラブルあり、恋人とのトラブルあり、スキャンダル問題あり、殺人事件に汚職事件…見渡す限りのトラブルに見舞われながらも、飄々としている主人公が印象的。
個人的には他の藤田作品に比べると、物語に寄り添えなかった印象ですが、あくまで個人の感想です。
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小池真理子の夫としてのほうが有名かもしれないがこの本の著者藤田宜永もれっきとした直木賞作家。その直木賞作家の最新作。最初は遺産相続をめぐってのどろどろの愛憎劇かとおもわせるのが著者の技。主人公が60歳を超えた音楽プロモーターなのだが、このひとが最後までかっこよい。展開が速い。お勧めです。
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著者の作品はごく初期のものからほぼ全て読んでいると思うが、これまでの中で最高の作品ではないかと思う。
人物造型が素晴らしい。主要人物は、現実にはいそうにない人達ではあるが、妙にリアリティがある。
何よりも、描かれている内容が、これもまでに殆ど読んだことのないもので、非常に斬新、かつ、著者独特の価値観が世間のモラルとか常識とかいったものを越えてしまっていて、それでいて違和感を感じさせない自然な感じにもとめられているのが凄い。
盛りだくさんの内容で、話も複雑ではあるが、疲れることなく一気に読めた。
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一言感想を書くとしたら「なんだかなー」という読後感だが、それでも最後まで読みたいと思って読んだので星は二つに。
世の60歳の男性が実際のところどうなのか知らないけど、この主人公みたいな人って本当にいるわけ?笑 まずそこで興ざめ。いえ、かっこいいおじさま、おじいさま大好きですよ。でもこの人はちょっとね。セリフは時々かっこ良かったです。それは認めます。
あとはなんだろう・・異母兄妹だと思ってたら異父兄妹だったり。それでも男女関係意識したり。しかも60歳になっても(再)。やっぱり気持ち悪い事が多すぎ・・。ここでまたもや興ざめ。そして「和解せず」の題名の意味がその兄妹間の最高に生々しいシーンで「体と意識が和解せず」って所で出て来た時にはさすがに失笑しちゃいました。
ストーリー自体も現実離れしてるし、それを補うリアリティ溢れる人物描写もないし、やはりどこまでも小説の中のお話、で終わってしまう一作。ただ、非現実的な出来事がたくさん詰め込まれているので、そのお陰で最後まであんまり飽きずに読めました。