紙の本
身体にメスは大怪我
2013/02/17 02:18
9人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:自然に生きる - この投稿者のレビュー一覧を見る
身体にメスは入れたくない。
例え、ガンになっても抗がん剤で苦しみたくない。
祖父や祖母は90近くまで生きて自然死(ガンだったかもしれない)。
私もそういう死に方をしたい。
私の死に方が見つかった内容の一冊である。
私は70代の子宮ガン患者の痛みを軽減させ、延命させた経験があり、
自分がガンになったとしても医療にはお世話になろうとは思わない。
紙の本
御為ごかしについて書かれた本
2021/10/25 18:59
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投稿者:絶望詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間は、死を避けられない。
この事実を受け入れられない日本人が少なくない。
とりわけ、日本人は癌を過剰に恐れているそうだ。
この本を読めば、癌に対する誤解が解けると思う。
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「大往生したけりゃ医療とかかわるな」の著者・中村仁一、そして「患者よ、がんと闘うな」の著者・近藤誠のガン治療をめぐる対談。これまでの著書でご両人の考え方は十二分に書かれているので本書では特に目新しい話題はないのだが、中村サンが現在老人ホームの医療をやっていてガン治療を受けずに居る患者が痛みもなく死んでいく例の多さに新たな発見だと語るところが注目される。
病気は病院で作られるとは良く言ったもので、最近、家の親父も下血があり病院に行くと大腸がんと診断されたのだが、出血の原因である大腸の腫瘍の手術は日程が未だに決まらない一方で、検査を繰り返す中で胃がんの疑いで内視鏡手術を受け、更には喉頭がんの疑いで再検査を繰り返している(幸い、喉頭のほうは疑いだけで済んだようだが)。
年も年であるから検査をすればどこかに腫瘍の一つも見つかるはずであるが、それが生活する上で何も不自由なければ放置しておいても良いと思うのだが、医者は検査をして何か少しでも兆候を見出すと切りたがることが良く判った。親父には「切らなくても変わらない」と言ってはいるし、「そうだな」とは言うのだが、やはり医者に「内視鏡で簡単」と言われるとついつい従うようだ。
出血を止めるための手術は行なって欲しいのだが、それ以上の抗癌剤治療は断固として拒否するように言おうと思っているのだが医者には通じるであろうか。それが現在の問題だ。
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現実的に考えられ、参考になる内容。
私的に、納得させられた内容。
今後の考え、見方、患者への接し方が変わると思った。
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お二人の近著
幻冬舎新書『大往生したけりゃ医療とかかわるな』http://booklog.jp/item/1/4344982487
文春新書『がん放置療法のすすめ―患者150人の証言』
http://booklog.jp/item/1/4166608576
は読了しているので、気軽に復習の気持ちで読みました。
お医者さんにかかる前には一度本書を手に取ってから、改めて必要な場合、治療を受けるぐらいで良いと、個人的な体験からも思います。
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中村 仁一
近藤 誠
宝島社 (2012/10/9)
(宝島社新書)
含蓄のある言葉の数々
還暦をすでに過ぎ、自分の死に向かい合いたいと思う今 こういう本も読んでいきたいと思う
「予防医療」は「患者を呼ぼう医療」だと
管でつながれて苦しんで迷惑かけて死にたくないよね
疑問だらけの医療
そうだよねえとうなずきながら読んだ
両親共癌で亡くなったので 私もかなあって思っているのですが
共存できるといいな
≪ がん告知 そっとそのまま 逝けるかな ≫
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非常に分かりやすく書かれていて、これから読もうと思っていた「大往生したけりゃ医療とかかわるな」はもう読まなくてもいいかなと思うくらいです。
年をとったらがん検診も胃ろうも不用という二人の論に、反論できる人がいるなら、ぜひ数字を上げて反論してほしいものです。
★5つにしようかと思ったけれど「痛んだら」「痛まない」という言い回しが気持ち悪かったので、1コ減点しました。ここは「痛くなったら」「痛みがない」という表現をしてほしいです。
生殖年齢を終えたら後はいつ死んでもいいという表現は、生殖に励まなかった人がどう受け止めるかはちょっと微妙です。
対談は「しゃべりの勢い」が魅力だけど、舌禍もあり得ますね・・・・。
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「大往生したけりゃ医者とかかわるな」の中村氏と、「患者よ、がんと闘うな」の近藤氏の対談集。
こういう本が出るともしガンが言われた時どうするか、迷いが増えて困るなぁと思いながら読んでいた。選択肢が多いほうがいいと言えばそうなのだが。
近親者で言うと三人ほどガンで切っている。結果はいいように思う。著者言わせれば切らないほうがまだいいとなるわけで比較できない。
迷いが増えるというのは、二人が言われてることがもっともだと思うとこもあるし、こうした反常識的なことは、特異なことを拾い上げ並べてることが多く、それに対する体制側からの反論がないと正常な判断ができないということだ。医者は金儲けしか考えていないというような過激な部分はやや偏った意見のように感じる。
一方でガンについては治療をしないという人も増えていて、その根拠になっているようにも思う。
少しピックアップする。
「がんという病気は、たいては最期まで意識はしっかりしてるから、ゆっくり身辺整理ができるし、親しい人に、お礼とお別れも言える。」
「がんは世間で思われているほど痛まない。がんがここまで嫌われ、おそれられる大きな理由は、麻薬を使っても時には抑えきれないほど強烈な痛みや苦しみを伴い、のたうちまわって死ぬと思われているからでしょう。」
「「固形がん」は抗がん剤で治ることはないし、延命効果さえ「ある」ときちんと証明されたデータは見当たらない。抗がん剤で治るがんは全体のほぼ1割にすぎない。」
「手術や抗がんなどで中途半端にがんを痛みつけるから、痛みが出て寿命が縮む。」
「繁殖を終えて、生きものとしての賞味期限の切れた年寄りには「早すぎる死」はないと思う。」
「自然死というのは、なにも口に入らなくなったままだんだん意識が薄れていき、だいたい7日から10日後に亡くなるんです。自然死は、いわゆる”餓死”なんですが、それはとても穏やかな死に方です。飢餓状態では脳内にモルヒネ様物質が分泌されていい気持ちになり、脱水によって血液が濃く煮詰まることで、意識レベルが下がって、ぼんやりとした状態になる。さらに息遣いが悪くなって酸欠状態なると、これも脳内モルヒネ様物質が分泌されると言われています。つまり「死」とは、心地いいまどろみの中での、この世からあの世への移行なんです。」
゜詳しく検診するほど、最新鋭機を使うほど、がんはいくらでも見つかります。でもその大部分が、命を奪わない潜在がんか「がんもどき」です。放っておいても大きくならないか、消えてしまうがんです。」
「がんには、見た目は同じでも「早い段階でさまざまな臓器に転移し、命を奪う本物のがん」と「転移しない、命にも支障のないがんもどき」があります。」
「「がん細胞には、できるとすぐ転移する能力がある」ということが明らかになっています。「がんは大きくなってから転移する」という説は間違いということが、いよいよはっきりしてきた。つまり本物のがんは、早い段階で多数の臓器に転移している。」
「本物のがんにしろ「もどき」にしろ、固形がんは治療をあせらず様子を見るのが賢明なんです。」
「「がん検診で早期がんが見つかって、手術できれいにとってもらったから5年経った今も再発せずに元気でいる。」という話を聞きますが、本物のがんなら、見つかる以前に転移しています。なんの害もない「がんもどき」を見つけられ、必要のない手術を受けて臓器を傷つけたのだから、ラッキーではなく損をしたことになります。」
「ぼくはいまは、胃がんの手術で胃を全摘したり、大きく切除したりすることは誤りであると考えています。ほかの臓器に転移している本物の胃がんなら胃を取っても治らないから、痛い思いをするだけ損です。「がんもどき」なら無治療で様子を見るだけでよいことも多いし、内視鏡治療などでごく小さな手術ですむ可能性もあります。」
「繁殖を終えた人間に今さら「早すぎるし死」なんてないんだから。70歳の老人に、がん検診なんて不要ですよね。」
「還暦あたりを人生の折り返し地点と考えましてね、「還り」の人生は「老いには寄り添い、病には連れ添う」のがいちばんです。』
「抗がん剤投与を無制限に続けていけば、人は必ず死にます。抗がん剤に限らず、患者の錯覚を利用してお金を支払ってももらってるっていうのは、一般的には「詐欺」と言います。医師の「師」も詐欺師の「師」に通じるところがあるわけです。」
「日本人が一生に使う医療費の2割が、死ぬ直前に使われる。だから「香典医療」と言われるんです。」
「手術は「人工的な大けが」。傷口が痛み、がんがはびこる」
「抗がん剤が「効く」とは、しこりが一時小さくなるだけ」
「医療は恫喝産業。不安をあおって患者を増やす」
「やるからには徹底的に」が医者の性(さが)
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本当に 心から このお二人の御考えに賛同します。生殖年齢を過ぎたら 医療と関わらない。それが 一番 身体に良いことだと感じました。
がんの治療をしなければ 痛みがほぼ出ないというのは 目からウロコ状態でした。治療の痛みだったとは。。。
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なかなか刺激的なタイトル。「大往生したけりゃ医療とかかわるな 」は家にあるけどまだ読んでいなくて、この二冊のタイトルどおりの内容。
健康なうちから医者にかかりたくてたまらない人もそういないだろう。いざなったときに、そのつもりでいられるか。それが問題。
がん治療すべし、という本を読んだことがないので一方的な感想だけど、それでいいよなあ、と思った。
反論を論破する気満々なのに、もう反論もこないという。がんの痛みは治療の痛みだと。そういや最近抗癌剤の広告みたなあ。がんにかかれば特約で住宅ローンも免除になる。これはやはりがんしかないのか。
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『大往生したけりゃ医療とかかわるな』を記した中村仁一氏と『がん放置療法のすすめ』を記した近藤誠氏の対談本。
お二人の見事な掛け合いで、現代医療の生と死に関する矛盾点や希望を、やや諦観的に表現されている。
本当にそうなの?と思う部分もあるので、確認していきたいこともあるけども、生きることや死ぬ事について深く考えさせられた。
『大往生したけりゃ医療とかかわるな』や『がん放置療法のすすめ』をふたりで再度解説した内容となっている。
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【著者について】
中村 仁一 (なかむら じんいち)
1940年生まれ。京都大学医学部卒業。財団法人高雄病院院長、理事長を経て、2000年2月より社会福祉法人老人ホーム「同和園」附属診療所所長、医師。1996年4月より、市民グループ「自分の死を考える集い」を主宰。2012年1月に出版した『大往生したけりゃ医療とかかわるな』(幻冬舎新書)が50万部を超えるベストセラーに。
近藤 誠 (こんどう まこと)
1948年生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、同大学医学部放射線科入局。83年から同大学医学部放射線科講師。がんの放射線治療を専門とし、乳がんの乳房温存療法を積極的にすすめる。また、医療の情報公開にも力を注ぐ。著書に『患者よ、がんと闘うな』『がん放置療法のすすめ』(ともに文藝春秋)ほか多数。
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【内容紹介】
『大往生したけりゃ医療とかかわるな』の中村仁一氏と『がん放置療法のすすめ』の近藤誠氏が「がん」と「死」を語り尽くした。両氏は20年以上前から、さまざまな学術データと臨床経験を基に「がんは手出しをしなければ、痛まず穏やかに死んでいける。治療せず放っておいた方が平均生存期間も長くなる。医者の常識に騙されるな」と説いてきた。そして今、「がんで死にたい」と口を揃える。人生80年時代の「医療とかかわらず大往生する英知」、そして「よりよく生きるための志」とは?
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【目次】
第一章 がんの誤解を解く
・どうせ死ぬなら「がん」がいい
・治療しなければ、がんはけっこうな病気
・がんが痛むのではない。治療で痛む
・がんの9割に抗がん剤は無意味
・抗がん剤が「効く」とは、しこりが一時小さくなるだけ
…ほか
第二章 医療に殺される
・「がんにかかるとすぐ死ぬ」イメージは医者が作った
・99の死屍累々は隠して1の成功例だけを強調
・胸部CT検査2回で「避難」レベルの被ばく
・「免疫力とがん」「笑うとがんにならない」のウソ
・病院に寄りつかない人は確実に長生き
…ほか
第三章 日本人と死
・死に目に立ち合う症候群
・臨終のすったもんだ
・胃ろうと「生かすことはいいことだ」
・1時間かけて食べさせるのは愛情? 拷問?
・生死も「長いものに巻かれろ」
…ほか
対談を終えて
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目から鱗。今までの常識を覆す内容。
かなり独特な見解。だけと、人間の歴史にもとずく考え方で共感出来る。
がんは、治療しない方が良い。放射線は避ける。その方が痛まない。
美味しい物を食べる。無理した生活はしない。健康の為に死なない、と言うことかな。
人が死を迎えることへのヒントにもなる本。
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「病気になっても病院に行くな、検査を受けるな」をモットーとする中村さんと『患者よ、がんと闘うな』で有名な近藤誠さんの対談集。中村さんは長年老人医療に携わってきた人で、ベストセラーの『大往生したけりゃ医療とかかわるな』を書いているが、繁殖期をすぎた人(?どうも還暦を迎えた人?ぼく?)は健診を受けるなと主張する。一方の近藤さんに言わせれば、ガンが恐いのは、ガンそのものが痛いのではなく、ガン治療が痛いのだそうだ。ガンというのは、見つかった段階で、すでに他へ転移しているガンと、命にかかわらない「潜在ガン」、それに「がんもどき」があるそうだ。切って何年も生きるガンは後者で、真のガンは見つかった段階で、いくら小さくても転移しているという。大きくなってから転移するわけではないのだ。だから、逆に言うと、ガンが早期に発見されなければ、人はガンにかかってもぎりぎりまで「生活の質」を落とさず生きていくことができるのである。この「生活の質を落とさない」というのは大事なことだ。逆に早期に見つかってガンと闘うなんていきまくと、逆に壮絶な死に方になってしまう。手術しなければ、もっと長生きできただろうにという人は世の中にごまんといる。最近亡くなった金子哲雄さんは死ぬ500日前まで特殊な肺ガンがわからなかったそうで、死ぬまでの記録を奥さんとともに本にしている。かれの場合、最後の段階では苦しみはあったが、それでもテレビに出たり、原稿を書いたりしていた。死亡届や、葬儀のあいさつまで書いていたのだから、たいしたものである。ぼくも中村、近藤両氏の考えにほぼ同感であるし、そういう生き方をしたいと思う。ただ、近藤さんは研究の深化というべきだろうが、だんだん説を変えているところがあるから、以前の本を読むときは注意が必要だ。また、免疫療法や自然食療法等に関してはほとんど評価していない。免疫は外からの異物に効果があるが、ガンは中からできるものだからだめだという。ま、これはわかる。しかし、食べ物に関しては、好きなものを食べろ、余命いくばくもないのに食べたくもない玄米を食べさせるのは気の毒だと言っている。食べ物が身体をつくる、病気を予防するというところはどうも脳天気のようだ。
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「大往生したけりゃ医療とかかわるな」の著者とがん放射線治療の専門医との共著。ほとんどのがんは放置したほうがいいことがよくわかった。
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死を迎えるときには何故医師に言われるが儘になるのか.死という現実から逃げたいから.どうして逃げたいのか.死は辛く恐ろしいものだから.理解できないものを恐ろしいと感じるのは正常だが,辛いと感じるのは凡そ現在の医療制度に意図的に作られた状況のようだ.矢張り,自分の頭で考えないと.