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よかった。
翻訳した人の腕もかなり影響してる感じの読みやすさ。もとがブログのせいもあるのだろうけど、例えるなら2chまとめをすいすい読んでいる感じに近い。
調べて実行を繰り返す基本のことではあるけれど、いつのまにか面倒に感じてしまってやっていないもろもろに思いを巡らせたり。
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高知大学OPAC⇒ http://opac.iic.kochi-u.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?isbn_issn=9784864101943
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ポップアップトースターを原材料から作り上げたイギリス人のお話。
市販のトースターを分解し「鉄」「マイカ」「プラスティック」「銅」「ニッケル」から成ることを知って、例えば鉄作りのタメに鉱山に出向いて鉄鉱石を採取し、そこから出来た鉄を型に流し込んで部品を作ったりしながらトースターを組み上げていく究極のDIY本。
前半は物作りの楽しさや歴史、そして化学のことなんかをわかりやすく書かれていた。
専門家に色々聞いてまわったり個人で作るために思考したりと頭も体も使って愛着のあるトースターを作り上げてた。
しかし、最後は現在消費社会にたいするメッセージと変わっていくのでありました。
確かに安けりゃいいってものでもないよな。
俺もちょっと考えようっと。
つーことでお薦めです^^
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T・トウェイツ『ゼロからトースターを作ってみた』飛鳥新社、読了。王立芸大院生が表題の実践を試みた記録。市販品を一切使わない。鉱山へ行くことから製作は始まる。ありふれた電化製品を作る営みは、電気と人間の歴史であり、著者と知人や仲間との協力は人間のドラマでもある。ワクワクする一冊。
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大学院生がトースターをゼロから作り出す物語.
機械での製造を対象としている近代冶金学ではなく手作業を主としていた古代冶金学を参考に手作り溶鉱炉で鉄鉱石から鉄を精錬したり,鉱石の採掘場の水たまりから採取してきた水を電気分解して銅を取り出しトースターのプラグを鋳造したり…
普段何気なく使用している安価なものにも,何世紀にも渡って築き上げられた技術・科学のノウハウが詰め込まれているという事を改めて気付かせてくれる.
トースターをゼロから作ることの大変さだけでなく,値札には現れない製造時の有害物質放出による公害等のコストの問題についても考えさせられる一冊.
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ちょっとばかりお調子者且つ柔軟性に富んだトーマスの頭脳と、質実剛健を旨とした鉄をはじめとする原材料達の、がっぷり四つの真剣勝負の行方は如何に!?醜くも美しいトースターの物語…これは必読です!
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やる気は認める
でも、計画性ってものがなさ過ぎ
結局、時間切れで中途半端
しかも、トースターとしての機能が果たせない
ある意味、イギリスの大学って凄いなって思う
日本なら、こんなことはやらせないだろうな
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思いついてから、スキームを定め、計画を立て、実行しながらぶつかった壁には柔軟に対応し、ともかくも完遂する。プロジェクト管理の見本のような一冊。
出来上がりのひどさは、まぁ、しょうがない。蛮勇に拍手。
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英国の一学生が、マテリアルからトースターを作ろうとするプロジェクトの軌跡。
英国でトースターを買う人は、製造に必要な知恵や技術や努力を意識しないし、材料となる銅の産出、鉄の精錬、プラスチックの製造で発生する公害を目の当たりにすることもない。
完成品が実用的とはいえないが、個人でここまで物を作ろうとした熱意は素敵だし、マテリアルの製造過程を通じて、物の大切さや、日々の生活が多くの人たちの上に成り立っていることに気づいた作者はすばらしいと思う。
※以下備忘録(作者のプレゼン映像)
http://www.ted.com/talks/lang/ja/thomas_thwaites_how_i_built_a_toaster_from_scratch.html
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タイトル通り、ロンドンの学生がトースターをつくってみたよ!という本。
ゼロからというのはまさにゼロからで、鉄を手に入れるため鉱山に行くところから。
高額な資金や大きな設備や専門知識のない(まったくの門外漢ではないけれど)個人がやってみたことだから、まねしようと思えばできる。
(まねしようと思うことがまず無理だけど)
サービス精神たっぷりに、大真面目にアホなことに取り組んでいる。
アイデアからしてイカレてる。面白がって現実を教えつつ熱意を冷やさないよう気配りして協力してくれる教授もすごい。
ユーモラスかつ軽妙な文章が面白い。アメリカの通販番組みたいな語り口。
ついでの雑談みたいにさりげなく差し挟まれる知識も面白い。
もともとブログに記録していたことが注目されたというのもうなずける。
今の時代の遊び方だ。
アホだけど、バカなことをやってみせるパフォーマンスのみで終わらせない。
普段使っているものがどこからくるのか、自分の生活はどのように成り立っているのか、どのように暮らしていきたいのか、という問いがある。
日常と学術と行動がすばらしく混ざり合ってる。
ただこの大真面目なお遊びのために、鉱山の人の大切な原石を使っちゃうような「無駄」は、私には笑えない。
偏狭だとは思うけれど。
トースターをテーマに選んだのは、ありふれた、しかし必要と不必要のボーダー上にある道具だから、らしい。
ポップアップトースターを使ってるご家庭が私の身近にはいないんだけど、パン食文化的にはありふれたものなんだろうな。
p183の「トースターが焼きあがる」っていうのは「トーストが」の間違い…だよな?
トースターの炎上を期待しているわけじゃないよね?
道具の変化とライフスタイルの変化で連想した。『お母さんは忙しくなるばかり』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4588364146
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クーラー、冷蔵庫、パソコンなど、私たちは数多くの電子機器に囲まれて過ごしています。しかし、その動く仕組みについて深く考えることは少ないのではないでしょうか。
本書は、石ころがどうやったらトースターになるのかという疑問を持った筆者が、自力でポップアップ式のトースターを作成することを目指して格闘した、その顛末を記したものです。この計画は、キューガーデンのゴムの木から絶縁体を得ようとするなど、かなり難航していきます。そして苦労の末に出来たものを筆者は卒業制作として発表することになるのですが……。
本書を読むと先人の知恵によって私たちは時間とお金を節約できていることに気づかされます。何も機械に限った話ではありません。学生であれば、授業料を対価として払い、講義を受け、図書館を自由に使うことができます。余った時間とお金、そして得た情報をどうするか?その先にあるものを、考えてみたくなる一冊です。
(2012ラーニング・アドバイザー/生命 MATSUMOTO)
▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1462276&lang=ja&charset=utf8
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ゼロから、と決意したものの、実際にはプラスチックやニッケルなど既成のものを利用したりもしているので、完全にゼロからではないけれど、大変さを考えるとよく途中で投げ出さなかったなと、感心する。
トースターという電気製品だから終わりの方にある考察が生きるわけで、これがゼロから靴をつくるとかなら、ここまでの問題提起力はなかっただろうと思う。
語りは今どきの若者らしい軽さがあるが、読んでみると深い。
しかし、これほんとに数人でやったの?若さって凄いね。
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若いっていいな^^と言えばそれまでだけど・・・
年齢相応じゃないと出来ないことがある。
でも、トーマスは歳は関係ないかも知れない。
死ぬまでチャレンジし続けるタイプな気がする。
しかし・・・電子レンジで鉄を精製ってwww
ニッケルはカナダの記念硬貨溶かしてまうし^^;
身の回りに当たり前にある素材も、
一から手に入れるのはホント難しい。
ものづくりの原点がここにあるのかも知れない。
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王立芸術大学の修士課程のテーマとして量産品のトースターを「ゼロから」作ってみたというレポート。
分解してみると157のパーツ、そのパーツは複合体なのでさらに分解すると404の部品から構成されていたトースターを全て自力で作ってみようというもの。「自力」とは何か?鉄を作るためには鉄鉱石を手に入れ、プラスチックを成形するためには原油から手配するというレベルでの作戦。
果たして結果や如何に。
多分に著者が文系(芸術系)であったことが本書の特徴だったのだろうなぁ。
同じプロジェクトを理系の学生が考えたら最初か途中かで「設計」というプロセスを経ていたと思う(結果は似たようなものだったかもだけれどね)
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イギリスの学生が、一人で、原材料からトースターを作るプロジェクトの記録。何しろ、金属材料は採掘から始めるので、非常に困難で気の遠くなる話だが、身近に実践できる科学的手段の解説や、文明や環境問題に対する考えについて、適度なユーモアを交つつテンポ良く進むので、面白く読める。
生活が便利になって、安価に物が手に入る。そんな製品であっても多くの部品から構成されている。技術の累積的進歩の結果である。しかし、そんな先人の偉業に対し、自分の貢献はゼロであることに空しさを感じることがある。しかして、そんな部品一つ一つに思いをはせて、いちいちゼロから自作しようなどと考えたら、たちまち病んでしまうだろう。実際にそんな空想をして、すぐに考えるのをやめたことは誰でもあると思う。
だから、これに向き合って、やり遂げた筆者はすごい。
手段は、はっきり言って荒っぽいし、(電子レンジで金属を溶かしたり)後半は大胆な拡大解釈のもとに若干妥協するのだけれど、確実に僕が考える、個人でできることとできないことの枠を広げてくれたし、自分と無関係にどんどん先に行ってしまいそうな技術の累積的進歩に正面から逆らいに行くような感じがして、痛快な本だった。