投稿元:
レビューを見る
久しぶりに
胸がきゅんとつままれるような小説。
不器用な30を目前にした女の子。
仕事、恋、
この時期はいつだって
誰だって同じように
迷子なのだ。
投稿元:
レビューを見る
泣かされた。
梓の真っ直ぐさに。
心の動きがすごく良くわかるから、どんどんこの世界に引き込まれて、本から現実に戻る時、ちょっと戸惑うほどだった。
投稿元:
レビューを見る
2013年一冊目の本。読後感ほっこりしてて、やわらかな、いい感じ。
ホームヘルパーの梓(あずさ)が、仕事や恋愛に悩みながら、突然の思いつきで新宿からスーパーあずさに乗って長野に旅に出かけたことにより、これまでの人生を全く変える出来事に出会って、自らの人生を大きく変えていくストーリー。
コンクリに囲まれた環境に育ち、ひかれたレールに疑問を持ちつつも、変えられない変わられないという毎日を送っておられる方に、小説の中の爽快感をお届けできます。
投稿元:
レビューを見る
27歳のホームヘルパー、梓の自分探しの日々を描く連作長編でした。保育士もそうだけど、介護士の方って天使なんじゃないかと思うのですが、梓が自分の仕事や恋愛に疑問を持ちながら成長してゆく姿がまぶしくて、ハッピーエンドをただひたすら応援しながら読みました。
投稿元:
レビューを見る
「あの町でおばあちゃんになりたい。そしていつか、あの町の土になる」と言うセリフが好きです。
自然体でいられる、そんな場所を見つけられた梓がうらやましいな
投稿元:
レビューを見る
タイトルにひかれて読みました。
主人公の梓27歳が仕事や恋を通じて、迷いながら成長していく話。優しく暖かい文体で読後はほっこりとした気持ちになりました。
投稿元:
レビューを見る
プライドを持って介護福祉士に転職した梓は、順調かと思われた仕事に行き詰まり、結婚願望の強い恋人とも煮え切らない現状。気持ちを乱して出かけた上諏訪で陶芸家の男性、桂に助けられ高遠町に案内される。度々訪れる田舎町での成長と恋の話。この作家は「ただいまが、聞こえない」から二冊目ですが、こちらはかなり爽やかな作風で驚きました。主人公の梓には、ちょっと甘すぎるんじゃないの?とか一言二言、言いたいところですが、高遠の風景や人々の描写が素晴らしく、この手のストーリーは大好きなこともあり、お気に入りの一冊になりました。
投稿元:
レビューを見る
主人公の梓は27歳。
純粋で優しいいい子なんだけど、
ホームヘルパーという職業に理想を持ちすぎて疲れてしまい、
曾祖母の故郷だった上諏訪に旅に出る。
ケアプラン外だからと、お茶やお菓子を勧められてもお断りしなくてはいけない。
うーん…難しいとこなんでしょうね。
こういった悩みを抱えつつ、それでも毎日のケアに追われるお仕事。
「介護に理想を持っている人は続かない」って厳しい現実なんですね…
民宿「すやすや」の人達や、
ぶっきらぼうで照れ屋さん、でも優しい桂との出逢い。
不器用な二人の恋の展開にキュンとします。
泣き虫で、お年寄りと子供には妙に好かれる梓に、親近感いっぱいで…。フフッ
いろいろ思い悩んでいるわりに、無鉄砲なところに、ハラハラさせられたりもしました。
でも、”あずさ弓”の梓ですからね。
折れることなく強く生きて行けますね。きっと。
高遠城址公園のコヒガンザクラ、一度でいいから見てみたいなぁ…。
投稿元:
レビューを見る
2016.4.30
一気読み。ヘルパーの仕事をしてる梓。実家は鰻屋さんで、恋人の覚治は営業マン。物語の舞台は高遠。
きれいにまとまった話だったけど、どうしても梓に感情移入できず・・という感じだったかも。
電車に飛び乗って一人旅に出たい気持ちになった。
投稿元:
レビューを見る
坂井希久子さんの2012.9発行の「迷子の大人」は、2015.4文庫化の時、改題されて「恋するあずさ号」になったのですね。「恋するあずさ号」は既読でした。最近、この手の事件wが多いです。図書館で借りてるからいいですが、知らずに購入したらガックリしますね。なお、タイトルは改題前の「迷子の大人」がぴったりな気がします。
投稿元:
レビューを見る
主人公の梓は、派遣社員を辞めて介護福祉士に転職したものの、理想と現実の狭間で悩み、恋人との関係も中途半端。忙しさの中で「迷子の大人」になってしまった彼女は、同じ名前だからという理由で特急あずさに乗る。降り立った諏訪湖での出会いから旅は高遠へ。東京と高遠を行き来して人々や自然に触れる内に、自分の正直な気持ちに気づいてゆく。
投稿元:
レビューを見る
ストーリーはありがちだけれど、文章がとても良かった。この人のこういう話は好き。高遠にいる時の感覚が共有されていたように思う。
投稿元:
レビューを見る
派遣社員を辞めて介護福祉士となった27歳の
畠山梓。ところが理想と現実のギャップに悩み、
仕事を続けていく自信をなくしてしまう。
ある夜、梓は新宿駅でふと思い立ち、特急
「あずさ」に乗り込んで…。
投稿元:
レビューを見る
あの一言だけでも読んで良かったと思う。
そして脇役達の存在感、存在意義。
読みながらもしやと思いましたが、やっぱりずっと前に利用させて頂いたことのある(かつ好感度のとても高い)民宿がモデルでビックリ。これだけのことですが、親近感爆上がりです。よって甘めですが★5つ。
そんなわけで坂井希久子さん、印象的な初読みとなりました。
投稿元:
レビューを見る
人間ってみんなどこかが少しずつズレていて、それを補うために他の誰かが必要なんだ。
「あんたはたしかにいい子だけど、たまにすごく心配になる。もっと怒りとか憎しみとか、捻じ曲げずに出せばいいのに」
「でも私、そういうマイナスの感情ってちょっと」
「マイナスって、誰が決めたの」
「え?」
「あんただよ。そやって決めつけて我慢するから、よけいこじれるんじゃない」
じゃあもっと、怒ってよかったの?違和感を覚えるたびにちゃんと口にしていれば、ここまでひどいことにはならなかったのかな。