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たまたまbunkamuraで見つけて、たまたまカフェで読んだ。
しりあがり寿は前から気にはなっていたけど、もっと風刺マンガかと思っていたら、とんでもなかった。
「死」というフィルターで、世の中を見つめなおすと、今まで当たり前だと思っていたことが陳腐に見えたり、逆にありがたく見えてきたり。
視点の切り出し方がおもしろいし勉強になる。
こういう場合はどうなんだろうと、妄想する。
因果の作り方とか。
死に近づくほど、生が見えてくる。
・回転寿司は輪廻の象徴。
・お化け屋敷で血行が良くなる。
・野球はどんなに強くても27人の死者が出るスポーツである。
・食品はカロリーとともに、寿命の減る日数を表示すればいいのに。
・酔と忘我と死。
・必ず死ぬとわかっていても、人は知らないふりをして生をたのしむ。
死は、マジックに似ている。
・おでん葬。
・立ち飲み屋ブームの影で、店を追い出されたダメなサラリーマン。
・人の生は、無数の細胞の生き死にの上にのっかっている。
・あの世は、生の延長戦。
・かわいい目は得をする。神様をうるうるの目で見つめる。
・死に近いデスメタルは老人がやる。
・○○カフェ。
・人は、うんこをするために生きているのか。
・フィッシュセラピーで集めた垢で人間を作る。
・エヴァの操縦は、現代の引きこもりを象徴している。
装甲が破れた時暴走する。
・死のアプリ。命日。命日に、メッセージをくれる。
・今や、現実はゲーム世界の豊かさに学ぶものがあるのではないか。
・すべての欲望は、対象との一体化である。
母体から切り取られた姓名は、再び一体化を求める。
酔うことは、自他の壁ととりはらうこと。
食べることも。
名声は世界に認められること。
・あの世は、人類最大の発明。