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日経新聞 2012年10月7日 岩波書店広告
著者は医療史を専門にしている。同じ著者で『生と死の美術館』と『最後の手紙』(筑摩書房)を読んだことがある。
美術の観点からではなく、医療史、もう少し踏み込んで言えば死生観の歴史からさまざまな美術作品をみる。有名な芸術家や作品ばかりではない。
本書ではアウシュビッツの収容所で密かに制作された「キリストの誕生」が印象に残る。『生と死の美術館』でもシベリアの収容所で口伝された遺言が強く記憶に刻まれた。極限の状態で人の死生観は顕になるのか。なってしまうとすれば、とても恐ろしい、でも真実なのかもしれない。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto03/diary/d0610.html#1028
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一枚の絵を前にして、感じたり、連想したり、立川氏の人間性が感じられます。飛翔する思索の自由さに感嘆しました。詩特に短歌と関連づけて展開する文章が好きです。最後が石井一男なのが嬉しかったです。
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一枚の「絵」を
真正面から
裏から
斜めから
歴史の光を当てながら
作者が生きた時代を語りながら
その作者を語りながら
その縦横無尽ぶりが
心地よい
読んでいる途中から
これは
再読に値する一冊だなぁ
と 思いながら
読ませてもらった