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孫子と戦争論のエッセンスを読み解いた本だったが、さっと読んだだけでは当然腹に落とせるわけもなく、強烈な印象はなかった。
ただ、孫子については、手元に孫子の解説本もあることから、仕事などの生活において置かれた状況から道標を知りたい時など、この本も参考にしながらもう一度、読んでみることとしたい。
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んー。これを読んだからといって天才的な野戦軍指揮官になれるとは思いませんが、基本は戦わずして勝つこと、かな。
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アメリカ軍は「ベトナム戦争の敗北」を経験した。 その後、なぜ敗れてかを著名な大学教授が分析してそれをドクトリンとしてまとめ上げた。 過去の著名な軍学書を紐解きまとめ上げた。 これが孫子であり、クラウゼビッツである。 この敗戦を踏まえて教訓を活かすところにアメリカのすごさがある。 今後、海外への派兵に関してはアメリカは厳しくなるであろう。
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何故★3つか。
これは軍事学をある程度知らないで読むと、そうとうしんどい上に分からないからだ。
かくいう私もそう(泣)さすが、米陸軍戦略大学校テキストである、基礎をやってから読むべし、と。
そもそも論じている階層が違うことなど、目から鱗。そういう発想なく触れていたので、これからは気をつけて戦争を読んでみよう。
そうなると、当時の日本軍や、これからのことを考えると…大丈夫かな、この国はと心配になる。
おそろしや、日本の文民統制。この言葉についても日本の誤解をさらっと解いてくれる。
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孫武とクラウゼの違いがわかる。
時代の違いから違いがでたんだろう。
孫武は戦略
情報収集が勝ちに繋がる
奇襲が常套手段
クラウゼは戦術
勇敢に責めることが勝ちに繋がる
奇襲より戦力集中突破
自分の仕事で
色々試してみたい。
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中国孫武が書いた『孫子』っていう兵法書とクラウゼヴィッツの『戦争論』を徹底比較。ビジネスを戦略的に考えるヒントに軍事研究から学ぶことは多いです。
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孫子とクラウゼヴィッツ、両者の共通部分を抽出し、補完関係と位置づけることでより現代的な意味を見出そうとする良著。
この本でいかにクラウゼヴィッツの『戦争論』が難解かを確認した。
また、まえがきで「日本は過去の戦争から何かを学ぼうとしたのか?」と問いかけているのが妙に印象的だった。まさしくその通りである。
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本屋さんでタイトル見て衝動買い。
私としては「戦略」それ自体に興味があるというより。
「日本人とは何か」を考えるにあたって、第二次大戦がハイライトだと思ってて、第二次大戦を考えるにあたって、それ以前の軍事戦略について知りたくて、そのためには『孫子』と『戦争論』だ、と。
そういう意味で、本書のタイトル見て「なんてお得ッ!」と。
『孫子』は読めたけど、『戦争論』が…ほとんど脱落しかけで。
この本を読んで何がいちばん嬉しかったって、「研究者にとっても『戦争論』は難解」で「真正面から読破を試みるのは稀」だということ。
そうだよねえぇぇぇぇえッ?!
よかった私だけじゃナイ…!
結論としては、大きくざっくり言うなら。
「分析レベル」(クラウゼヴィッツ:会の作戦レベルに限定される 孫武:戦略からすべてのレベル及ぶ)について、と「情報・欺瞞についての重要性」(クラウゼヴィッツ:重視しない、むしろ混乱をきたすとして退ける 孫武:重視する、勝利の鍵)というところ。
「分析レベル」の違い、孫武の方が視野が広いというのは、兵家が諸子百家のひとつだった、ッてことが影響してるんだろうし、「情報・欺瞞についての重要性」の違いは時代の差による歴史=知識・経験の蓄積、技術の違いによるんだろうなあ、とか。
余談ですが。
本書の訳者さん、『失敗の本質』とか『戦略の本質』の作者さんの一人だったんだ…吃驚。
あとがきに「編集者さんと世間話をしてるときに『ワインバーガー・ドクトリン』についての話が出て…」みたいな記述がありましたが。
普通におしゃべりしてて『ワインバーガー・ドクトリン』なんて出てこないからッ!
本当、学者さんて…!
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米陸軍戦略大学校テキスト、孫子、クラウゼヴィッツ、(失敗の本質共著者)杉之尾宜生氏訳、日経新聞出版社、、、、戦略本を購入する上でこれ以上ないというくらいのジャケ買いは、見事に失敗しました。
内容は、「孫武の孫子」と「クラウゼヴィッツの戦争論」は違うのか、同じなのか、を両著の引用をひたすら繰り返しながら検証するものです。その比較のクオリティで言えば、特筆に値するでしょう。なにしろ、戦略立案に必要な視点(兵力、人民、リーダーシップ、情報、精神論などなど)を網羅しつつ、それらについてお互いが各々の戦略論で書いていることの真意を筆者が改めて考察し、それがどのように同じでどのように違うのかを徹底的に検証しているからです。
しかし、そこから得られる結果は、「両者は世間で言われるほど全く違うものでは決してなく、意外と共通点も多いが同じとも言えない。両者は補完関係にあるものである」という、どうとでも言えそうな中途半端なもので、私が期待していたような示唆、つまり二つの戦略の古典から学べる現代社会や現代ビジネスへの示唆はいっさい書かれていません。冷静に考えれば、『米陸軍戦略大学校』のテキストというくらいですから、ビジネスへの適応を考慮していなくて当然かもしれません、、、。ただ、それなら「孫子とクラウゼヴィッツ」などという一般人(ビジネスマン)受けしそうなタイトルはやめてほしかったです(涙)。立ち読みでもしてから購入すればよかった、と後悔しています。
ひとつ良かったと思うことは、やはりクラウゼヴィッツの戦争論は難解で非常にわかりづらいもので、普通それを完璧に解釈することは困難である、ということがここにも書かれていたことです。なので、今後も私は戦争論を読むことはないでしょう・・・。戦略の古典を理解するという意味では、ボリュームも抑えられていて暗記も容易な孫子さえ押さえておけば、大丈夫そうです。
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東西で有名な軍事理論書、孫子と戦争論を比較するという野心的な試みの書物だった。私は東洋史をやっていたこともあり孫子にはかなり親しみがあったが、概ね妥当な評価と感じる部分もあれば、牽強付会すぎると感じる点もあった。またリデル・ハートが数ヶ所に登場してくるが、戦略論を読む限りでは、彼は孫子の継承者であるとは言えるが、注釈での、この二者に対しなんら付け加えていないという評価は言い過ぎではないかと思った。また孫子が儒教の影響を受けているという記述があったが、成立年代を考えると、”いわゆる”儒教の影響を受けていたと考えるのは無理がある。
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ムズイ。
孫子とクラウゼヴィッツはよく対極として言われるけど類似点が多いことはわかった。
仕事で活かすとかバカなことは考えず、たまにドヤァと言うぐらいにとどめたい。
孫子の引用ルビふって下さい。゚(゚´Д`゚)゚。
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敵国同士が同盟することを見逃すな。
戦争術はその最高の立場では政治となる。
戦争における唯一の手段は戦闘である。
戦争の目的は敵の妥当であり、その手段は敵の線労力の撃破である。
攻撃の当面の目標は勝利である。
戦争においては全ての情報がきわめて不確実であり、このため独特な困難さを伴う。
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比較対象として挙がりやすい両者だと思ったが、専門家からすると意外に比較は難しいということらしい。しかしながら本書は大枠で同じことを述べているとし、細かな共通点や相違を見ていく。
両者の時代と違い、大量破壊兵器の存在する現代だが、戦略面での考え方はいまだ有用であり、戦術面でもそれらの兵器を使用しない(出来ない)という前提で有効な考え方と言える。
戦争は政治の一手段であること、隣国は敵国であること。このような受け入れにくい事実から目をそらさず、戦争をありうる可能性として備えること。一億総貴族化で言挙げして見てこなかった人達もそろそろわかっても良い頃である。
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孫子とクラウゼヴィッツのテキストを比較し、戦争の目的や達成目標などの共通点と相違点を明らかにした一冊。
両者の思想の違いは表にまとまっていて、それを見れば一目瞭然ではあるものの、実際は両者の著書を紐解いて読み解いていくので読んでいておもしろいし、両者は対象とする範囲が異なる、という説明があり、また時代背景からその戦略の妥当性を探るなどの試みは新鮮。
特に孫子については儒教の影響を受けており、その点を注意して読む必要があるという解説はなるほどという感じ。
結論としては「盲目的にどちらかの言葉に心酔することなく、うまく組み合わせて自身の思想を強化せよ」にまとめられている。
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孫子とクラウゼヴィッツの比較により、戦略の本質を明らかにしようとする試み。
従来正反対の見解をとっているとされたことについて、同じ戦争というものを、違う角度、異なるレベルにおいて分析したものであったとする。
クラウゼヴィッツは戦争の遂行の捉え方が、アート寄りであり、孫武はサイエンス寄りである。など。