紙の本
厨二はある意味うらやましい
2015/09/17 16:20
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
半年前、文芸部のメンバーは、異能力に目覚めた。部長にして腐女子の高梨彩弓は事象を巻き戻す《始原・ルートオブオリジン》、隠れオタクな神崎灯代は時間を止めて活動できる《永遠・クローズドクロック》、ほわほわおっとりの櫛川鳩子は五元素を従える《五帝・オーバーエレメント》、部室に入り浸る小学生の姫木千冬は物質を生成する《創世・ワールドクリエイト》。
女子たちはいずれも強力な異能に目覚めた中、唯一の男子にしてギルティア・シン・呪雷の真名を持つ安藤寿来は、《黒焔・ダークアンドダーク》と名付けた、ちょびっとだけ黒炎が出せるというしょぼい異能だった。
だがそんなことにはお構いなく、彼らを荒れ狂う異能バトルの嵐が襲う…という展開にはならず、特に誰が彼らを異世界に誘いに来ることもなく、半年が過ぎ、異能をちょっと便利な小道具レベルで使いながら、いままで通りのゆるい部活動を続けていた。
安藤寿来が厨二的な言動をすれば灯代がツッコミを入れ、彩弓が柔道空手の有段者として肉体的指導を加えつつ、鳩子の世間知らずさに癒されつつ、千冬を愛でる。
楽しくも、自身の言動を受け入れてくれる同士がいないことを嘆いていた安藤寿来の前に、霧龍・ヘルドカイザ・ルシ・ファーストの真名を持つ桐生一が現れる。
そして、文芸部を目の敵にする生徒会長の工藤美玲も登場し、彼らの日常は変化していく…のか?
異能がありながら日常を送り続けるのは葉村哲「おれと一乃のゲーム同好会活動日誌」、主人公が一番しょぼい能力というところは柳実冬貴「Re: バカは世界を救えるか?」、部員構成と活動内容は平坂読「僕は友達が少ない」に似ている。
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異能に目覚めた高校生たちが世界の敵や危機と……出会わないライトノベル。つまり、異能に目覚めた文学部員たちが部室で放課後ティータイム。なぜ異能に目覚めたし。とても面白かった!!!
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いやー、いい感じに厨二病をこじらせてましたねー。でもちょいちょいイイ台詞挟んでくるんだよなぁ。個人的には好きなノリ。MF一乃さんに近いかな。日常系は好きなんで下手にバトル展開に持っていくより、タイトル通りこの雰囲気のままでいいかも。
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実にタイトル通り、才能の無駄使いな日常系だった。何度も笑ったよ。
「来月の生活費お願いします」のクズっぷりには噴いた。
それでいながら、異能を持ってしまった者のシリアスな面を書いているのもよかった。
それだけに、次巻以降バトル物になってしまうのかどうかが不安。
バトルしてもいいけど、基本笑える日常系であってほしいなあ。
そのへん確かめたいという意味でもはやく続き出ろ。
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異能に目覚めたのに特にバトル展開に突入せず、何にも起きない、という厨二にうれしい異能日常系ラノベ。
おもしろかった。めちゃめちゃ引きで終わっているので次が気になる。
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コアすぎるパロネタと主人公のノリに好みがわかれそうですが、私は好きです。
…パロさっぱりわからなかったけど(笑)
謎多き1巻。
これからが気になります。
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『キルラキル』のTRIGGERでアニメ化、ということで読んでみた。ありがちなパロディ系ラノベかと思えば、結構違って…楽しかったです。アニメも期待。
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前8割は日常系。
後2割は異能バトル(?)。
5人以外の異能者達が影で動いているのが垣間見ることができた。今後に期待。
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すっかりラノベ界の主流になった「異能」をメタ的に扱い、茶化し、日常系に組み込んだ作品。「お約束」をメタ化した涼宮ハルヒを彷彿とさせる。キャラ付けは突飛ではないが、サブカルや他作への言及や絡ませ方、そして文章のリズムも中々良かった。
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文芸部員は半年前、廚二病前回な展開が
素のまま出来るようになってしまっていた。
一番廚二病にかかっている主人公が、一番微妙な能力。
本人は全員に二つ名をつけておりますが
それもまたすごい。
ルビがなければ、まったく分かりません。
そして主人公のやる事なす事、がんばれ…と
生温かい目で見守りたい。
うっかり異能に目覚めた故に、な葛藤もあったようですが
シュミレーションをしている主人公の言葉に
全員救われたり、道筋をみたり。
シリアス場面はそこだけでしょうか?
本人達で二つ名をつけよう! は
笑いをこらえるのに必死でした。
後…お兄さん。
しかしお兄さんは、本物そうです。
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-非日常の力があるゆえに日常を愛する戦士たち-(←この横線がそれっぽい)
というライトノベルであることに自覚的な
ライトノベルらしい日常部活もの
能力の影響へシリアスに悩むところは面白い