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論語は、孔子とその弟子たちの言行を記録したもので、そのほとんどの文が150文字前後、今のツイッターと似ているそうです。
歴史上の人物に関する話を読む度に思うんですが、いつの時代も人の悩みって本質的に変わらないんだなということです。
そういう意味で、何かに悩んだ時のヒントになりますし、同じ考えの人が昔からいたんだなぁと少しほっとします。読書の醍醐味だと思います。
孔子の人生を楽しく、わかりやすくなぞることができました。
孔子の人生はその知名度ほど、華やいだものではなかったっぽいです。亡くなって何千年後に理解されたとしても、なんだか虚しい感じはします。
一つ引用します。
僕が新入社員で入社した会社の社長(当時60歳)に言われた言葉です。
今でも憶えていますが、なぜ僕がこれを言われたのか全く記憶にありません(笑)。多分、すぐに結果を求めたがる僕に対して、じっくりゆっくりやっていけと言いたかったのかも知れません。
“子曰く、われ十五有にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲するところに従って、矩をこえず。”
意訳
『15のときに学問を始めて、塾を開いたのが30のとき。40でなんとか食っていけるようになった。50で「ああ、おれにもやるべきことがあった」と感じて、60を越したら罵倒されてもムカつかなくなった。70になった今、すっげー開放感を感じてるよ。』
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内容をわかりやすく軽めに書いているので、我が家の中学生も読めます。
文法や細かい漢字の意味等はとりあえずおいておいて、とっかかりとしては最適だと思います。
古文や漢文はそのままだと敬遠されがちだけど、内容は古今東西変わらないものがあるんじゃないかと気づかされます。
個人的に、訳文のユーモアあふれる雰囲気が好きです。
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孔子の「論語」を、超が付くほどの現代語風に訳し、
ツイッター風に140文字以内でまとめられているので、
とても面白く読むことができます。
現代のビジネス書と言ってる事似てるなぁ、というのが一番の感想。
全ての根本はここなのかもしれません。
しかし、
「~あるんじゃね?」
「クソ真面目でツマンネー」
「逆ギレ」
などなど、現代の若者が使う言葉でまとめられているので
以前から孔子を読んでいる方で不信感を抱く方はいるかも。
この著者の訳のセンスは結構好きです。
孔子が意外とユーモアのある人だということを知ることもできました。
個人的には非常に面白く読むことができました。
ShotNoteにまとめてiPhoneで積読しようと思います。
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論語を若者言葉で読むことで、より理解しやすくより実感できる形になっている。解説も主観的にすることで具体性が確保できている。小難しさを排除し、徹底的にわかりやすくするという姿勢が、宗教方面の入門書として目新しかった。ここが二重丸。
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「『論語』は、2500年前のツイッター」が売り文句。
たしかに、そうだ。
弟子がまとめた孔子のつぶやき集だもん。
著者は、そのつぶやきを、ツイッターやネット環境でよく見かける言葉で訳し、ツイッターに流していた。
この本は、そこからの抜粋プラス解説。
一つのつぶやきに対し、見開き1ページで完結しているので、
すごく読みやすい。
解説も楽しい。
すっかり、元ばくち打ちの子路(孔門十哲の一人)が好きになってしまった。なんて、人間臭いんだろう!
彼だけじゃなく、どの弟子も、孔子も。
もちろん、なにより、現代語訳が素晴らしい。
私が好きなのは
「必要な人と話をしなければ、その人を失ってしまう。
必要でない人と話をすれば、言葉を無駄に失ってしまう。
知のある人は、人も、言葉も失うことがないね。」
(・・・孔子って、誰にでも慈愛の気持ちをもっていたわけじゃない。はっきりしてる。見極める覚悟を持ってるところが好き)
「自分をどうしようとかんがえないものを、おれはどうしてやることもできない。」(・・・真理。ほんと、手をさしのべることができなくなるんですよね。そして「自分をどうしたらいいか」と考えることをやめたくない)
「親に従う、先輩に従う。でしゃばらず、嘘をつかない。みんなを愛して、すばらしい人間と付き合う。こういうリアルを充実させることが先で、それでも時間があまったら学問をすればいいよ。」
(・・・勉強さえできればいい、とは、孔子は言ってないんですよねーーー。まずは、社会で人と付き合い、円満に友情や愛情を育てるやり方を学ぼうぜ。うん、いいなと思うしその通りだと私は思います。)
本棚にある岩波文庫の『論語』を、読み直したくなりました。
ちなみに、私が一番好きなつぶやきは、
FBのプライベート欄に書かせてもらったやつです。
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著者が、論語を140文の現代文にして、分かりやすく教えてくれる一冊。
まずは、
「若い人をバカにしちゃいけないよ。未来を生きる人なんだから、今を生きる人を越えることができるんだからね。むしろ、いい年こいて、なんの成果あげていないやつはバカにされたってしょうがないよね。」
はい、頑張ります。。まあ、そろそろ30歳が見えてきたので、ヤバいよな。。
とそれは、置いといて、自分より若い人の至らない所を見てあーだこーだ言うより、成果を出しなさいということなのか。これは、ごもっともかな。時間無いしな。
まあ、偉そうにしたらいけんよね。
さて次、
「必要な人と話をしなければ、その人を失ってしまう。必要でも無い人と話をすれば、言葉を失ってしまう。知のある人は、人も、言葉も失うことがないね。」
まあ、そうですよねw
人生の時間は限られているし、会う人選ばないと時間が勿体ないよね。
でも、ちゃんとした人はちゃんと会わないとね。最近、たまに人と喋る事も、大事なことだと思うしね。
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孔子の言葉をツイッター風の訳にしてまとめた本。この分りやすさは素晴らしいです。
高校の授業でこんな訳が出てきてたら論語への興味ももっと出てきていたでしょう。教科書の訳をこんな風に変えるだけでも論語や漢文を好きになる人が増えそうな気がします。
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立ち読みして、気に入ったので購入。タイトル、帯からふざけた内容かと思ったら意外にもちゃんとしていたので。ギャップ萌えかも。
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「論語は、2500年前のツイッター」という大胆なコンセプトの本。
大胆だけどちゃんと分かりやすく解説してあるし、論語も100条以上収録されています。
もちろん、この本だけで論語の奥深さは体得しえないけど、論語の入口は様々用意されていいんだと改めて思う一冊でした。
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「論語」のほとんどは100文字~200文字。
2500年前のツイッターらしいっす。
そしてこれは本当に読みやすい。
孔子ってば堅くて説教臭そう・・なんて思っていたのに、なんて人間臭い人なんだろうと驚きます。
以下抜粋。
↓
子曰く、これを知る者はこれを好むにしかず。これを好む者はこれを楽しむ者にしかず。
→「どんなことでも、知識をもっているだけのやつは、好きでやっているやつには勝てない。
好きでやっているやつは、楽しんでやっているやつには勝てない。」
子曰く、ただ女子と小人とは養いがたしとなすなり。これを近づくればすなわち不遜、これを遠ざくればすなわち怨む。
→「女子ってどう扱っていいかわかんないよ。
近くにいくとどんどん女王様になるし、離れていると逆ギレするし。」
などなど。
人によって解釈が違う「つぶやき」も多いようだけど、論語がぐ~んと身近に感じられました。
孔子って皆に尊敬され、慕われ、崇められた人生だったのかと思っていましたが、大変苦労した人だったようです。
官僚としてまともに仕事ができたのは50歳をすぎてからのたった4年余りだったとのこと。
なんだか、当時の中国にもチョット興味がわいてきた1冊になりました。
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「『論語』は、2500年前のtwitterです」というコンセプトでtwitter風の表現(著者いわく「なう語訳」)で現代語に訳された論語。
著者が孔子としてtwitterにあげていたつぶやきをまとめたものです。
twitterと『論語』の共通性がわからず、最初は「?」でしたが、読み進んでもあまり違和感は感じず、確かに親和性を感じます。
『論語』のすべてを訳したわけでなく、有名なものや現在に通じるものの抜粋集であるため、極端な長さではなく、新書サイズの厚みとなっています。
(原文)子曰く、巧言令色(こうげんれいしょく)、鮮し仁(すくなしじん)。
↓
(訳文)弁舌さわやかで、いつもにこにこスマイル。こういうやつって、なんかうさんくさいよね。
なう語訳にしてみると、「子、曰く」から始まる論語もずいぶん軽い感じになりますが、原語版も意外とそのレベルなのかもしれません。
解説も付いていますが、意訳のため、だいたいの感じをつかむ程度。これで『論語』を理解したと思うのは少し早いですが、スムーズに読めるため、とっかかりとして入りやすい導入本としてお勧めです。