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とてもわかりやすい西洋音楽史の本。
音楽の専門書を読んでも私のような素人はなかなか厖大な情報の整理に苦労してしまいますが、
コラムのように柔らかな文体で、読み進めて行くうちに
ギリシャ時代から現代音楽に至るまでの、
一般的なクラシックの知識はするっと入ってしまいそうです。
添えられた小さな作曲家たちのイラストも可愛らしく、ウィットに富んでいて飽きさせません。
ナクソス・ミュージック・ライブラリーとの提携で、短いですが音源も試聴できるようです。
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iOSアプリ版で読了。
アプリ版だと3つに分かれていて、相互に連携はなし、しかも3つ揃えると書籍よりも高くなるというのが不満だけれど、書籍版は一部の曲がネット経由で30秒視聴というのに対して、(たぶん同じ曲目が)本文タッチだけでその場で視聴、長い曲は数分聴けるというのはよい。
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時代毎に代表的な曲や作曲家が、曲に纏わるエピソードや時代背景をもとによくまとまっているとは思う。しかし、如何せん、音なしに音楽を語るのはきついものがある。
曲が山程紹介されており、もともとそれらの曲全てを知っている読者ならば容易に読み進めることができるだろう。しかし、あまりクラシックに馴染みのない読者であれば、この本だけで音楽史を理解しようと思っても、知らない曲の羅列で楽譜も音もなく曲の構成を言葉で説明されてもピンとこないだろうし、折角の大量の情報が頭を素通りしてしまうだろう。
出版社のホームページから各曲を30秒ずつ視聴できるようリンクが貼られているので、各曲の雰囲気を掴むことができるのは有り難いが、30秒ではほんの触りだけで曲が途切れてしまう。本書の内容を頭に叩き込むには、この本をガイドとしてCDなどで音源を揃え、1曲1曲じっくりと味わっていく必要がありそうだ。