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簿記1級の工業簿記・原価計算の内容を概観している部分が多かったが、その中でも近年の原価計算の傾向(多品種少量生産、商品サイクルの短期化による標準原価計算の限界等)を知ることができたのは、大きな収穫であった。
新しい原価計算(ABC、マテリアルフローコスト会計、品質管理コスト、原価企画)についての説明が多くなされていたので、自分にとって目新しい知見も得ることができた。
また、既知の分野に関しても、改めて基本事項を復習することができた。(費用・原価の違い、工程別原価計算の非累加法のメリット、アウトプット法・インプット法)
本書で取り上げられていたジャストインタイム生産方式について、より知見を深めていきたい。
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簿記2級で工業簿記を勉強した事により原価計算に興味を持つようになった。 簿記で習うような伝統的な原価計算の方法だけでなく、ABC(アクティビティ・ベースド・コスト)など新しい概念も学ぶ事ができる。
今回、僕がもっとも参考になったのは直接原価計算。
最低いくらで売らないといけないか、という判断材料として
原価のうちの変動費が目安になる事を初めて知った。
非常に勉強になった。
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原価の計算なんて使った在庫を足しあげるだけだろ、と最近まで割と本気で思っていた。
商品の企画段階で既に将来の利益計画に則った採算が存在し、同時にそれを達成するための原価が設定される。
設計段階で原価を無視してしまうと、立ち上げ後に余計なコストがかかる。
量産後も、標準と実績との対比の中で常に改善を図る。
こうした管理の下、収益性を判断する材料が出来上がる。
工場内のそれも最前線で起こることを会計的に変換して(要は金額にするということ)しかもそれを専門用語で語るというのは、かなりデスクワークの事務屋泣かせな内容。
経理屋になったわけではないものの、必要にせまられて、あるいはより良い仕事をするために、この手の話が避けられなくなってきた。