紙の本
日本の敵を一刀両断
2015/09/18 15:52
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本最大の広告代理店である蒼通の社員である織葉颯斗と後輩の健城由佳里は、受注した広報業務の打ち合わせのため、防衛省を訪れていた。そこで、拡声器を持って演説をぶつ、美少女の女子高生である神楽日毬と出会う。
公安警察にマークされているのを暴漢と勘違いして彼女を助けた颯斗は、彼女が東京都選挙管理委員会に届け出、総務省に認可された政治結社日本大志会の総帥を務めていることを知る。彼女いわく、神楽日毬は日本にただ一人の、真正の右翼なのだ。
それもそのはず。神楽日毬は、藤原北家の流れを汲み、後朱雀天皇の御世から三河神職となり、三河松平一族と結んで旗本として剣術を指南し、千年に亘って天子に仕えてきた家の生まれだ。家訓により、神楽家は十五歳で成人し、自らの進むべき道を選択しなければならない。その家訓に従い、彼女は日本を救う道を選んだのだ。
だが、いくら美少女とはいえ、極右の主張を繰り返す彼女に関わろうという人はいない。ゆえに、日本大志会の会員も彼女一人だけ。そんな彼女に対し、健城由佳里は、露出しない政治家はいないのと同じと言い切る。初めて公安から助けてくれ、しかも政治的主張を聞いてくれた織葉颯斗に全幅の信頼を寄せる神楽日毬は、彼に自身のプロデュースをして欲しいと願い出る。
東王印刷創業家一族の長男でもある織葉颯斗は、父が弟に家督を譲るつもりであることを知り、実家の影響力の及ばない場所で、自分ひとりで何事かを成し遂げ、実家を見返すつもりだった。そんな折、彼の前に飛び出してきたのは、神楽日毬という奇貨。織葉颯斗は神楽日毬に賭ける決意をする。
日本の政治的トップになるため、アイドルという手段を用いる覚悟を決める女子高生と、そんな彼女の望みをかなえるべく全力を注ぐ青年の活躍を描いている。小さなことからコツコツと積み上げ、偶然やってくるチャンスを上手くつかみ取り、順調に知名度を上げていく二人ではあったが、芸能界の暗部がその歩みに影を落とす。
なんとなく、最後の場面で日毬の一手を受ける覚悟を決められる人間が、本当の大物という気がした。逆に言えば、あの場面で見せたものが、日毬の格ということが言えよう。それが日本を担うに足る格かどうかは、今後の彼女の活躍で証明されることだろう。
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織葉颯斗と神楽日毬の出会いから、アイドルデビューしその活動までが書かれた一冊。
内容が妙にリアルでこれを世に出して大丈夫なのか?というのが率直な感想。
1巻完結ではなくまさかの引き展開で続きが気になるところです。
しかし正直なところ挿絵をカラーにするメリットが感じられない。
挿絵モノクロで少しでも価格下げてくれた方が正直ありがたいです。
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あはは。
「あとがき」に代えて、「注意書き」
か。
おもしろすぎるだろ、この人。
(本より引用)
さまざまな小説を執筆して参りましたが、とりわけ本シリーズには、かつてない本気で取り組んでいます。版元である星海社から。いずれ国会に何人も送り込むくらいの腹づもりです。
私に対するあらゆる政治的抗議活動は、すべて逆効果になると思ってもらいたい。
日本を変えるーその想いは、読者と共有できるはず。最後まで描ききれるよう、万難を排して臨むつもりです。
どうぞよろしくお願いいたします。
至道流星
こういう人好きだ。
がんばってください。
シリーズ続く限り購入します。
http://unreconstructed.dtiblog.com/
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文章からも至道流星の本気というものが伝わってくる。
ざっくり言うと、極右のヒロインに出会った主人公が広告会社の蒼通を辞めて彼女をアイドルにするためにプロダクションを立ち上げる話。
こうまとめてしまうとそこら辺のライトノベルと同じに思われるかもしれないが、中身が思想や政治、芸能、経済の各方面で他の小説では絶対書かれないようなところまで深く掘り下げているのが最大の特徴。
だって、よく出版できたなって思えるぐらいには深くやってるものだから、色々と業界の裏というものを見せつけられ、その中で日毬達がどう突き進んでいくのか気になって気になって、気づけばあっという間に読み終えてしまった。
新作シリーズでは久々に先が気になって仕方ないものに出会えた。
来月には出る(早っ)ので首を長くして待ちたい。
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日本最大の広告代理店である蒼通の社員である織葉颯斗と後輩の健城由佳里は、受注した広報業務の打ち合わせのため、防衛省を訪れていた。そこで、拡声器を持って演説をぶつ、美少女の女子高生である神楽日毬と出会う。
公安警察にマークされているのを暴漢と勘違いして彼女を助けた颯斗は、彼女が東京都選挙管理委員会に届け出、総務省に認可された政治結社日本大志会の総帥を務めていることを知る。彼女いわく、神楽日毬は日本にただ一人の、真正の右翼なのだ。
それもそのはず。神楽日毬は、藤原北家の流れを汲み、後朱雀天皇の御世から三河神職となり、三河松平一族と結んで旗本として剣術を指南し、千年に亘って天子に仕えてきた家の生まれだ。家訓により、神楽家は十五歳で成人し、自らの進むべき道を選択しなければならない。その家訓に従い、彼女は日本を救う道を選んだのだ。
だが、いくら美少女とはいえ、極右の主張を繰り返す彼女に関わろうという人はいない。ゆえに、日本大志会の会員も彼女一人だけ。そんな彼女に対し、健城由佳里は、露出しない政治家はいないのと同じと言い切る。初めて公安から助けてくれ、しかも政治的主張を聞いてくれた織葉颯斗に全幅の信頼を寄せる神楽日毬は、彼に自身のプロデュースをして欲しいと願い出る。
東王印刷創業家一族の長男でもある織葉颯斗は、父が弟に家督を譲るつもりであることを知り、実家の影響力の及ばない場所で、自分ひとりで何事かを成し遂げ、実家を見返すつもりだった。そんな折、彼の前に飛び出してきたのは、神楽日毬という奇貨。織葉颯斗は神楽日毬に賭ける決意をする。
日本の政治的トップになるため、アイドルという手段を用いる覚悟を決める女子高生と、そんな彼女の望みをかなえるべく全力を注ぐ青年の活躍を描いている。小さなことからコツコツと積み上げ、偶然やってくるチャンスを上手くつかみ取り、順調に知名度を上げていく二人ではあったが、芸能界の暗部がその歩みに影を落とす。
なんとなく、最後の場面で日毬の一手を受ける覚悟を決められる人間が、本当の大物という気がした。逆に言えば、あの場面で見せたものが、日毬の格ということが言えよう。それが日本を担うに足る格かどうかは、今後の彼女の活躍で証明されることだろう。
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寝る前にちょっとだけ、と思ったらけっこう読みふけってしまった。なんだかいろいろと危険な小説だ。これから日中、日韓のデリケートな問題をどう扱うのか楽しみ。
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日本大志会に栄光あれ!
ご都合な展開もあるけれど、
ジュンスイでシンケンでヒタムキな心が
(あと天性の美貌もあるけれどw)、世界を動かすっていうのは
気持ちいいことだ。
次の選挙の投票先は決まりだね!w
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正直、「婚活」と「好敵手」でもう終わったかなと思ってたんだ…
でも帰ってきた感があるな至道流星。
至道流星の作品はデビュー作から全て読んでると思うのですが、
今回初めて、ヒロインがツンデレじゃないんです!ww
まあつっても侍ガールなんで大差ないといえばそうですし、
相変わらずヒロインの現実離れしたスペックは健在w
主人公もやっぱスペック高すぎ。
実家の使い道もたぶん今回のことだけじゃないんだろーな。
でも久しぶりに続きの気になるお話です。
筆の早い作家さんなんでポンポン出るでしょうから
楽しみでっすね。
さて、HPとかチェックしにいこうかな。
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【読了】至道流星「大日本サムライガール 1」 10月10冊目
ちょうどこれを書いている日が3巻の発売日だったのだけれども、いい加減に積んだままというのももったいないと思って、1巻を読んでみる事にした。一気に読み終わった。もっと早く読んでおくべき本だった。すごく面白い。
「真正なる右翼は、日本に私ただ一人である!」
そんな言葉を愛用の拡声器「拡さん」にて、街頭演説でぶち上げる16歳の女子高生、神楽日毬が本作の主人公である。そんな彼女は火の元じゃなくて、日の本を立て直す為に日本国の頂点に登り詰める事を目的として、日々、街頭で訴えている(そもそも彼女の存在が火の元なんだけども)。
日毬は正攻法な右翼活動にて目的を果たそうとするのだけれども、たまたま出会った広告代理店勤務の男と女に、「芸能界に入った方が早くない?」とそそのかされ、政治活動としてアイドル活動をするよというお話が本シリーズ。
政治、軍事、思想、裏社会などタブー無しの時事ネタも盛り込んだりと、読む人によっては読みたくもないような内容かもしれないなーと思ってしまう、危なさがある本なんだけれども、基本展開としては王道な流れに沿っているので、エンタメとしてなかなかに面白く仕上がっていると思う。
加えて、メディア論、ネット論、メタ視点、その他なんでもござれで、多分世の中を小難しく考える人も楽しめるし、単純なアイドル立志伝的にも楽しめるし、いろんな観点での多重構造を持つ作品という印象。萌え的要素もあるし、勧善懲悪的な要素もあるし、頂点を目指すだけあって、全方位外交的とも言える。
ちなみに1巻の内容は公式サイトで全文が読めるみたいなので、単行本1冊分をブラウザで横書きで読み切る気合いの持ち主は挑戦してみて欲しい。
http://sai-zen-sen.jp/fictions/samuraigirl/
公式サイトでは日毬の街頭演説がアニメ化されていて映像でも楽しめるので、これもポイントが高い。作中に登場するブログなども実際に創られており、星海社の気合いの入れ方がなんかすごいな、賭けてるなと思ってみたり。ぜひテレビアニメ化して、いろいろと怒られて欲しい。
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Webで無料で読めたので手を出してみた。
http://sai-zen-sen.jp/fictions/samuraigirl/
存外に面白く、一気に読んでしまった。
硬軟織り交ぜたタッチの作品で、文体も軽すぎず、サクセスストーリーとしての筋も良く、キャラクターも魅力的。
日毬ちゃん可愛い。
Webで読めるものは横書きで挿絵も無いが、それ以外の点ではたぶん出版されてるものと同じ。
多少は読みにくいが、そこらへんが気にならないなら無料なのでひとまず読んでみると良い。
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ライトノベルと普通の小説の中間くらい
個人的なライトノベルの定義は会話が多いハーレム系なので間違ってると思うが
文章は嫌いではない
ただ恋愛抜きの小説として読みたかった
ストーリーは面白いし政治経済に興味のない人間にとっては斬新に感じる
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第三章の終わり数ページに辿り着く前までは、女の子を騙していると言ってもいい形でアイドル活動をさせていて、とても不愉快だったが、当該数ページで事態が豹変してから、面白くなってきました。
はてさてどうなってしまうのか、1巻で話がまとまってるわけではないので、如何とも判断しにくいのですが、だがしかし、アイドル活動が圧倒的で政治的側面が少なかったことは、読了前の期待と反して少し残念ではあった。
だけどまぁ、展開からして政治活動が多くなってくるのかなぁと、次巻以降に期待しています。
日本国を愛する日本人の一人として、神楽日毬の行く末を僅かながらも期待して見守りたいと思います。
蛇足として、現実的に現実に沿ってより現実に近づけるためにゼロからのスタートとなると、この手法(アイドル活動)を取るのはそんなに間違っていないのかもしれない。なにしろ16歳の人間が可及的速やかに成し遂げたいとしていて、少しも待っていられないのだ。
他に考え得る手段はいくつかある。世襲でもなく何の繋がりもない人が政治家になるためには段階というのがあり、多大な時間がかかってしまう。
そういったものを省き、エンタテイメントとしてアイドルという手段を選びこうやって政治小説を書き上げたことは、容易には成し得ないことだろう。作者の手腕は推して知るべしか。
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会社経営、投資家の側面も持ちつつ、政治、経済、
芸能界にも一言ある作者が、どうやら本気で
取り組んだ(と思われる)このシリーズ。
類い稀な美しいルックスを持ちながら、自らを
真正なる右翼は、日本にただ一人、自分のみ。と
叫ぶ政治結社の総統「神楽日毬」。
そんな彼女と縁を持ち2人で芸能界に殴り込みを
かける「織葉颯斗」との...キャラ小説...でいいんだよね。
彼女は日本における独裁者になるべく、真の
政治家を目指すその過程としてアイドルになり
自分の主張、思想を巻き散らかしていくw。
この辺は痛快だったりします。そこで語られる
彼女のこの国の在るべき姿が、正しいかどうかは
別ですし、そもそも今作に本気で政治的な突っ込みとか、
右や左の思想や、歴史的史実に基づいての反証や反論は
しない方がいいし、そもそもアイコンとして
面白いから...という感覚の延長上で本気の作品
だと勝手に思ってます。
そういうキャラの美少女がどのように作中で
楽しませてくれるか...のみを楽しむべき?
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やべえ普通におもしろいw
右翼がいいとか悪いとかはおいとく。今回のはマスメディアのクソさを嘲ったところが胆なんだろう。
一斉に報道規制がかかったらなにかあったんだなって思うくらいはしとこう。
メディアリテラシーのためには、それこそテレビと新聞とネットを駆使する必要があることを実感した。
次回は右翼的な部分に期待。
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「真正なる右翼は,日本に私ただ一人である!」
目的は政治の頂点.
手段はアイドル.
「メディアに露出していない政治家なんて,存在しないのと同じ事」
というわけで,日本の政治の頂点を目指す美少女,神楽日毬が
芸能活動という政治活動で国のトップを目指す話.
日毬のセリフがちょっと堅苦しいんだよな.
武士っぽいし.
政治的な右とか左はあまり詳しくは知らないんだけどな.
昔,劇団ひとりが司会やってたのにいつの間にか
解説の人に乗っ取られた系統の番組で知る程度で.
でも面白かったよ.
政治,経済,芸能のエンタテインメントですね.
しかし至道流星さんの本は
いつも強いリーダーシップを発揮する女の子がメインだよな.
まぁ,コレが男女逆で「大日本サムライボーイ」だったら
きっと読まなかったんだろうけど.