紙の本
短いお話の詰め合わせ
2015/12/31 01:16
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投稿者:いずみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
だいたい2~3ページほどの短編集。
残穢とリンクする話があったりと、小野さんのホラーをよく読んでいる方だと「あっ!」っと思う物があるかもしれません。
紙の本
さらりと描かれた怪異。
2017/02/05 17:08
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ごくごく普通の光景の中にさらりと描かれる怪異が後を引くのは、読みやすくせに結末をいろいろ想像してしまう話の締め方のためだろうか。
内容としては、「タクシーの怪」「学校の怪談」的な、怪談として実際に語られていそうなものが多いのだが、ひと味違うのはありそうなリアルさによるものだと思う。
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99話の怪談集。
時代が現在ではなく、随分と古臭い感じがするが、同時期に刊行された、もう一つの話で過去に読者から募集した話をまとめたものがということなのだろう。体験談だけあって、淡々と話は書かれており、ホラーの様な怖がらせてやろうとい作為的な感じは無いため、良く点も悪い点もある。100物語であれば、最後の一話を語り終えたときに何かが起こらなければならないが、99話で留められたのは、そのためか、それとも別の話が用意されているのか?
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実家で読みはじめて数話で「しまった…っ!」と後悔。
もちろん「買って後悔した」のではなく、一人になったときに怖いから。
(その晩一人暮らしのアパートに帰る予定だったので。)
だって、ただでさえ寝苦しい夜にふと思い出すとさらに眠れなくなるでないの。電気を消せない、むしろ消しても…。その前にお風呂に入るのは無理かも。…なんて慄きつつも、ページをめくる手は止まらない~。イヤーっ。
九十九の怪談、一話がだいたい3ページほどですがもうそれで十分(笑)。
「怪談」など誰もが学生の頃にしたでしょうから「どれも似たようなもんだ、今更怖がりはしないよ。」と思う方も多いとは思いますが、さてどうでしょう…? ひたひたと忍び寄る怖さというのでしょうか。
一話目は学校の怪談から始まります。ほの暗い、じとじとした闇、日本独特のものでしょうか。特に「背後(もしくは斜め後ろ)に感じる不可解な気配」がテーマのものは、省エネが叫ばれる夏、皮膚の周囲にエアコンいらずの空間ができて良いです。その後嫌な汗をかきますが。
私は自分のアパートで読まず、職場の休憩中に読みました。家で一人で読めません。うっかり家で読んでその晩本当に寝付けませんでした。
ちなみに、京極夏彦さんの、江戸時代の怪談を現代風にアレンジした『旧怪談』よりはこちらの方が私には夢中で読めました。内容がより身近に感じられる怖さだからでしょうか。
最後まで読んだらどうなるのでしょう。呪われる? 呪われなくとも、できなくなることが多くなる、もしくは、同じようなシーンで足がすくむかもしれない。お風呂に入れない、公衆電話に入れない、砂場で遊べない、夜帰宅途中に電信柱の灯りの下を見れない、倉庫へ行けない…まだまだある。それこそ「呪い」にかかっているのか。
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怪談掌編集。1p~数p程度の短くて怖い話がみっしり。
怪談の古典的な手法、聞き書き形式のものが多い。いわゆる「○さんが高校生だったころ~」みたいな書き出しのヤツ。
ひとつひとつはそれほど怖くないんだけど、これだけ集まると(80編くらいか?)じわじわっとくる。涼しくなるよ!
時々ぞくうっとくるのもあるし。
「トンネル」がキタキタ。何故ならつい先日、長いトンネル通ってる最中に、たまたま似たような想像をしてしまっていたから(・Д・;))))ガクブル
この作品集、同時刊行の長編「残穢」とリンクしてるそーで、楽しみだな。
こっちから読むといいという巷の噂なので、ちゃんと先に読んでみた!
さーて「残穢」いこうヽ(  ̄ー ̄)ノ ウフフ
追記:
99編だそうです(ご指摘ありがとうございますw)
ということは「残穢」まで続けて読むと百物語になるのか(・Д・;))))ガクブル
一晩に2冊一気読みはしない方がいいですな!
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同じ日発売の「残穢」とリンクしているとか何とか・・・
こちらを先に読んだ方が「残穢」がより怖く読めるらしい・・・
2冊同時買い決定!
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これは持っておきたい一冊
九十九話の怪談が不気味、意味不明、後味悪いとか味わいばかりの印象だけど、怪談の読後感はきちんとしている
「ココに書かれている怪談たちを雛形にしたら、いろんな怪談が書けるかもしれない!」
って、思わすほどの洗練された怪談たち
ネット上でのレビューで知ったんだけど、読んで納得!
「残穢」の作家の作品が「鬼談百景」なのか!
ウヒャー!
怖面白い!
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姉本
怖くてなかなか読み終わらなかった…。でも読み始めるとやめられない怖さがある。
これでやっと残穢が読めるー!
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ひとつひとつは聞いたことあるような怪談ばかり。特に話を広げるわけでもなくたんたんと綴られるのが繰り返されるとじわじわ怖い。
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小野不由美が初めて手掛ける百物語怪談本。
同時発売の『残穢』とどちらを先に買おうか迷ったのだけど、『鬼談百景』を先に読んだ方が良いとの声が多かったので、こちらをまず読了。
百物語と言えど短編集なんだからどうせそんなに怖くないだろ、と高を括って読み進めていたのですが、そんな予想をいい意味で裏切り、読み終えるのが怖かった程でした。はじめのうちはあまり怖くないのに、気付けば頁を捲る毎にリアリティーが増していて、どんどん背筋が冷えていく…、そんな一冊。
夜、寝付きが悪くなりそうな怪談から少し感動する物語など幅広く、それでいてバラエティーに富んでいました。
個人的にお気に入り、電話ボックスが好き。芸者と不評の少しお茶目な感じも好き。
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ひとつひとつは他愛もない怪談小話なんだけど
小さな積み重ねで、妙な恐怖感が育ってしまった・・・。
なわけで、昨夜は電気をつけたまま眠ったので眠い。
怪談話は苦手。心底苦手。
そうと分かっていながらも読んだのは同時刊行の
「残穢」とリンクしていると聞いたからだけど
そちらを読み始めてみたら、読んでいなくても
問題なかった・・・というのが結論。
ただまあ、「残穢」の方もこの手の怪奇談話を
追っていく物語なので、こちらを読んでから
読む方が雰囲気の盛り上がり方は違うかな。
とりあえず、読み進めたら最後に百話目として
掲載されている1篇が自分の話で・・・なんて
恐怖体験にならなかったので、ほっとした。
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ちょい怖が
たくさんあつまったら
やっぱり怖い。
実際に、だれかが「実は・・・」と話していそうな
怪談がいっぱいなので
ふとした時に思い出してしまいそう。
ひとつひとつの話はとても短いので
ちょこちょこ読めて、いいと思います。
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濃密に練り上げられ、高まりゆく恐怖
ふいに娘は、食い入るように宙を見つめ、笑いながら言った。「ぶらんこ」
読むほどに不穏な闇は深まり、恐怖がいや増す―――。虚実なかばする怪談文芸の頂点を極めた傑作!『幽』好評連載に加え、新作十八編を書き下ろし収録。
学校に立つ男女の生徒を象った銅像。けれど、その指先は欠けている。人差指の先端が切り落とされているのだ。「未来へ」。
中学校の美術室にある白いキャンバス。何度も処分しようとしたが、そのたびに行方不明となり、忘れたころにいつの間にか棚に戻っている。「白い画布」。
Yさんは今住んでいる部屋があまり好きになれない。マンション自体、どことなく暗く、空気が澱んだ感じがする。夜中などに、妙な物音が耳につくことがある。それはさーっと何かが物を撫でるような音だ。『残穢』ともリンクする「お気に入り」。
掌編の名手として技倆を遺憾なく発揮した恐怖の九十九話。
小野不由美が初めて手がける百物語怪談本。
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~4P程度の怪談が99編。1つの話に充てられているページは本当に短いのに、その中に凝縮されている空気感や、怪談独特の余韻と後味の悪さが魅力的。さすが幽BOOKS。こういう系統が好きなら、読みやすいしとてもおすすめ。静かな夜に1人で読んで欲しい作品。装丁にも多くのこだわりがあって、『鬼談百景』というこの本の総てで世界観を創り上げている、という感じがとても良いと思う。本文も文句無しだったが、装丁の工夫を知って、より好きになった。
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怪談99話。もう一冊の「残穢」がホラー作家が主人公で、そこで主人公が編纂してる怪談本が此れ。
オドロオドロしいというより、本当に口頭伝承を書き留めて、まとめただけ。淡々としてるからこそ、徐々にくる…。
なんとなく、敢えて2日に分けて読んじゃった。怖いの嫌いやのに、小野不由美だけは読んでしまう。