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みんなのレビュー39件

みんなの評価4.0

評価内訳

39 件中 1 件~ 15 件を表示

電子書籍

饒舌

2023/09/22 15:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:象太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

全部で7冊あるマウロウものの長編の5冊目の作品。マウロウは4冊目の「湖中の女」や6冊目の「ロング・グッドバイ」に比べても饒舌で、もしかしたらシリーズで最高に漫談が面白い作品かもしれない。いくつかは声に出して笑ってしまうし、いくつかは気が利いた表現で感心させられる。アメリカン・ジョークは日本人の私には笑うどころか意味が通じないものも多いが、マウロウの呟きはわりに理解できる。日本のお笑いにない表現で、新鮮にも感じる。村上春樹氏の翻訳がうまいせいかもしれない。読みながら、筋はどう展開してもよいから、時間のある限り読み続けたいと思う不思議な作品であった。

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紙の本

探偵には要求されない能力

2015/11/11 14:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:saihikarunogo - この投稿者のレビュー一覧を見る

早春の晴れた朝、フィリップ・マーロウは事務所でアオバエを追い回していた。そいつは、

>急上昇反転飛行を続けながら、『道化師』の序曲を歌い続けていた。

 アオバエの歌が止まった時、電話がかかってきた。そうして、一日四十ドルでは高すぎるとか酒も煙草も許せん、とか怒って電話を切った末に押しかけてきた女から引き受けた仕事で、毒物を投与される憂き目に遭い、幻覚をきたす。

>三十八歳、いかがわしい評判をとっている私立探偵。昨夜グランド・ピアノを背中に担いで、……

 つまり、『大いなる眠り』から五年たっているわけだ。当時は依頼人の求めに応じて、
「年齢は三十三歳、大学に行ったこともあり、もし要求があれば、英語は今でもいちおうしゃべれます。もっとも私の職業においては、その手の要求はあまり数多くはありませんが」
と自己紹介したものだった。
 たとえば、『さよなら、愛しい人』で、彼一流の皮肉で警官をヘミングウェイと呼んだ時も、それが小説家の名であることを相手が知らなかったように、探偵に英語をしゃべる能力は要求されないのだった。
『リトル・シスター』では、女優のメイヴィス・ウェルドが言う。

>「出ていってちょうだい。あなたが誰か知らないし、知りたいとも思わない。もし仮に知りたいと思ったとしても、それは今じゃないし、この時刻でもない」

 マーロウは答える。

>「『時と場所と愛する人がひとつになるようなことは』」
>「何よ、それは?」彼女はその顎の先で私をドアの外に放り出そうと試みた。しかしいくら彼女でもそいつは無理だった。
>「ブラウニング。詩人だよ、自動拳銃じゃなくて」

 カタカナでブローニングと書かれる拳銃の会社の創業者モーゼズ=ブラウニングも、詩人のロバート=ブラウニングも、綴りは同じ”Browning”だ。
 そして、分厚い豚皮の手袋をはめてマーロウの顔を殴った警部補の名はモーゼズ・マグラシャンだ。供述を終えたマーロウは、これまでにない行動をとって、つまり、何もしないで、警察官について考察した。

>私はそこに立ったまま彼らを見ていた。
>私は深い水の底にいた。そこは暗く、見通しが悪く、口の中には塩の味がした。
>彼らに何を求めればいいのか? 文明は彼らには何の意味も持たない。彼らがそこに見出すのは失敗や、汚れや、ごみ屑、錯乱や嫌悪、そんなものでしかない。
>私は手を上げて、唇をさすった。口の中には歯が多すぎた。

 もっとも、例外もいた。

>彼の名前は最後までわからなかった。警官にしてはいささか背が低く、痩せ過ぎていたが、それでもやはり警官だったに違いない。
>たまに口を開くと、聞こえるのは心地よい声だった。柔らかな水のような声だ。そして部屋全体が温かくなりそうな微笑みを浮かべていた。

 小さなきれいな手でカードも拳銃も目にもとまらぬ速さでさばき、余暇にはピアノを弾き、<二メートル十センチあるスタインウェイを持っている>、モーツァルトとバッハを愛し、マーロウと同様、チェスを好む。他の刑事がいない夜の間しかいなかったが。

>私はテーブルの向かいにいる小柄な男に視線を戻した。しかしその姿はなかった。カードも消えていた。何もない。
>背筋が少しひやりとした。

 それは薬物中毒のフラッシュバックだったのか?
 小説の終盤で、マーロウが問い詰めた女は答えた。

>「世界の街路は、捨てられた夫たちで舗装されているのよ」

 ユーモラスに始まった小説は、オペラ『道化師』同様、捨てられた夫の悲劇で幕を閉じた。

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紙の本

どうしたんだ

2021/11/22 18:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る

作中ですさんだ気持ちになったミスタ・マーロウがひとりごちながら、「一体どうしたんだマーロウ」と自問する場面があるのですが、なんだかそんな感じに集約されるような作品。
ハリウッドにうらみでもあるのかな?

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紙の本

ちぐはぐなストーリー

2018/09/30 17:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る

話の筋はいなくなった兄を探してほしいという依頼なのに、それがいつの間にか女優とギャングのゆすりを調べるようになって、さらには作中で明記されていない血縁関係がいきなり出てきてわけのわからない内容になっています。あとがきにもあるように、映画の脚本の仕事と並行して書かれていてももうちょっとまとまった内容にならなかったのだろうか。むしろ編集はちゃんと仕事をしていなかったのだろうか。

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2012/10/01 21:33

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2012/11/07 11:58

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2012/11/06 21:57

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2012/11/28 19:45

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2012/09/22 21:54

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2012/09/25 16:39

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2012/09/30 14:22

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2012/09/29 18:19

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2012/09/30 20:25

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2012/10/06 23:39

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2012/11/27 21:25

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