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う~ん。
「聖書の解説書」として読む分には充分すぎる程丁寧でわかりやすい。
「エヴァ」とかのアニメや小説を読む上で「新約聖書」の内容を知っておきたい、って人にはおススメします。
でも、今までの中野京子さんの作品を読んできた自分としては、ちょっと、ものたりない・・・。
あの、変にひねくれた切り口(褒め言葉)で、「聖書って実はこんなに奇妙奇天烈なお話なんですよ」って、もっとニヤニヤさせて欲しかった。
しかも、そんなに絵画に触れてないし・・・。
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中野 京子 (著)
愛を説き、病を癒し、苦しむ人々に寄り添ったイエスが、なぜ十字架にかけられねばならなかったのか。本書では、豪華40点以上の世界的名画とともに、イエス・キリストの30数年の軌跡に迫る。
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『201209 美術強化月間』
各章ごと数点ずつ絵画を載せてはいるが、いつものような絵についての解説はない。むしろこれは新約聖書の解説本(解釈本ではない)。
まるで見てきたかのような語り口調にやや首を傾げるところもあるが、聖書をあくまで物語として読むには丁度いい。
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おお!ついにきたか!という感じです。けれどいつものように斬新な切り口と意表を突くような語り口ではなく、イエスの人間として神としての、壮絶な人生を丁寧に語っています。ですがやはりこの本でも、中野さんの冴え渡る心情描写が随所で鮮明に生きています。私はキリストのことは本当に『受胎告知』と漫画の『聖☆お兄さん』ぐらいの知識しかないので(笑、この本を読んで、自分の中のちまちましか知識が全て繋がりました。
そうか、イエスは人間にして、神だったんだ……!この先に待ち受けている運命を、独りで受け入れなければならない恐怖と絶望は、一体どれほどだっただろう。
あー面白い!
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人間であり、「神の子」イエスの物語。
著者が、あとがきに繰り返し述べている。
これはあくまでも絵画を鑑賞するためのイエス・キリスト物語なのです。
最後まで著者のその距離は等しく保たれていて、かつ、イエスの人間としての想像を絶する苦しみや痛みを読者に想像させる物語としても読むことができる。
よい本に出会えました。
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名画の解説本、結構読みあさって飽きたけど、まあ買ってみるかと思って手にした。しかし、これは解説本ではなかった。キリストの一生を語ったお話本。幼稚園の時にもらったキリストの本より詳しく、巷のキリスト教の解説本より易しく、聖書より短い。
キリストの話には普段から触れていたり、聖書も読んでいるが、だんだん局所的なことに注目がいくようになってしまい、全体を見失う。そんな時に読みたいのがこの本。一冊でキリストの生涯が分かり、それにまつわる有名な名画も隣に並んでいる。
その名画についての解説はほとんどない。まるで挿絵のようになっていて、それはそれでとても良い。また、当時の文化や風俗についての記述があり、豆知識として頭に入れておくのには大変役に立つ。
楽しい一冊に出会えた。キリスト教に触れておきたい人には役に立つ本。
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コエーリョの本で、若い主人公が「キリストにも人としての悩み苦しみがあったはずだ」と雷に打たれるように気づく場面を読んだときは、私もはっとした。
キリストだけでない。弟子たちも普通の人間だった。だからこそユダは師を裏切り、ペテロは否定した。
キリストの生涯を理解すると、なんとなく見ていた宗教画は「聖書という物語」の挿画となり、俄然おもしろくなる。
その他、本書を読んで「あの映画のあのシーンは、聖書のここを暗喩していたのか!」と気づかされることもあった。
多くの日本人が「なんとなく」しか知らないキリストの物語。知っているのと知らないのとでは、見えるものが変わってくる。入門書として、非常によく描かれた物語だと思う。
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海外旅行時に教会や美術館に行くことが多く、以前からキリスト教について知らなくてはと思っていた。すごく臨場感のある文章だが、あとがきに「ずいぶんたくさんのキリスト映画を見ました。」とあって納得。巻末に[用語解説]があるが、各章の終わりにあった方が私には良かった。
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キリストの生涯を「物語」として再構成。語り口は臨場感があって読み応えがあります。
ただし「名画と読む」というタイトルの割に、名画についての記述が少ないですね。図版はありますが、挿絵的な扱いです。しかし挿絵には挿絵の描き方があるはずで、ひとつの独立した作品である絵画は、挿絵としては不向きではないでしょうか。
また、引用されている聖書が文語体なのも気になりました。文語訳は確かに格調が高く重みが感じられますが、地の文とギャップがあって、読んでいて「目が立ち止まる」印象が否めないのですね。もう少し口語に近い文体にするか、あるいは引用は引用だけで段落を独立させた方が良かったのでは…?
内容を構成するひとつひとつの要素は良くても、ただ集めるだけではなく、調和させないとダメなんだと思いました。
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なんといっても読みやすい。ただし、どこまで聖書の通りなのかはわからないので、イエスの生涯をざっくり見渡すという目的で読みたい。
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キリスト教初心者の私にはまだまだ知らない事も多くて、夢中になって1日で読み終えてしまった✨(*^^*)
神の子ながら人間でもあるという矛盾した自己の有り様に、悩み苦しみ共感できるキリスト像が、名画の解説とともに描かれている。歴史的背景も分かりやすく解説してくれている。
過越祭の意義、自らが罪深い人間の犠牲の仔羊となろうとするイエス、なぜ自分がと死ぬばかりの苦悶をするゲッセマネの祈り、復活により真の信仰にようやく目覚める使徒たち等々、世界的ベストセラー聖書の名場面はやはりすごかった!!(^O^)
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西洋絵画にキリスト教は深く関わっており、目にする機会も多い。しかしながら、無宗教の私にはイマイチわからず仕舞いだったイエスの生涯を、本書は実に分かりやすく教えてくれました。
絵画は意味がわかればもっと面白くなる…まさにその通りだと思っている。中野さんの著書はこれまでも数々読んできましたが、やっぱり読んでよかった。勉強になりました。
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中野さんは物語に紡ぐのがうまいなぁ。とても引きこまれてしまう。
ベラスケスのキリスト磔刑図。世界でもっとも美しいとされる。納得。「死」を美化するつもりはないけれど、あと、このお話やら幼稚園の記憶(カトリックの幼稚園だった。別に信者ではない。)やらが、うねりとなって彼の死に様をそのように見せてくれたのだと思われる。
思うんだけど、
わたし、宗教ってものに偏見があって、別に誰が何を信じようがそれに関してはなんとも思わないのだけど、「絶対的な彼らの神様」というものを、他を認めずに信仰することにはなんだか違和感を感じる。
でも、思ったんだけど、宗教を始めた人っていうのは、何もないところからその思想を花開かせ、多くに支持されていったという点でものすごい開拓者なんだよね。「その宗教を信じる人」とはかなり違うものなのだ。ということをこの本を読んで思い、キリストについて調べてみようと思ったりしました。
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宗教の話であるということを忘れて読めば、とても面白かったのだけど、現実と照らし合わせると頭がズキズキして来ますね……。
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わかりやすかったっす。
あくまで美術書ですよー。
キリスト教徒の方は、かえって読まない方がいいかもしれない^^;