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読後、なんというか登場人物のリンク度合やら、結末への急激な進展等、微妙な不満足感が残りました。抹殺法の説明も、10倍くらいあってもいいかと。500p弱の小説ですが、1000pくらいの分量で丁度良いと思いました。さくさくと読みすすめられるのはよい点です。解説で森某氏が絶賛気味に評されていますが、そこまでの出来栄えか?というのが正直なところです。氏の指摘のとおり、自分の感性に問題ありなのは重々承知ですが。
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全く予想を裏切られるつまらなさだった。最後まで読めば何らかが理解出来るかと思って読んだが、物語の設定にリアリティーを感じないまま終わってしまい、何も残らなかった。解説では本作を読んでリアリティーを感じない人はリアリティーに対する感性が鈍いとし、細かなディテールにリアリティーを見いだしているが、自分は作品全体として読んでいるので、解説の方とは全く異なり、読後のガッカリ感のみを得た。
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推理小説としての規準は人それぞれだと、作者が後書きで書かれていますが、私の中では推理小説というよりは、ファンタジー&エンターテイメント小説でした。まるで、ハリウッドの大作映画の様で、それはそれで面白かったです。金曜ロードショーとかで見たい。
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物語の始まりが初詣で、手口がわからないまま人がどんどん消えていく(消されていく)。
こうくると、どうしても作者のデビュー作品と被ってしまうのですが、それでも読ませる力は衰えてないなと感じました。
ボリューム(ページ数)も、作者にしては、それほど多くないし、するすると読み進めていたら、ラストに予想を上回る着地が待っていました。
森博嗣さんの解説もユニークで、「買い」の一冊です。
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ある年の大晦日、初詣に集まった人たちが次々に消え、警視庁、県警本部などもあっという間に何者かに占拠されてしまう。どうやらセブンスと呼ばれる7人組が主な犯人グループのようだが…。このままでは日本から本当に人っ子一人いなくなるのか。こういう話だと、よくあるのは犯人グループに立ち向かおうとするヒーロー側が出てくるのだが、この小説はちょっと違う。日を追うごとに、あっという間に沢山の人が消える。そのとんでもないスピード感に圧倒される。そして裏切り者は誰なのか。最後に笑ったのはとんでもない、思いもよらぬ人物だった。映画で観たい作品でもある。
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う~ん。
何か救いがある話かと思ったんだが、
逆に完全に打ちのめされる内容だった・・・。
なんだかなぁ~。
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副題は日本撲滅計画。それから連想される通りのストーリー。日本が滅んでいく姿は、亡き小松左京氏の『日本沈没』を彷彿とさせるが、当作はとても粗削りな展開で、あらすじを読まされているようだった。
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社会が異物を叩き、最終的に抹殺することで安定するならば
その逆に異物が社会を抹殺することで心の安定を得ようとすることも
あっておかしいことではないだろう
「自らこそが異物である」という事実を完璧に隠蔽できるほどに
すぐれて絶望した異物であるならば、それも可能なことかもしれない
そういう寓話ですね、これは
寓話だけに、皮肉も効いております
自らの異物性に酔いしれる人々が滑稽に描かれている
しかし探偵小説としては読めないなー
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この作者は大量に人が消える話が好きなのか……。(笑)
少ないページ数で人がサクサク消えていく、妙な疾走感があった。
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”コズミック・ゼロ: 日本絶滅計画”清涼院流水著 文春文庫(注意:2012/05/10発売)
(2009/05発売文藝春秋単行本の文庫版。解説:森博嗣)
・・・日本から人がいなくなる!元日の午前零時、全国の初詣客が大量に消失し、同時に警視庁や県警本部が謎の集団に占拠された。それが日本絶滅計画の幕開けだった。計画を実行するのはそれぞれが特殊な能力を持った7人組“セブンス”とその配下達。リーダー・タクトの指揮の下、彼らは日本中の人という人を次々と、大量に消していく。
・・・パニック小説。
テロリストや各国の諜報員、首相や結婚を控えたカップルなど複数の視点で動く群像劇。
著者の作品で言うとデビュー作の”コズミック”よりは”カーニバル”に近いイメージがあります。
”コズミック”+”カーニバル”+ディーン・R・クーンツ(著者の敬愛する作家)といった形でしょうか。
”カーニバル”では個々の事象の謎は大雑把でしか明かされてませんが、こちらは一応、方法が示されています。
(説明がされていない細々した部分も人海戦術でなんとか可能と思わせられる。(笑))
非常にまとまりがより作品でした。
・・・とはいうものの、過去作品(”コズミック””カーニバル””彩文家事件”etc)の様に読後にブン投げたくなるような小説かと思っていたので、読後感がいまいち。
唯一のツッコミどころは大量のテロリストの引き入れ・育成に無理がありそう、というところだけ。
もうちょっとブッ飛んだ感が欲しかったですね。
まぁ、読後に暴れたくなるような作品を期待するのもどうか、とも思いますが・・・。
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日本から人がいなくなる計画のお話し
解説で森博嗣が言っているけれども、ある種のリアリティがある
計画の実行可能性とか、方法論とか
最後の最後の膨らましすぎで後付け的な設定はともかく
実際に日本でこんな事件が起こったとしたら、実際にそんな展開になりそうかもというリアリティ
やはり、自然災害よりも恐ろしいのは人という事
清涼院流水は久しぶりに読んだけど、やはり文章の軽快さは変わらず
言葉や文字の拘りも許容範囲
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日本の推理小説史に燦然とその名を輝かせる問題作「コズミック」と「ジョーカー」の作者である清涼院流水のパニック・サスペンス。「コズミック・ゼロ」というタイトルだが,中身はコズミックとは繋がりはなく,小松左京の日本沈没を彷彿させるような作品。
全体的にコズミックよりは大人びた作品になっているが,比べる相手がコズミックだからであり,この作品そのものも,小説というよりアニメや漫画に近いような,ぶっとんだ設定がてんこ盛り。清涼院流水の作品なのだから,特殊な能力を持つセブンスという七人組が出てきたり,日本の経済界を裏で牛耳るご老公がいたり,そのご老公の表の顔はただのおじいさんで,その妻が何もしらなくても,そういうものとして読まないといけない。
半端じゃないスピードで日本の人口が減っていくという話だが,その減らし方は,コズミックに比べればリアリティがあって,そこそこ楽しめた。清涼院流水は,浦沢直樹型の作家で,話の盛り上げかたはうまいけど,盛り上げた話にふさわしい最後を用意できない作家というイメージで,この作品も,最後は,不眠という能力を持つスティックが真の黒幕だったという設定であり,人類の最後の生き残りになるのだけど,驚愕や感心ではなく,「へぇ…」と覚めためで見てしまうのが寂しい。
読む前から予想できたけど,ちょうど,★2くらいのデキの作品だった。暇つぶしにはちょうどいいかも。
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日本絶滅計画。
帯には、「あなたは生き残れるか?まったく新しいパニック・サスペンス」とある
初詣から人がどんどん消えてゆく
そして警視庁、警察庁が占拠される
電車からも人が消えてゆく
日本から人が消えてゆく
その経過を追った
ページ数のわりにさくっと読めました
まったくとんでもないスケールだなと思いながら
楽しく読みました