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華竜の宮 上(ハヤカワ文庫 JA)

華竜の宮 上 みんなのレビュー

文庫 第32回日本SF大賞 受賞作品

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みんなのレビュー31件

みんなの評価4.3

評価内訳

高い評価の役に立ったレビュー

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2016/12/12 11:59

短編小説「魚船・獣船」と同じ世界を描いたSF超大作

投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る

上田早夕里さんによる長編SF作品。
「華竜の宮」と同じ世界を描いた小説が「オーシャンクロニクル・シリーズ」として刊行されており、本作品はそのシリーズの第2作目にあたります。
1作目は短編集「魚船・獣船」の表題作ですが、2作目である本作品は1作目を読んでいなくても充分楽しめるようになっています。本作品が楽しめた方には、是非読んでもらいたいです。

「オーシャンクロニクル・シリーズ」で描かれる世界は、ホットプルームによる海底隆起で多くの陸地が水没した25世紀。人類は未曽有の危機を辛くも乗り越え、陸上民はわずかな土地と海上都市で高度な情報社会を維持し、海上民は〈魚船〉と呼ばれる生物船を駆り生活しています。
本作品「華竜の宮」の主要人物は日本政府の外交官である青澄誠司、アジア海域の海上民の長であるツキソメ、汎ア海上警備隊・隊長であるツェン・タイフォン。
私はこの3人を主要人物として挙げていますが、読者によって意見が分かれるところだと思います。それだけ、多くの登場人物が重要な役割を果たしている作品です。
物語はこの3人の視点を通して、「アジア海域での政府と海上民との対立とその解消」を描いていきます。1人の視点に絞らないために、陸上民や海上民のそれぞれの事情や思惑が丁寧に描写されている点も本作品の特徴だと思います。
上巻の終盤では「アジア海域での政府と海上民との対立」以上に深刻な問題が明らかになり、続きが気になるようになっています。

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低い評価の役に立ったレビュー

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2016/11/14 09:41

華竜の宮 上

投稿者:によ - この投稿者のレビュー一覧を見る

魅力的な設定を限界まで削ぎ落とせば「若き外交官が下らない政治家官僚連中と自分の無力に傷つきながらも理想を懸命に追う話」になってしまい、そういうのは好みじゃないので時々だれてしまう私側の残念さが腹立たしい
。つまり、自分がだれてしまうのが腹立たしいくらい、魅力的で作り込んだ舞台設定。
<魚舟・獣舟>の世界設定、ここまで風呂敷広げると思っていなかった!
好き!
長編SFの好み、主人公が自己中心的かバッドエンドばかりに偏ってるし、このくらいちゃんと人間味がある主人公の話も楽しめた方が、人生豊かになるよなぁ…など。

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31 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

短編小説「魚船・獣船」と同じ世界を描いたSF超大作

2016/12/12 11:59

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る

上田早夕里さんによる長編SF作品。
「華竜の宮」と同じ世界を描いた小説が「オーシャンクロニクル・シリーズ」として刊行されており、本作品はそのシリーズの第2作目にあたります。
1作目は短編集「魚船・獣船」の表題作ですが、2作目である本作品は1作目を読んでいなくても充分楽しめるようになっています。本作品が楽しめた方には、是非読んでもらいたいです。

「オーシャンクロニクル・シリーズ」で描かれる世界は、ホットプルームによる海底隆起で多くの陸地が水没した25世紀。人類は未曽有の危機を辛くも乗り越え、陸上民はわずかな土地と海上都市で高度な情報社会を維持し、海上民は〈魚船〉と呼ばれる生物船を駆り生活しています。
本作品「華竜の宮」の主要人物は日本政府の外交官である青澄誠司、アジア海域の海上民の長であるツキソメ、汎ア海上警備隊・隊長であるツェン・タイフォン。
私はこの3人を主要人物として挙げていますが、読者によって意見が分かれるところだと思います。それだけ、多くの登場人物が重要な役割を果たしている作品です。
物語はこの3人の視点を通して、「アジア海域での政府と海上民との対立とその解消」を描いていきます。1人の視点に絞らないために、陸上民や海上民のそれぞれの事情や思惑が丁寧に描写されている点も本作品の特徴だと思います。
上巻の終盤では「アジア海域での政府と海上民との対立」以上に深刻な問題が明らかになり、続きが気になるようになっています。

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紙の本

緻密だが重たい読み心地のSF大作。

2017/09/24 11:41

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

(文庫上・下巻あわせてののレビューです。)
海面上昇でほとんどの大都市は海底に沈み、人間は残った地上と海に生きている未来社会。

描かれるのは海で生きるために遺伝子改造した人間たちの美しい様相と、「変異の恐ろしさ」。そして彼らと対立を深めながらも高度な生活を維持しようとし続ける地上の人々。地球規模の大きな変動が起きた時にどのような対応を人類は見せるのか。SFとしての設定のなかにとても現実味の濃い政治経済の動きをからませた作品である。

地球の変動やその後の政治的動きなどが緻密に現実の延長として描かれるところは「日本沈没」を想起させる。抗いようもない変化の中で個人はどう生きるのか、といったテーマがあるのも同様だ。「人間の変異した生きもの」という設定はその中で独自の世界を構築していく。アシスタントとよばれる高度な人工知性体と人間との関係も面白い。

地上と海上、それぞれでの話が緻密であるだけに「重たい」読み心地である。地球規模の変動はすでに現実味も増してきているので、政治や経済の動きなどはフィクションとはいえ思わず「現実的に」読んでしまう部分もあった。

「魚船、獣舟」「深紅の碑文」などの一連の同じ世界を書いた作品があり、一つ読むとどれも読みたくなってくる。

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紙の本

華竜の宮 上

2016/11/14 09:41

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:によ - この投稿者のレビュー一覧を見る

魅力的な設定を限界まで削ぎ落とせば「若き外交官が下らない政治家官僚連中と自分の無力に傷つきながらも理想を懸命に追う話」になってしまい、そういうのは好みじゃないので時々だれてしまう私側の残念さが腹立たしい
。つまり、自分がだれてしまうのが腹立たしいくらい、魅力的で作り込んだ舞台設定。
<魚舟・獣舟>の世界設定、ここまで風呂敷広げると思っていなかった!
好き!
長編SFの好み、主人公が自己中心的かバッドエンドばかりに偏ってるし、このくらいちゃんと人間味がある主人公の話も楽しめた方が、人生豊かになるよなぁ…など。

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2012/12/02 23:06

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2013/08/18 21:50

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2012/12/13 01:44

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2014/02/23 13:27

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2014/11/29 11:26

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2015/05/05 21:47

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2012/12/06 14:52

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2017/12/27 23:52

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2014/09/03 20:35

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2014/01/13 16:02

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2012/11/27 01:20

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2015/01/12 15:35

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