サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

【HB】3冊以上でポイント3倍キャンペーン(~8/31)

アウトレットポイント5倍キャンペーン ~8/31

hontoレビュー

日本小説技術史

日本小説技術史 みんなのレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー2件

みんなの評価3.6

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)
2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本

ほんの断片すらも理会することが出来なかった

2012/11/15 10:01

4人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あまでうす - この投稿者のレビュー一覧を見る

題名の面白さに惹かれて一読してはみたものの、わたくしの生まれながらの脳力の弱さも手伝って本邦の小説の歴史をその構成技術をつうじて論じるという前人未踏、空前の快挙の詳細のほんの断片すらも理会することが出来なかったのはまことに残念無念、痛恨の極みでありました。

小説は膨大な言葉から形づくられているが、確かに著者がボルヘスにならっていうように、その創作の手法の定型や技巧をテーマに歴史的に研究されたことは、わたくしの知る限りでは島田雅彦の「小説作法ABC」を除いてあまりなかったような気がします。

本書では馬琴から逍遥、紅葉、亭四迷、鴎外、一葉、独歩、藤村、花袋、泡鳴、漱石、秋声、龍之介、利一、翠などの作家の諸作品が、著者の博学を誇示するように縦横無尽に引用され、彼らの小説技術が高踏的に論じられるのですが、冒頭に述べたようなお恥ずかしい理由で、わたくしにはその「高尚なる理屈」がいくら読んでもてんで腑に落ちませんでした。橋本治氏が説くように日本の小説の源流は江戸時代の人形浄瑠璃にあるにもかかわらず、これを無視して馬琴から開始する手法も納得できません。

このように本書の前半は、暗愚なわたくしには取りつく島もない難解な原理論の連続だったのですが、後半から末尾にかけては著者が高踏的な小説技術論をどこかへうっちゃって、漱石が「トリストラム・シャンディ」の影響を深く受けたとか、尾崎翠の「第七官界彷徨」がどうしたこうした、とかの単なる文芸ひよーろん風のお話が続くので、それなりに面白く読めたのでした。

著者の、日頃のお勉強の成果をこの時とばかりに披露したいという青臭い思いや、衒学趣味が嵩じて超難解な用字用語を教壇の高みから下々に呉れてやりたいというエリート意識も分からないではありませんが、もしもおのれが説こうとする思想や内容にいささかでも自信があれば、この本は小西甚一の「日本文藝史」やドナルド・キーンの「日本文学史」のように、もっともっと分かりやすい日本語で書くことができたはず。今は亡き井上ひさしがいみじくも言い遺したように、「難しいことは分かりやすく」書くのが書き手の作法というものではないでしょうか。


自分にもよくは判らぬことだから超難解の言辞を一発 蝶人

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2013/09/11 09:55

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2 件中 1 件~ 2 件を表示