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紙の本
悪魔少女に振り回される無気力少年
2015/09/29 16:29
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学時代は弱いながらもサッカー部を率いていた平原不破人は、高校入学すると一気にやる気を失い、他人と関わらない日常を送っていた。例外は、中学時代のサッカー部員にしてクラスメイトの、あんこ型の雷電こと笹本為五郎くらいだ。サッカー部のマネージャーだったそん子こと林美華子とも、クラスが違うこともあり、入学以来、話をしていない。
何となく川辺でたき火をするのが日課となっていた不破人の前に、しゃべる黒い犬が現れる。そしてその夜、彼の家を一人の少女が訪れる。その少女は明らかに偽名と分かる夜月かがりという名前を名乗る、悪魔だった。
積極的に断る理由もなく、彼女と契約することになった不破人は、学校でも彼女のサポートを受けることになった。彼に充実した日常を送らせるためだ。しかし、なぜかかがりは、美少女の姿ではなく、相撲取りの男子の早乙女として転校してきたのだ。
早乙女はクラスをラブコメの舞台に変えるため、ギャルメイクの横峰京子を筆頭として女子たちにメイク指導をし、彼女たちの美人度を数割アップさせていく。
やがて、そん子とも再会し話をするのだが、ちょっとした行き違いで徹底的に避けられる様になった途端、彼女に悪魔による悪影響がもたらされるとの預言がなされてしまう。
無気力な少年が悪魔の少女に触発され、気力を取り戻していく様な話。飽きさせずにエピソードをクルクルと入り乱れさせながら展開させていくのだが、場面説明と台詞回しに分かりにくいところがあり、もう少し工夫がいる。また、三人称なのに一人称的な独白が混じり込んだりしている部分もあり、読みにくいところもある。
だがしかし、その辺りがもう少し上手くなれば、面白い物語が出てきそうな予感もある。
第3回「このライトノベルがすごい!大賞」優秀賞受賞作品だ。
紙の本
この物語で何がしたかったのだろうか。
2020/02/13 14:32
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投稿者:Caris - この投稿者のレビュー一覧を見る
文章は上手い。とても読みやすい。
だがしかし、それ以外で何をしたかったのかが分からない印象。
主人公とその周りのキャラクターたちのやり取りを眺めているだけで、そこから何か伝わって来るものもなければ、取り立てて面白いという訳でもない。
雰囲気が好きか、嫌いか。ただそれだけの物語だなと思いました。何が何だかな感じで読み終えてしまって、「?」という心情になりました。
本物のファウストを読んだことがないせいなのてしょうか?
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