紙の本
大人になるということ
2012/09/06 17:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作4TEENの続編となっている、本作品。4TEENでは14歳だった4人の少年たちが、16歳になって登場する。またそれぞれ少し道を違え、ある者は超進学校へ、ある者は進学せずに社会へと出て、子供すらいる。主人公のテツローはごく普通の公立高校に通い、普通の高校生生活をしていたが。いつも一緒の4人、一緒に成長して一緒に大人への階段を上がり始めるのだが・・・。
前作4TEENでは、4人は「大人びた子供達」という印象だった。「そんな子供いるか?」というのが、正直な感想。でもやっぱり子供は子供で、やんちゃなイメージが先に立ったけれど。本作品で16歳になった4人は、大人でも無い子供でも無い、その過渡期の年頃にある。青春まっただ中、ではある。けれど、世の中のシステムが見えてきて、ある程度「夢や希望」ばかりではない現実を知ってしまう年でもある。出来る事、出来ない事。社会、仕事、生きる事、死ぬ事。性の問題。色々な事に思い悩みながらも、4人で乗り越えていく姿にはやはりぐっと来る。そして少年たちは、大人になっていくのだろう。きっと次作は8TEENとなるのだろうけど、一体どんな風に4人が成長しているのか、今から楽しみだ。
投稿元:
レビューを見る
前作にあたる『4TEEN』を読み返したくなった。
内容を忘れていたので。
『4TEEN』と連続して読んだ方が面白いと思う。
投稿元:
レビューを見る
「4TEEN」を読んだのは6年以上前。本の中では2年が経って、16歳になったお馴染みの4人がぶつかる青春の通過儀礼的お話しの数々。
ダイの家庭やナオトの病気が突拍子もなかった前作に比べ、それに慣れた分だけ、安心して読める。まあ、それだけ。
投稿元:
レビューを見る
4TEENを友人に進められて読んで、その続編として登場した今回。
4TEENではちょっと重めだったストーリーも、こちらではその後、という形でさらりとまとめられている。
石田衣良さんの各主人公は、非常にフラットな感性をもった人物が多い。
この主人公も、いろんな「変わった」人たちと出会うけれど、それを「個性」というか、そういう人もいるよね、という感じでまるっとそのまま受け入れてしまう。
だからこそ、いろんな人が自然と周りに集まってきちゃうんだなぁ。
なんというか、大樹のようなイメージでした。
読んだ後、なんだかじーんとしてしまいました。
投稿元:
レビューを見る
2012-77
なんだかIWGPを軽くしたような感じ。
文体が前作よりIWGPっぽい書き方になってる。
少し成長した4にんの話し。
投稿元:
レビューを見る
年齢相応に悩みながらも
からっと明るい未来を夢見られる14歳から
すこしずつ苦みの気配も感じられる16歳。
やはり悩みはあれど初めての経験や
投げやりになれない未来につながっていける
漠然とした無意識の期待が溢れている中
あえておしまいの物語が描かれている気がする。
早かれ遅かれ誰もが迎えるのだけど
それを16歳たちがどう接したらいいのか
どう受け止めるか、祖父母などではなく、身近に
初めて受け止める(小説上の)リアルな最期。
18や20に期待する気持ちもあるけど
「俺たちの旅」で現実に近づきすぎ、飛び越えていく
失望も感じたので、いつまでも読み返せば
「あの頃の僕たち」を思い出させてくれる
永遠のTeenで終わってほしい気持ちもある。
投稿元:
レビューを見る
まあまあ。
ほんまにまあまあ。
軽い感じのやつがいくつか入ってる。
しりすぼみになるやつもいくつかあったけど、青春感と四人の関係性はよかったので、結果まあまあ。
投稿元:
レビューを見る
おばけ長屋のおばあ/クラインの妖精/ユウナの憂鬱/携帯小説家に出会ったら/メトロガール/ウォーク・イン・ザ・プール/秋の日のベンチ/黒髪の魔女/スイート・セクシー・シックスティーン/16歳の別れ
テツロー、ナオト、ダイ、ジュン 16歳になった4人の男子のいろいろ。
4TEEN が面白かったので読んでみました。それぞれ進路が分かれてきた4人。女子には窺い知れない面を見せてもらった気がします。でも、「黒髪の魔女」に出てきた女子高校生みたいな女の子は自分の周りには居なかったと信じたい。
投稿元:
レビューを見る
直木賞「4TEEN」の続編です。
内容は前作に引き続き青春ものですが、キレイでステキなものとは言えないところを石田衣良さんの作品らしいと思います。
なによりこの語り口がオシャレでいて気取ってはおらず軽やかで好みです。
さらなる続編も楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
それなりに面白いっちゃ面白いんだけど、各章が短くて、どれもなんだか…。ひとつひとつ、もう少し詳しい所まで読みたい!と思うのは僕だけでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
4TEENの四人が16歳になったときの話。
その年代の一年や二年の差はかなり大きくて、感じるものも希望より無力感だったりが多くなるんだけど、彼らは彼らですごく懸命にかっこよく成長してるなと感じた。
投稿元:
レビューを見る
池袋ウエストゲートパーク(IWGP)で有名な石田衣良さんの作品で、直木賞を受賞した『4TEEN』に出てくる4人組の男子たちのその後を話、つまり、続編です。
読んでいて、過去についての補足部分が少なかったように感じたため、4TEENを読んでいない人には「ん?」と感じる部分もあるかもしれない。やはり、続編が出るのに時間があきすぎてしまい、記憶もあいまいになってしまっていたのでそう感じてしまったのかもしれない。
なので、ぜひ6TEENを読む前に、読んでない人は4TEENを読んでもらったほうがより6TEENを楽しめると感じました。
今作は10個の話があり、4人の高校生(4人の中で一番平凡なテツロー、とある病で周りより年寄りに見えるナオト、身長が低く秀才だがエロいことが大好きなジュン、体が人一倍大きくとある事情から一児の親でなにかと頼りになるダイ)を中心にさまざまな人と出会い、人間としての優しさや、女性に振り回される恋愛経験の少ない男性ではありがちな葛藤、旧友との再会を通しての出来事などが書かれている。それぞれの優しさやこだわり、4人がどれだけ仲がいいかなどを存分に感じられる、まさに青春の小説です。
投稿元:
レビューを見る
前作はあまり覚えてないけど、感動したはず。同じ作者、同じ登場人物なのに、全くと言っていいほど感動はなかった。どのエピソードも陳腐。
投稿元:
レビューを見る
石田さんの作品は、好きでついつい読んでしまうが
多作なため、似ている雰囲気のものが結構ある
ようだ。
青春の匂いや感覚は好きだけど
~もっとガツンと
きてほしい気もする。
投稿元:
レビューを見る
前作、「4TEEN」も読んだのですが、内容をあまり覚えていません…ですが、前作よりも面白かったです。やっぱり中学生と高校生では世界の広さが違うなぁと思います。短編集で一つ一つが短いお話なので読みやすさもありました。