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ここ十年近く私の中ではわりと感覚統合ブームが続いているのだが、そのきっかけとなった岩永先生の近著がこれ。
発達障害を持つ子どもたちと感覚、運動的な関連について、また具体的にどんな実践を通して働きかけているかについて書かれていて、とても読みやすい。多くの点で共感するところがあり、親しくさせてもらっている作業療法士さんから教えていただいた話などともつながるところがたくさんあり勉強になった。
何より、家庭でも学校でもどこでも今日からできる工夫が紹介されているのが実践的だ。感覚統合についてはいろいろな意見があるようだけれど、私は実感として好きだなーと思うし、感覚への働きかけで状態がよくなっていく子どもたちも見てきたし、自分の引き出しのひとつとして大切にしていきたいと思う。
子どもたちへの愛情あふれる一冊である。
余談ですが、版元に直接注文しても売ってもらえないかもしれなかったので私はふつうに本屋さんで買いました^^;
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高機能自閉症の息子をサポートしながら、今まで知りたかった、脳と運動、感覚機能との関係、そしてそのアプローチの仕方が具体的に示されていて、大変参考になりました。特に顕著な問題ではなかったけど、なにか手立てはないのか、と思っていた息子の運動と感覚機能について、わかりやすく書かれています。
作業療法士と発達障害の関連はとても重要だと納得のいく内容です。
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不器用は不器用だけじゃなく統合の問題でもある。過敏にはまず不快な刺激が入ってこない安心感から入る。安心範囲を広げていく。こだわりの対象が人じゃなくてものになるとややこしい。注目の資源自体が少ないのにそれを全部目の前に入れてしまう。情緒の安定、構造化、不安鬱の改善、体調を整える。改善可能なものから改善を試みる。対人的なスリルを楽しむ遊びを、本当に怖くならない範囲で。仰向けだとコミュニケートしやすい。