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目から鱗な翻訳技術はもちろん翻訳界やSF界の裏話まで、頷いたり唸ったり抱腹絶倒したり寝るのを忘れたりしながら読める本。
翻訳家を目指さない(資質も無いので目指せない)私にとっても今後SF翻訳小説を読むのが更に楽しくなりそうなヒントが詰まっていてイイ。
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「翻訳なんて、要は英文和訳でしょ」と思っている人には是非読んでほしい。翻訳と英文和訳は似て非なるモノであることがわかるはずだ。
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単行本でも読んでいたのだけれど、また読んで、やっぱりおもしろかった。90年代に書かれたものが多くて、多少なつかしい感じはするけれども。
内容は、翻訳指南書としてもうすべてが網羅されている。翻訳学校へ通ったわたしがそこで習ったことはすべて入っているし、いろんな翻訳家の人がつねづね言っていることばかり。でも、それを大森さんの軽妙な語り口で読むと本当におもしろくて、わかりやすくて、すばらしい。大森さんの文章が大好きだ! エッセイ、業界裏話としておもしろいので、翻訳やSFに興味がなくてもおもしろく読める。
それにしても、またしても深く思ったのは、SFのヒトたちってなんでこんなに楽しそうなんだろう~~ということ。いいなあ。幸せそう。SF者に生まれたかったとしみじみ思ったくらい。
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「翻訳の世界」は読んでた。「矢野徹 SFの翻訳」は今も本棚にある。未読のペーパーバックも数冊・・・それでも翻訳家になりたいとは夢にも思わなかった。いや、夢にはみたかもしれん・・・今やすっかりロートルSFファンにはなっちまったけどw 浅倉、伊藤両先生はいうまでもなく、黒丸尚直撃世代のボンクラなおっさんにはしみじみ懐かしい本だ。というか、なんだかすっかり自分が歳くった気になる今日この頃・・・だいたい2010年が過去になっちまったってのはちょっと呆然だよなーーー ・・・・・・・・ふぅ
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he/sheの訳し方で悪訳を見分ける方法にはすごく影響を受けた。これをSFマガジンの連載で見て以後うん十年、小説を読んでいて彼/彼女という単語が出てくると、気になってしょうがない。
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面白かった。
そうか、SF翻訳者ってそんなに少ないのか…。
名訳博覧会はすごかった。職人芸。
日本語ってやっぱり表現力豊かな言語だな。ルビが使えるのはほんとに便利。
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単純に、面白かった。SF<翻訳だし、出てくる作家は半分近く知らなかったが、じゅうぶんに楽しませてもらった。
翻訳論としてはSFにかぎらず一般論として通じると思うし、なによりもしっかり読み物になっているところが立派。最近、いくつかお堅いものを読まざるをえない状況だったせいか、余計にのめり込んだ気がする。
業界の話しかり、いずれ本の一冊でもと思っている人間には、丁寧かつエンターテインメントなガイドブックであったといえる。もっと小説を読まないと。
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翻訳関連の書籍は大量にあるみたいだけど、読んでいて楽しいと思えるのが本書の特徴。
気楽な語り口で、翻訳で参考にした書籍や、実際に翻訳したときの話、自身がSF翻訳者になるまでの道のり、執筆当時のSF・翻訳業界のこと、翻訳権のあれこれ、など翻訳に関して幅広い話題を語っている。
個人的に、翻訳するときのキャラをどう描くかという話題で、現実だけじゃなく既存の小説作品のキャラをイメージしたりするというのが、なるほどと思った(『犬は勘定に入れません』のテレンスのイメージが、偉そうじゃない榎木津礼二郎とか)。
気楽に読めて、参考にもなる一冊。
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「SF」翻訳講座と銘打ってはいますが、SFに限らず「人の心を掴む」翻訳のコツについて軽妙かつ端的な語り口で解説しています。「読ませる」文章を書くためのTipsが満載で、翻訳に限らずエッセイやブログの執筆の際にも役立ちそうな感じ。SF者以外でも十分楽しく読めるし、勉強になると思います。
といいつつ、やっぱりSF関係の小ネタが一番面白かったりするんですが(笑)
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TOEICを受けなければいけないけれど、テストのための勉強なんて全くやる気がおきないので、モチベーションを高めるために読んでみる。(どんなモチベーションだ!)
これを読めば、Google先生でも通訳はできるけど、翻訳はまだまだできない世界だなと実感できます。
読み返すたびに発見がある楽しい・悲惨なエピソード満載。
原書が読みたくなってきた。
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エッセイって好きではないけど楽しい
SFだからかな。翻訳の苦労などがイキイキと伝わるようで楽しい。ても、やはり私はエッセイ好きではないな。
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翻訳の話としても面白いし、SFの話としても面白い。
翻訳に限らず、いかに読者に楽しんで貰える文章にするか?が大事だと、まさにその通りだと再認識しました。
いずれ機械で完璧な通訳は出来るようになるだろうけど、翻訳の方は到底プロの技には及ばないでしょう。
人とAIの区別が付かなくなるその日までは、大丈夫そうです。