紙の本
この物語で何がしたかったのだろうか。
2020/02/13 14:32
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投稿者:Caris - この投稿者のレビュー一覧を見る
文章は上手い。とても読みやすい。
だがしかし、それ以外で何をしたかったのかが分からない印象。
主人公とその周りのキャラクターたちのやり取りを眺めているだけで、そこから何か伝わって来るものもなければ、取り立てて面白いという訳でもない。
雰囲気が好きか、嫌いか。ただそれだけの物語だなと思いました。何が何だかな感じで読み終えてしまって、「?」という心情になりました。
本物のファウストを読んだことがないせいなのてしょうか?
紙の本
悪魔少女に振り回される無気力少年
2015/09/29 16:29
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学時代は弱いながらもサッカー部を率いていた平原不破人は、高校入学すると一気にやる気を失い、他人と関わらない日常を送っていた。例外は、中学時代のサッカー部員にしてクラスメイトの、あんこ型の雷電こと笹本為五郎くらいだ。サッカー部のマネージャーだったそん子こと林美華子とも、クラスが違うこともあり、入学以来、話をしていない。
何となく川辺でたき火をするのが日課となっていた不破人の前に、しゃべる黒い犬が現れる。そしてその夜、彼の家を一人の少女が訪れる。その少女は明らかに偽名と分かる夜月かがりという名前を名乗る、悪魔だった。
積極的に断る理由もなく、彼女と契約することになった不破人は、学校でも彼女のサポートを受けることになった。彼に充実した日常を送らせるためだ。しかし、なぜかかがりは、美少女の姿ではなく、相撲取りの男子の早乙女として転校してきたのだ。
早乙女はクラスをラブコメの舞台に変えるため、ギャルメイクの横峰京子を筆頭として女子たちにメイク指導をし、彼女たちの美人度を数割アップさせていく。
やがて、そん子とも再会し話をするのだが、ちょっとした行き違いで徹底的に避けられる様になった途端、彼女に悪魔による悪影響がもたらされるとの預言がなされてしまう。
無気力な少年が悪魔の少女に触発され、気力を取り戻していく様な話。飽きさせずにエピソードをクルクルと入り乱れさせながら展開させていくのだが、場面説明と台詞回しに分かりにくいところがあり、もう少し工夫がいる。また、三人称なのに一人称的な独白が混じり込んだりしている部分もあり、読みにくいところもある。
だがしかし、その辺りがもう少し上手くなれば、面白い物語が出てきそうな予感もある。
第3回「このライトノベルがすごい!大賞」優秀賞受賞作品だ。
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タイトルからもあらすじからもまったく中身が想像できない。
しかも公式のあらすじの出だしが「これは、デブが金網に挟まる物語だ。」
このまったく面白そうじゃない感は、読み始めてもその印象が変わることはなかったけど、終わってみれば・・・まぁ悪くはなかったかな?
少なくとも、続きを買ってみてもいいかなと思うくらいには悪くなかったです。
高校入学と同時にやる気をなくし、部活にも入らず友達も作らず怠惰な生活を送っていた平原不破人。
そんな彼が悪魔と出会い、中学時代の親友の女の子の生命の危機を知り、様々な手を使い助けようと奔走する。
作品としてはこんな話なんだけど・・・これがどうして「これは、デブが金網に挟まる物語だ。」に集約されるのかw
青春物としては、なかなかよかった。
特にクラスに馴染んでいない主人公がクラスメートにメールをする一連のシーンや合コンに参加するシーンなどなど、見所はけっこうあります。
中でも一番よかったのが、中学時代の部活の話。
最後の試合で、それまで頭脳派の司令塔で通っていた不破人が最後に戦略を捨て精神論で頑張る。
まさにスポ根の王道ではないか。
「ファウストなう0」とかでこの話やってくれたら絶対買うわー。
まぁファウストが出てこなくなっちゃうけどねw
また、複線の張り方なんかも結構うまく、序盤のコメディパートで出てきた会話が終盤に活きる様は見事。
勢いだけじゃなくしっかり練って書いてるのだなと感心した。
と、ここまで褒めたところで、欠点も多々あります。
まず会話。
不破人と悪魔の会話が口調が同じで一人称も二人称も使ってないから、どっちのセリフなのかが分かりにくい。
さらに「人間と悪魔の裏の書きあい」というのも1つのテーマとしてあるんだけど、そのせいか会話が「A→B→C」と流れていくべきところ「A→C」といっちゃっていて分かりにくさに拍車がかかってる。
特に序盤のこの二人の会話は、音楽聴きながらとかだとちょっと読みづらかったな。
また、クラスメートにスーパーチートキャラがいて、こいつの存在を許せるかどうかも分かれそう。
「ジェバンニが一晩でやってくれました」的なね。
キャラクターとしては好きだけど、こいつを自由に動かしちゃダメだろうな・・・。
クライマックスの悪魔も、イマイチ盛り上げ役としては不足か。
そして最大の欠点。
相撲要素いらないだろ、これ。
出オチの一発ネタとして使う分にはよかったんだろうけど、結構引っ張ってくるからね・・・。
作者が相撲が好きでネタを使いたかったんだろうなっていうのはよく分かるけど、読み手としては無くてもと思っちゃう。
そんな感じで。
長所も短所も作者の趣味も満載な、まさにデビュー作らしい作品でした。
面白い話かける作者だと思うから、次はネタに走らずまっすぐな青春物やスポ根物やってほしいなー。
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高校生って「コンパ」をするのか?と考えてしまう。
「合コン」なのかもしれないが、そこがひっかかってしまう。
タイトルと内容の関連はあったのか?
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久しぶりに会った友人がライトノベル作家になっていた。デビュー作をサイン入りで一冊いただいた。ライトノベルは普段あまり読まないが、「このライトノベルがおもしろい!」優秀賞受賞作だけあって、しっかりした構成だった。
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悪魔(美少女)と契約してしまった無気力少年.
で,数日後に転校生が.
お約束展開か,と思ったらば
転校生は件の美少女じゃなくてどう見ても力士だった….
というわけで面白かったよ.
あの力士には意表を突かれたわー.
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全1冊。冒頭、一行進行ページがあって苦手なポエム系かと思ったが、タイトルに『ファウスト』とあることからもしや哲学的な作品なのではと深読みをしてしまったのですが、変態的な作品でした。『尿数滴』。
悪魔のかがりが本当にワルな所が良い。そん子の生兵法知識良い。主人公の中学時代のサッカー試合のエピソードとても良い。あの叫びのセリフは忘れられない。それが最後に活きてくるとは!