- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
紙の本
春は出会いの季節
2012/03/25 09:36
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵本画家林明子さんの絵にはある懐かしさがあります。
それは1980年代前後の、日本が核家族化していく風景と重なっています。
この作品は1986年に発行されたものですが、女の子やお父さんやお母さんの服装、町の商店街の様子、家のなかの日用品、公園でのおもちゃなど、今となっては少し時代を感じます。
きっと2000年以降に生まれた子供たちにとって、少しだけ古いけれど、かなり違和感のある世界に感じるのではないでしょうか。
その一方で、その当時を知る世代にとっては、思い出のアルバムをひらくような、懐かしさがあります。
この絵本の主人公、山のみえる新しい町に引っ越してきた「かなえ」ちゃんが、今度通うようになる幼稚園の庭に立つ場面などは、まだ四、五歳だった私の娘たちがそこにいるような錯覚さえ覚えます。
水玉のワンピースを着た後ろ向きの少女などはそっくりそのまま、あの頃の娘たちです。
引っ越しをしてきた「かなえ」ちゃんの家の郵便受けに「とん ことり」と投げ入れられるもの。すみれのはなたば。黄色いたんぽぽ。たった三行だけのお手紙。そして、おりがみの人形。
それは、「かなえ」ちゃんにとって、新しい町での初めての訪問者で、初めての友達からの合図でした。
そして、それは春の訪れでもあったのです。
おそらく最近ではなかなか見ることができない一面の春の野を補助輪のついた自転車で駆ける「かなえ」ちゃんと、新しい友達。
春は別れの季節でもありますが、間違いなく出会いの季節でもあるのです。
それから20年以上経って、「かなえ」ちゃんはまだその子と友達でいるでしょうか。
それとも、思い出のアルバムにしまわれているのでしょうか。
まだ友達だったら、いいのになあ。
紙の本
素直で暖かな子供の友情を描く
2001/10/08 00:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大網さん - この投稿者のレビュー一覧を見る
知らない町に引っ越してきた幼稚園生の女の子(かなえ)の家に、次から次へと花束や手紙がとどきます。それはかなえと友達になりたいと思っている女の子からのプレゼントでした。子供と子供が素直にひきあっていく様子が、心暖まる話と絵で描かれています。図書館で借りて来るなり、立て続けに3度も繰り返し読まされ、筒井さん/林さんのコンビの絵本は子供に受けるなぁと改めて感じました。
紙の本
新しいところから、新しいスタート。
2001/03/14 10:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まーしゃ@B◎◎KRACK - この投稿者のレビュー一覧を見る
「かなえは、やまのみえるまちにひっこしてきました」。
おとうさんとおかあさんが引っ越しの荷物の整理をしています。かなえが手伝いに疲れて座っていると、「とん ことり」と玄関のほうから音がしました。
かなえが玄関に行くと、郵便受けの下にすみれの花束がおちていました。玄関のドアをあけても、知らない人が歩いているだけです。
次の日も、「とん ことり」。玄関に走ると、今度はたんぽぽが3本。ドアの外は、やはり知らない人が歩いているだけ。
おかあさんと初めてまちに買い物に出ても、知らない家、知らない子ばかり。おかあさんは、あいかわらず片づけものに忙しい毎日です。
かなえは「ともだちがいなくてつまらない」。そのとき、また「とん ことり」…。
新しい土地での生活に不安を感じる子どもの気持ちが、痛いほど伝わってきます。引っ越しのときって、大人は荷物の整理やらなにやらでとても忙しい。子どもには、あっちへいってて、邪魔しないで…ついつい、そればかりになりがちです。
この絵本を読むと、「あ」と思います。少し手をゆるめて、新しい土地にきた不安な気持ちを、子どもとわかちあいたいですね。そして、これからの新しいスタートに向けて、お互いがんばろうねっていいたいなぁと思います。
【B◎◎KRACK】 No.25 2000/03/08発行
紙の本
とん ことり
2022/07/27 18:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ルリノツキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の『とん ことり』という擬音から始まるお話です
この音はおうちのポストに贈り物が届いた時の音、
楽しい事が近づいて来る時の音なのです
お引っ越しをしてきたかなえちゃんが
不思議な贈り物に気が付いて
新しいお友達と出会っていく、
そんなタイミングのかなえちゃんの気持ちの変化を
表情と共に秀逸に表現している絵本です
世界で翻訳されている有名な絵本ですが
お国がらでしょうか、海外のタイトルはもっと直接的なものが多く少し残念
この素敵な擬音から始まる日本の絵本が一番素敵だと思います
絵もとても素敵で是非手に取って見て頂きたいです
林明子さんの絵本は日本が誇れる絵本ですね
紙の本
懐かしいドアの郵便受け
2021/10/29 15:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おーやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
知らない町に引っ越してきたばかりのかなえ。引っ越し荷物を片付けている両親のとなりで疲れて座っていると、「とん ことり」と郵便屋さんの音。気づいたのはかなえだけ、でも見てみると手紙は届いておらず代わりに落ちていたものは…。
知らないところに引っ越したときの頼りない気持ち、郵便受けに届く不思議な贈り物への疑問、どきどきしながら新しくお友達になろうとする気持ち、そんな子どもの繊細な心の動きを丁寧に掬い上げた温かな絵本。
紙の本
女の子の友情っていいな
2020/09/12 23:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なーみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読むといつも、女の子の友情っていいなって思います。絵柄もふわっとした幼児のあたたかさがあるし、2歳の娘もとても大好きな本です。
紙の本
優しい絵使い
2020/03/10 08:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チャマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後に女の子たちのはじけるような笑顔が印象的です。裏表紙で女の子のくれた折り紙の人形をちゃんと見せてくれているところも細かくて素敵です。
紙の本
不思議なタイトルの答えは...
2017/05/31 20:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:atoz - この投稿者のレビュー一覧を見る
引っ越したばかりで不安な主人公の元に届けられた素敵なプレゼント。
それがポストに落ちる音でした。
ストーリーも、絵も、心が穏やかで優しくなれる素晴らしい絵本です。
おんなのこ二人の笑顔がとても素敵。
紙の本
友情の始まり
2017/05/30 16:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uhyo - この投稿者のレビュー一覧を見る
大人だけでなく子供でも新しい世界に飛び込んでいくのは不安なもの。
そんな時に小さな思い遣りを感じられたら、それだけでもう心許してしまいます。
身近にいる誰かに感じられそうな人物の描き方は秀逸です。
紙の本
とんことり
2016/05/02 20:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mototo - この投稿者のレビュー一覧を見る
とん ことり。見知らぬ土地の、見知らぬ人から贈り物が届く音。読むと3歳の子供が固唾をのみ、ページがめくられるのを待っています。絵本の中では、昭和の家庭の風景と時間が流れ今はもうない穏やかな時間が流れています。親子で穏やかな時間を過ごせる優しい絵本です。
紙の本
プレゼントに
2021/04/06 13:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とぽこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供の友人へのお別れの贈り物のひとつにしました。内容や感じる気持ちがぴったり合っていて、優しく語り書けてくれる絵本だと思う
紙の本
温かい絵
2016/02/28 22:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴつぴ - この投稿者のレビュー一覧を見る
林さんの絵がとても好きで、
女の子や背景などの
絵の描き方がとても温かい
温もりがあるような絵の描き方が
とても気に入っています。
紙の本
すてきなおはなし
2016/02/20 23:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
林明子さんの絵本なのでこの絵本を選びました。
とんことりという題名、なんだろう?と思いつつ読みましたが、女の子とすてきなおともだちが出てくるすてきなお話でした。
紙の本
最初の一言は勇気がいるね。
2000/11/12 19:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かれん - この投稿者のレビュー一覧を見る
知らない町に引っ越してきたかなえ。
大人なら これから生活に期待感が持てるものの 子ども、それも幼稚園児ならまだ無理でしょう。
知らない町、知らない道、知らない人…不安でいっぱいになる気持ちもよくわかります。
両親は引越しの片づけ、一人ぼっちで退屈なかなえの許に
郵便受けに「とん ことり」という声と共に、小さな贈り物が届きます。
初めは、スミレ、次はタンポポ そして、あどけない文字で書いた手紙。
かなえと一緒遊びたい。
でも、 「一緒にあそぼう!」の一言が、知らないお友達だと なかなか言えません。とても勇気がいります。
そんな幼子の心をこの絵本は、とてもよく描いてあります。
タンポポが咲き、蝶が舞う春爛漫な野原で、二人は初めて一緒に遊びます。
二人の表情は、引越しの不安なんて吹き飛ばしてしまったほど、素敵な笑顔です。
紙の本
お引越しのあとの素敵な出会い
2000/10/30 12:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ルーシー=マネット - この投稿者のレビュー一覧を見る
引越しって誰でも、少しは不安な気持ちになりますよね。
かなえも同じく、ちょっぴり不安。
おとうさんとおかあさんは、忙しそうに荷物の整理をしています。
お手伝いしたけど、ちょっとつかれて休んでいると、
玄関で何か音がします。「とん ことり」
すみれのはなたば。これが最初のおくりものでした。
それから毎日、何かしらかわいいおくりものがあるのです。
とうとうかなえは、おりがみのにんぎょうが入った時に
玄関をあけて、初めてその送り主と出会います。
最後の3ページの絵の美しさには、息をのむほどです。
見開き2ページ1面に広がったお花畑の美しさ、
そこで本当に楽しそうに遊んでいる、かなえと、おんなのこ。
こんな出会いがあったら、お引っ越しも楽しいだろうなあと
思えるのでした。