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東京BABYLON 愛蔵版 (単行本コミックス CLAMP CLASSIC COLLECTION) 3巻セット みんなのレビュー

  • CLAMP (著)
  • 税込価格:3,96036pt
  • 出版社:角川書店
  • 取扱開始日:2012/03/29
  • 発送可能日:購入できません
  • 商品タイプ:セット商品

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みんなのレビュー1件

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紙の本

人の心の痛みに向き合った、CLAMPマンガの傑作

2020/11/29 21:39

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:星月夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレを含む感想です。

東京Babylonは、今まで読んだCLAMPのマンガの中で、最高傑作と思う。
不夜城都市の東京で、陰陽師として人の心に向き合う、優しくて利他的な昴流。
昴流と瓜二つの双子で、普段は星ちゃんと漫才するような明るい女の子だけど、
本当は弟想いで、二人の気持ちに誰よりも敏感な、かっこいい北都ちゃん。
桜塚護としての正体を隠し、いつも昴流を守って、庇って・・・
愛する昴流の為に、悪役になって、暗殺業を終わらせようとする星史郎。
三人のキャラクターが魅力的で、つい感情移入してしまう。

毎回現れるゲストキャラの心の痛みに向き合う昴流が、陰陽師として悩み、苦しむ。
それをフォローする北都ちゃん、ピンチになると庇って助ける星史郎。
そんな三人の関係が、最後に悲しい結末を迎えることになるが、
色々な社会の問題を浮き彫りにしている、社会派ドラマのような短編集。

でも、一番の見どころは、星史郎と昴流の、二人の切ない関係性である。
星史郎の『賭』とは一体何なのか、最終巻になるまで明かされないが、
その片鱗が、一巻のDESTINYで既に描かれている。

星史郎は昴流をどう思っていたのか。
北都ちゃんは何故、最期にあの行動を取ったのか。
色々な解釈があると思うが、それに想いを巡らせるのも、東京Babylonの魅力だと思う。

最初に読んだ時から、私の解釈は揺らぎがない。
星史郎は「『桜』の下で」出会った日から、昴流『君』が『好き』で『特別』。
BABELで、東京タワーの夜景と共に、再会した16歳の昴流にも「本当に」好きと、告白している。
DESTINYで、見逃した時から、一心惚れ。
そして星史郎の一年とは、暗殺者の自分に許した、昴流を愛する限界の期間だったと思う。

一番好きなキャラは、昴流君。
この頃の美麗なイラストもそうだが、
昴流の繊細で利他的で、優しい性格は、二次元キャラとして、とても魅力的。
OLDで、自分が口にした一言で誰かが傷つくのが嫌だったと語る昴流は、まさに天使。

SMILEで外国人の女性に、笑ってと語りかける北都ちゃんも、
最後に取った行動も、潔くて、かっこよくて。Babylonの一番の天使。

星史郎は、最終巻での、9歳の昴流の『綺麗』な『心』に惚れて、
告白する台詞が美しくて、同時に切なくて…。
「君と僕がまた出会えたら
一年間だけ一緒に過ごしましょう
君は僕と正反対の『心』を持っている
優しくて純粋で誠実で
きっと『君』はそのまま大人になるでしょう
その『綺麗』な『心』のまま」
暗殺現場を見られた星史郎が、恋に落ちた瞬間の、美しい告白。
星史郎の台詞の中で、一番好きで、切ない告白。
どうして、僕より君が先に?それはやっぱり、昴流『君』に惚れたから。
どうして一年間だけ? 一年が、暗殺を続けながら、昴流を愛せる期間の限界だから。
Babylonでの一番の名言になっている。

星史郎の切ない狂気の恋の始まりが、Babylonの結末に繋がっている。
これをアンハッピーエンドと思うかは、分かれると思うが、
星史郎が命を『賭(と)』して桜塚護を終わらせる『賭』を選んだ時点で、
アンハッピーではないと思う。
本当は三人で仲良く、紅茶を飲んでいたかったのかもしれない。
でも昴流の『綺麗』な『心』のように、
『真白』な『桜』の咲く、桜塚護の消える未来を望んだ。
昴流を愛しているからこその、選択だったと思う。
この結末は、アンハッピーではない。
でも、一年間しか一緒に過ごせない星史郎の切なさ、
桜塚護(暗殺業)を終わらせる三人の結末は、読む度に切ない。

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